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森と林業と田舎の本

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2018年9月

2018/09/30

鹿本の棚

台風真っ只中の奈良ですが……。今はいたって静か。雨は降っているが、あまり風を感じることはなく、フツーの雨の夜を送っている。

 
とはいえ、雨戸は全部閉めたし、一応は酒も控えて待機中なんである。 
 
こんなときは読書でもするか。。。。
 
 
奈良市の啓林堂書店奈良店に、こんな棚を見つけた。どうやら鹿本の棚。とくに奈良の鹿の本が多数だ。
 
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上段は我が『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』がずらりと並ぶ。その下には「奈良の鹿」の本のほか、日本の鹿全般を論じた本。そして下段に置かれているのは、実はナラシカの写真集。何種類もある。これは奈良の書店ならではの特徴かもしれないが、ナラシカの写真集というのは根強い人気の模様。買うのは、奈良の人より観光客かもしれないが……。
 
なお、「奈良本」の棚もあって、そちらは歴史系が圧倒的に多いが、そこに『鹿と日本人』も平積みされておりました。感謝。
 
せっかくだから、こんな奈良本も紹介しておこう。 
 
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古墳ばかりを空撮した写真集。(「全国編」もある。)見ているだけで楽しい。 

2018/09/29

森歩き最新トレンド

森で見かけた森林ウォーキング……というか、森林散策のご一行。

 
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セグウェイツアーであった。特別仕様なのか、タイヤは太くて馬力もありそう。これなら、登りも疲れない。ゆっくり周りを見ながらガイドの話を聞ける。高齢化進む日本社会の森歩き(歩かないけど)最新トレンドであった。 
 
林業のアシストスーツが開発中だが、その前に森林散策アシストスーツも作れないか。
 

2018/09/28

「植物から学ぶ生存戦略」え???

私が見るNHKテレビは、EテレかBSプレミアムが多いのだが、昨夜はびっくり仰天の番組を発見した。

 
たまたま新聞のテレビ欄で見つけた「植物から学ぶ生存戦略」というEテレ番組を見たのだ。
なんだ、これ?
 
正式のタイトルは、植物学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之』なんだそうだ。語り手の名前までがタイトル。ちなみに語り手が山田孝之なら、受ける女子アナは林田理沙である。
1本が10分ほどで3本続けて放映された。とりあげたのは、ツユクサセイヨウタンポポ、ヘクソカズラ。しかし……。
 
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なんでヘクソカズラの説明に、由美かおるが出てくるのか。タンポポの説明にプーチンが必要なのか。。。
 
一見真面目な、教育番組ぽく見せかけて……いや、内容的にはたしかに植物学を押さえているのだが、実は人生そのもの?を語るのだそう(笑)。ま、人生はともかく、面白い植物の生態を語ってくれるし、その微妙な会話は笑いを禁じ得ない。
 
ホームページの説明では、
美しき植物たちの謎めいた生態を読み解き、人生のヒントを探る異色の番組。話す人は俳優の山田孝之。可愛い顔をしながらワナを仕掛けて繁栄を遂げる花。悪の侵略者のように言われながらもなぜか憎まれずにいる花。美しく装いながらもわざと嫌われるように仕向ける花。そこには数々の秘密が隠されていた!地球の長い歴史の中で命をつなごうと植物たちが編み出した生存戦略。あなたは人生でどんな花を咲かせどんな種を残しますか?
 
