週末は、京都で開かれた「木と住まいの大博覧会」に顔を出してきた。
これは建材メーカーのナイス株式会社の主催するイベントだが、タイトルからして木造関係者が集う場みたいではないか。
が、入るなり、耐震診断のコーナーに続き、戦隊モノのステージがあり、展示はパナソニックなりYKKなり、TOTOなりLIXILなり……木造エクステリアが展示してあると思って覗くと人工木材で、「木質は少し混ぜているの?」と聞くと、「ゼロです」と返事が返って来たり……。
とはいえ、奥に進むと京都北山丸太のコーナーに滋賀県、和歌山県、京都府などの木製品に、奈良・森庄の銘木コーナー。そして昨年のウッドデザイン展の受賞作品展示、さらに奥には京都大学と京都府立大学の研究発表会……。
そこここで、知り合いに会ってしまうのであった。とくに京都府立大学のメンバーは、その日の午前中にメール交換していたんだよ(^o^)。ま、世の中狭い。
そこで、急遽、ウッドデザイン展のコーナーに拙著『鹿と日本人』のカードを並べてもらう\(^o^)/。
わかるかな。作品は、吉野の川上村のstudio Jigの吉野杉の家具。その前に、ちょこんと置かれているカードに注目(⌒ー⌒)。
そのほか、森林認証材の展示コーナーもあった。
FSCとSGECのものばかりだが、もう少し詳しい内容を展示してほしかったね。全国の一覧ぐらいあればよかったのだけど。
が、何といっても目を引いたのは、これでしょう。
鳥海山の麓で掘り出された古代杉の土埋木である。説明によると、縄文時代の火山噴火で埋もれたらしいが、樹齢約1500年、胸高直径で約3,5メートルの代物だ。材積360石もあるが、それを衝立に加工した……というのだが、よく中が空洞にならなかった。
残念ながら、いかなる商品展示も、こうした本物にはかなわないなあ。
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