先週、Yahoo!ニュース個人のオーサー(執筆者)の交流会が大阪で開かれた。
そこでは記事の「タイトルのつけ方」に関するセミナーがあった(そこで使われたタイトル「Webで5,52倍読まれる見出しを付けるには」 をもじったのが上記である。セミナーの数字にはちゃんと統計による裏付けかあるが、私のは何もない。単に数字を入れてそれらしく見せただけ)。
ただ参加した目的としては、講演よりその後に開かれた交流会である。とくに日常的に仕事仲間がいず誰とも話すことなく黙々とパソコンに向かっている私にとって、こうした機会を外すと引きこもりになる。
今回もいろいろな人と出会ったが、みんな濃い(笑)。専門も、女性ファッション誌の歴史を扱いますとか、災害食がテーマとか、大学ジャーナリストにフードジャーナリスト、ヤメ検(元大阪地検特捜部)とか。思わず帰りのエレベーターで知り合った人々と二次会に誘ってしまった。
なかには東京から来た(東京の交流会にも参加した)人もいて、やはり多くの人と知り合う場を求めているわけだ。
そこで感じたのだ。よく異業種交流とかいうが、自分の専門分野以外の人と出会うのは、単にビジネスチャンスを得るとかストレス発散というレベルではなく、フリーランスには生き残りれるかどうかを左右するほど重要だと(^^;)。
常に違う世界と触れることは自分の器に極めて影響する。目先の仕事の情報を得る交流会ではなく、未来を模索するための手段。逆に言えば、同じ業界人(林業とか)ばかりで固まっていると思考が硬直してバカになるよ。滅びの道一直線だよ。。。
そこで、思い出したのが朝ドラ「半分、青い」。
このドラマの見方はいろいろあって喧々囂々だが、私は以前「
このドラマは自営業者の物語だ 」と喝破?した。主人公・鈴愛は漫画家としては大成できなかったが、その後、五平餅カフェを開いたほか、今ではお一人様メーカーをやっている。勤めるのではなく、一人で生きていく道を選んでいる。
現在の舞台は、小学校跡地につくられた
シェアオフィスだ。これは実際にある「
世田谷ものづくり学校 」がモデルらしいが、そこにはヘンな発明や仕事(というと、語弊がある。みんな一家言持って起業した人々)をしている人々が集まっているのだ。それらが交わりながら起業している。今は小商いの集合体で、別に儲けなくても好きなことをしたいという人から、いつか大企業にと夢見る人までの集まりだ。
私なんぞは、そんな場所があることがうらやましく思う。あんなところで、異業種と交わりながら仕事してみてえ。森林ジャーナリストとしてはプラスかどうかわからないが、マイナスには絶対にならない。
何より世間の風に当たれる。世間の人の大半は「林業なんか興味ないし、スギは絶滅してほしいし、木材などなくても間に合うし、必要なら外国から買えばいい」と思っていることに気づけるだろう。あるいは彼らが林業界に注ぎ込まれている税金の額を聞いたら、革命起こしたくなるんじゃないか。
ま、Yahoo!ニュースの集まりは、私にはそんな世間の窓の役割を果たしている。(東京にはオーサーの使えるシェアオフィスがあるんだけど、参加できんわなあ。)
ところで、「半分、青い」でもう一つ。主人公と絡む幼なじみの萩尾律が住んでいる家。
緑に包まれている住居(住所は、風の谷!)だが、このロケ地は、
目黒区青葉台のみどり荘 だそうだ。ここ、名前はアパートぽいが、実はクリエーターのシェアオフィス。単なるコワーキングスペースではなく、フリーマーケットを開いたりもしているそうだ。
みどり荘は、東京にいくつかある。私は目黒区のみどり荘は行ったことないが、表参道のみどり荘にはお邪魔したことがある。
中は、こんな感じ。
オシャレでしょう。オフィスというより、サロンか書斎のような雰囲気。
誰か、同じような世界つくりませんか、生き残りのために。
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