再放送(10月7日)もあるそう。
 
やっぱり侮れんな、Eテレ。定期番組にしてくれ。

2018/09/27

Yahoo!ニュース「クリーンウッド法は違法木材の隠れ蓑…」書いた理由

Yahoo!ニュースに「クリーンウッド法は、違法木材の隠れ蓑になる? 」を書きました。

 
すでに国産家具のことなども書いたとおり、近頃クリーンウッド法の勉強をし直している。
きっかけは、やはりNHKラジオの番組出演かな。
 
出演に際して、クリーンウッド法について調べ直したし、違法伐採問題についてもおさらいをした。それを全部ラジオで話せたわけではない……というか、ほとんど話せていないのだが、これを機に、再びクリーンウッド法のおかしさに火がついたのである。 
 
 
やっぱりおかしいよ、この法律。何のために作ったんだ、その手間と労力、そうして周知や登録推進などで全国規模のセミナーを幾度も開き、宣伝媒体をつくり……これってみんな税金だからね。ほとんど効果が見込めない(効果が出ないように仕組んでいる?)のに、無駄に仕事を増やして税金ばらまいたように感じる。
 
なんか、いまさら「自衛隊は合憲」とだけ書き込むために莫大な経費と時間を費やして憲法改正しようとしているのと似ている。無駄が好きだねえ、政府は。
 
 
なお、違法伐採木材は、国外だけでなく国内にもある。とくに最近は盗伐が増えていることをお忘れなく。これこそ、合法証明付けて出回っているんじゃないか。 
さらにバイオマス発電の燃料も、怪しすぎる。FITの区分に従っているのか厳密に調べるシステムをつくるべきだ。こちらも電気料金という見えない税金を取られているのだから。

2018/09/26

床の間改造計画

我が家には床の間があるのだが、長い間使われていない。

 
いや、使うものではないのだろうが、ようは床の間としての用は成されず、なんやかんやら家具に埋もれていると言ってよいか……。
 
今の時代、床の間は絶対的に無駄である。
限られた敷地面積の住宅の中に、なぜ実用的でない空間を確保しなければならないのだろう。いっそ、全部取っ払って私の本棚でも置きたいのだが。
 
 
先日の展覧会で、こんな床の間を見た。
 
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ようは壁に張りついた床の間(^_^) 。これなら場所は取らない。気分だけは床の間。掛け軸も掛けられる。
 
これもアイデアであろう。無駄な空間を確保する余裕はない現代住宅の中で、和風のエッセンスだけを残そうという試みだ。
 
これが売れるか、施主に受け入れられるかどうかわからないが、こうでもしないと磨き丸太も売れないしなあ。。。。(こっちが本音か)
 
私は、もっと根本的な和風住宅を見直す時期に来ていると思う。と言っても、すでに広がっているフローリングと大壁構法の洋風もどきではなく、あくまで日本的な新しさ。
もともと床の間などの和風というか数寄屋建築が広がったのは、発祥は江戸初期で豪商など金持ちの商人がまねたのは中期。そして世間に広がったのは明治時代になってからだ。そこそこ裕福な中産階級で武士の暮らしが取り入れたのだ。そして芸術の域まで達した数寄屋建築が技として完成した。
 
もっともそれが庶民の住宅に広がるのは、ほとんど戦後。住宅ブームが起きる中で、外材に対抗するために作られたブームとしての床の間だった。「床の間がある家」が高く売れるからというハウスメーカーの戦略だった。
そんな歴史を追いかけると、結局、それ以降は何の革新もイノベーションも起きていないのが日本の建築だ。
 
さて、新しい和風とはどんなものか。具体的に語るのはこの場では無理だが、それを発見しないと、住宅建築の限界が見えてくるように思う。
 

2018/09/25

倒木処理と倒伏稲刈り

雨の合間に生駒山の山歩きしている。

 
ウォーキングというより、台風の被害地巡り(^^;)かも。あちこちの遊歩道や森林公園を訪ねるのだが、ほとんどが「通行止め」だ。倒木が出たからだという。
ま、無視して分け入るのだけど。(もちろん、自己責任です。)
 
実際は、遊歩道などはそこそこ歩ける程度には片づけているようだ。と言っても、太い倒木まで片づけることはできず、枝を払って、倒木の下をくぐったり乗り越えられるようにしている程度。一般のハイカーに通ることをオススメできる状態にない。
 
