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森と林業の本

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2018/08/20

ニシキゴイとアカミミガメ

この夏は、運動不足に輪をかけて?動かなかった。「暑さが災害級」という報道を受けて、なるべく野外で動かなかったのである。

 
しかし、このままでは脚が萎える。腹がより出る。このままではいけない、とようやく暑さが和らいだ今、運動することにした。
と言っても、いきなり走る元気もない。第一、まだまだ昼間は強烈な日光と熱気が大気を満たしている。
 
そこで、木陰の森歩きを企てた。生駒市内某所にあるニギハヤヒの墓までのルートを選ぶ。ニギハヤヒは物部氏の祖とされ、神武天皇の兄だ。が、生駒の地神ナガスネヒコの妹を娶る……まあ、そんな神話はこの際置いておくとして、その墓まではこんもり森に包まれた小路なのである。
 
1
 
記憶では、その墓まで一本道でUターンすればよいと思っていた。ところが行ってみると、意外や分かれ道がいっぱい見つかる。
となると、行かねばなりませんねえ。未知の道は進むためにあるのだ。ナンチャッテ 
 
現在地を確認するためにスマホのGoogleマップくんを活用。自分の進んでいる方向を確認しながらだ。そしてたくさんの分かれ道を早足で次から次へ歩いたのだが……。
 
溜池がたくさんある。それ自体は生駒全域に言えることだからそんなに珍しくはないが……。
 ゛
その溜池には巨大なニシキゴイがたくさんいた。体長1メートル級が何匹も泳いでいる。池の大きさは直径20~30メートルだから、多すぎる。
 
なんで、こんなところに? 人間が放流したとしか考えられない。しかし、こんな山の中の滅多に人の来ないところまで運んで放すとは。
 
そしてアカミミガメ(ミドリガメ)もいた。これまた人が運ばないとたどり着けないところだ。
 
3
 
 
アカミミガメは外来種として知られているが、実はコイも外来種であり、とくにニシキゴイは人工的な品種であり、野外に放してはいけないとされている。このこと、あんまり知られていないようだなあ。
 
もはやどちらも自然繁殖しているから、手の打ちようもないのだが。
 
とくに日本のカメは、約6割がアカミミガメに取って代わられたと言われており、絶望的だ。全国に180万匹が飼育されていると推定されているが、自生も含めたらどれほどになるか。
 
おそろしいのは、今もミドリガメとして輸入されていること。その数年間10万匹。。。
 
 
運動不足解消のための森歩きのはずが、外来種問題に頭を巡らせることになってじつった。

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