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森と林業の本

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2018/08/17

ホテルのデッキはケボニー化材

これまで度々紹介してきたケボニー化材。

 
だが、なかなか日本では現場で使われているのを目にすることはなかった。その中で、とうとう目にできたのが、こちらである。
 
 
新宿中央公園に面したホテルだ。もともと古いホテルをオシャレにリノベーションしてよみがえったデザイナーズホテル。
 
私はオープン前に覗いたのだが、なかなか斬新な造り。1階にはベーカリーやバー、ラウンジなどがあり、レンタサイクルまで用意されている。もちろん泊まり客以外も利用できるのだ。
全体的に木材を多用したデザインになっているが、気をつけてほしいのは、外回り。デッキ部分だ。
 
外側だから、当然雨風に打たれる。そこにケボニー化材を使っているのだ。
 
7  8
 
デッキのフロアやベンチ部分は、オウシュウアカマツのケボニー化材であった。なおパン屋の前の縁側部分もケボニー化材。
そしてテーブルの脚は、ラジアータパインのケボニー化材。
 
見た目は農茶色のチークかイペのような風合いだ。これが風雨に当たると、ほどなくシルバーグレーに変わるはず。耐腐食性が高いので、メンテナンスがいらないのが強みだ。
 
 
ホテルはお盆前にオープンしているが、次に東京にいった際は泊まってみたい……が、シングルルームはないのでお高くつくみたい(^^;)。ツインかダブルに二人で泊まれば、比較的お安いのだけどね。
 
 

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。明るい話題を頂き、ありがとう御座います。
ケボニー化材が…
①環境負荷が低い事。②腐る程(笑)蓄積がある杉材の使い道が合板やCLT以外に増える事。この2つがクリアーできるだけでも大歓迎です。

「腐るほどある」スギを腐らないようにして腐朽、いや普及させるのは林業にプラスかマイナスか。
でも、単価がぐっと上がるので、林業家の手元にも多く渡せるでしょう。

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