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この手の倒木のかた付けは大変だ。たとえは市役所の職員が気軽に手を出せるレベルではないだろう。よく考えずにチェンソーの刃を入れたら、どちらに跳ねるかわからない。外注するにしても造園業か林業関係者か……。まちがっても森林ボランティアにはさせられない。
 
私も最近はチェンソーを持ち歩くかなくなった。怖いから(^^;)。実は故障したんだけどね……。
その代わり手鋸と鉈にしている。それで済むところしかいじらない。
 
 
さて、その後は生駒の棚田地帯も見て回った。
 
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もう稲刈りが進んでいた。だが、よく見ると、稲もほとんど倒れている。台風に続く雨で稲穂が倒伏してしまっている。
 
しかし、稲刈り機は進歩しているねえ。倒伏した稲も刈り取れるのだよ。 コンバインの刃がちゃんと倒れた稲をすくい取るように切っていく。 
 
林業でも、倒木処理機を開発できないものだろうか。倒木を安全に処理する機械。林道や作業堂がないところにも自走して設置できるのがいいな。林業というより、自治体などに売れるような気もするが。
 

2018/09/24

家具から見た日本と韓国の違法木材対策

せっかく「Nらじ」で違法木材について取り上げた後なので、関連した話題を続ける。

 
国産材の木製家具について、こんなホームページがある。
 
これは日本木質バイオマスエネルギー協会と林業経済研究所がつくったとある。
日本の家具産業におけるクリーンウッド法を普及するためのものらしい。ウェブ上では、日、英、中、独の4カ国語であるから、海外の読者も意識したのだろう。
 
しかし違和感が大きい。初っぱなに「日本の木製家具が高く評価される理由」。
初めて聞いた。高く評価されているなんて……。
 
機能性、デザインが優秀なのかどうかはちょっと判断しづらいが、続く環境対策、持続可能性の面はどうか。ここで重要なのは、使われる木材の調達方法だろう。
家具に使われる木材の多くは広葉樹材だ。スギやヒノキ、マツなど針葉樹材では強度が不足している。使えなくもないが、脚などを太くするなど工夫が必要となり、その分デザイン性が弱くなる。
 
ところが家具に向いた広葉樹材は、国内にあまりないのだ。かつてはケヤキやミズナラなどがよく使われたが、今や底を突き、比較的出回っているのはクリとコナラぐらいか。それらも決して資源は潤沢ではない。
そこで輸入広葉樹材に頼るわけだが、これまた資源が枯渇しつつある。そして違法な状態で伐採・輸出されるものが多い。たとえばマホガニー、チーク、ローズウッド……いずれも各国で輸出規制がかけられている。にもかかわらず市場に多く出回っているのは、違法伐採木材が混ざっている可能性が高い。それを日本が輸入しているのである。
 
このサイトでは、合法木材であることを強調しているが、その担保が公共事業向きのグリーン購入法と、できたばかりでザル法として有名なクリーンウッド法というのは……。
 
クリーンウッド法には罰則もなく、努力義務にすぎない。そもそも登録業者だけしかチェックしないのだから、登録しない業者は違法伐採木材も使い放題となる。今のところ家具関連業者で登録(予定)しているのはたった7社にすぎない。そのことをサイトに載せているが、これではクリーンウッド法が機能していないことを世界に紹介しているかのようだ……。
そもそも法律の趣旨が違法木材追放ではなく合法木材推進であり、合法という確証のないグレーな木材もOKになっている。それについての林野庁の見解は、「違法木材の定義がはっきりしないので規制できない」とのことである。情けない……。
 
それぐらいなら、確実なトレーサビリティを持つ森林認証材を使うことに熱心なイケアの家具の方が優秀に思える。
 
 
ところで韓国では10月1日より、木材の持続可能な利用に関する法律が改正施行される。まだ内容を詳しく分析できていないが、韓国国内における違法伐採による木材と、木材および木製品の輸入についてチェック体制を設けたもののようだ。ただ韓国の場合、国内の林業は大きくないから、主に輸入材が対象となるだろう。
 
業者が木材を輸入する際には、韓国山林庁に申告しなければならないのだが、そこで合法性をチェックされる。そして「検査の結果、伐採の合法性が確認できなかった木材または木材製品につい ては、販売の差し止め、返還または破棄を命ずることができる。」とある。つまりグレー木材(合法か違法かわからない)も締め出すつもりのようだ。
この点だけを見ても、日本より厳しいように感じるがどうだろう。
 
すでに欧米などでは厳しく違法木材を取り締まっている。さらに韓国などアジア諸国も規制を強めるようになると、世界中の違法およびグレーな木材は、規制の緩い日本に集まってくるのではないか。

2018/09/23

Nらじ特集「違法木材」

明治神宮のことばかり書いてきたが、もともとはNHKラジオに出演するためである。

 
番組は、午後6時からのニュース「Nらじ」。そのうち7時半から始まる「特集一本勝負」であった。通常は22分のコーナーだ。私の出演したのは、9月19日分。テーマは、「合法?違法?グレーな木材が大量流通する日本 」である。生放送だったが、今はネットの「らじる★らじる」で1カ月間は聞ける。上記リンクを開いてみてほしい。聞きたい人は。(私は聞かないよ。)
 
10  どーもくん。
 
内容をかい摘んで紹介すると、国立競技場建設に関して、国際NGOから抗議が行われた点を捉えて、日本の木材事情を語る、というものだ。競技場では、熱帯産木材によるコンクリート型枠が使われていたので、これは違法伐採木材ではないのか、熱帯雨林破壊に手を貸したのではないか、という追求を受けたのである。
 
ここで日本の木材調達は合法証明を基本とするのではなかったのか、ということから、実際は怪しい木材が混ざっていること。海外では違法という証拠がなくてもグレーならアウトであること、日本のクリーンウッド法はざる法であること……などを語ったのであった。
 
なお熱帯産(マレーシア産)合板の話は、FoE ジャパンの三柴淳一さんが電話出演で話されている。
 
番組は、事前に密な取材が行われていて、私だけでなく各所(たとえば林野庁)に行った上で簡単な台本というか構成が作られている。それに沿ってキャスター、アナウンサー、解説委員と話を進めていく予定。
 
もっとも「好きに話してくれていいですよ」と言われていて、キャスターらと事前に挨拶したときも「どんどん話してください」と言われたので「私の口は羽より軽いですから」と応えてしまった(^^;)。半分、青い効果だ(笑)。
 
それでも本番は、それなりに構成どおりに進めようと思っていたのだが、何のことはない、キャスターが順番にこだわらず話を振ってくる。それ、最後の質問じゃないの?というのを初っぱなから来るもんだから、こっちも徐々に口がなめらかに( ̄∇ ̄) 。台本にないこともペラペラしゃべる。少々延長して30分を超えてしまったようだが、もしあと30分あったら暴走していたかもしれない。
 
 
とはいえ、放送なりの特性がある。やはり文章ほど言葉を練って話せないし、話の流れや勢いというのがあって、自分のペースで進められるものではない。
たとえば合法木材から森林認証制度に触れそうになったのだが、ここで森林認証制度を解説する時間もなければ話の腰を折るだけで聞き手に理解されないだろう。そこは、一気に飛ばす。合法証明と森林認証を混同する人がいても良しとする。肝を残せたら、周辺部分の誤解を恐れない。
 
ようは日本の木材を合法と思うな、日本人は知らぬうちに海外だけでなく国内の森林破壊に手を貸しているぞ、と伝わったら成功だ。
 
なお裏では、番組を離れて日本の林業や木材事情についてディレクターと話して、かなり興味を持ってくれたよう。また日本の森林問題を扱う番組を作りたいといってくれた。こうした効果に期待しよう。
 
 

2018/09/22

明治神宮のヒガンバナ

明治神宮ネタを続ける。

 
今回、神宮内を歩いて気づいたのは、ヒガンバナだ。 
 
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これは宝物殿前。ヒガンバナが咲いていたのだ。ちょっと驚いた。
本殿の裏側に当たる宝物殿前は草地が広がっていて、ちょっと深い「鎮守の森のある明治神宮」というイメージとは違った景観が広がっているが、ヒガンバナとは意表を突いた。
 
なぜならヒガンバナは種子を稔らせないで、球根で増えるからだ。つまり自生する例はほとんどなく、たいていは人が植えたのである。勝手に分布域を広げることはない。
 
このことを私は四年前のYahoo!ニュースに書いていた。
ということは、明治神宮にも植えられたか。明治神宮にいつ頃からヒガンバナが咲くようになったのかは知らない。造営直後からなのか、意外と最近なのか。秋の一時期だし、私がそのときによほど気をつけて見ていなければ気づかないだろう。
 
照葉樹林の鎮守の森ばかりに目を向けていると、ヒガンバナが異質の風景を映しているように思える。薄暗い照葉樹林内には生えないで、田畑のある田園風景になじんでいるからだろうか。 
 
もう一つ、気をつけたい穴場がある。 
 
なんと明治神宮の中に水田が開かれた一角があるのだ。一般心は立入禁止の場所だけど。ここで取れた稲は奉納される。神道は、稲作文化と綿密につながっているうえ、多くの儀式が稲と結びついているわけだ。
そして、その傍らにもヒガンバナが……。
 
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これ、かなりの望遠で撮りましたよ。
 
つまり神社の中の里山(^o^)。ちょっと景色が違う。
ちなみに、この水田は21世紀になってつくられたもので、造営時からあったものではない。もしかしたら、ヒガンバナもその際に持ち込まれたのかもしれない。
 

2018/09/21

杜のテラスと第一の鳥居

明治神宮の南参道(原宿前)の入り口に、「杜のテラス」というカフェがある。 

 
そこから参道を眺めると、こんな具合。
 
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なかなか木を多用した美しい造りで、参道を行き交う人々を眺めることができる。またバックは鎮守の杜というロケーション。
 
それはよいのだが……明治神宮は2020年に鎮座(造営)100年を迎える。そのために何かと建て替え・新設が進んでいるのだが、その一つに「第一鳥居」が入っているという。このカフェの窓から見える鳥居だ。
 
そこに吉野杉が使われるという。……この件は、私も以前にYahoo!ニュース記事 にしたのだが、その前に、本殿前の第三鳥居(南玉垣鳥居)が建て替えられた。
 
それも吉野杉製だと聞かされたのだが…その説明を探すと「標高920mを超える木曽王滝村の中部森林管理局の土場です。今回は主に木曽の桧を使いました。」とあるではないか。
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つまり木曽檜製なのだ。たしかにスギの白太を削って使ったというわりには白っぽいと思っていたが……。
 
では、鳥居用に伐られた吉野杉の巨木は、まだ使われず眠っているのか? 2020年まで5年も寝かせているのだろうか。乾燥のため?
 
そして第一鳥居に使われるのか。。。ちょっと混乱したのであった。
 
さらに、こんな記述も発見。
 
明治神宮は昭和20年4月の東京大空襲で御本殿をはじめ社殿の多くを焼失、昭和33年に現在の社殿を復興しました。この際、膨大な量の木材を使用したため、昭和30年代から40年代にかけて全国5カ所に備林を設け、大切に育ててまいりました。
 
明治神宮も、備林を持っていたとは知らなかった。全国5カ所。どこだろう。
 

2018/09/20

明治神宮で発見したもの

東京から帰って来ました。渋谷は何年ぶりかの訪問。今日は雨がぱらつく(午後は土砂降り)の中、代々木公園から明治神宮を歩いて来ました。

そこで驚いたこと。発見したものを!
 
まずは渋谷駅前のハチ公の銅像では、待ち合わせができなくなっていた(゚д゚)。
 
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見てください。もはやハチ公は常に外国人に取り囲まれているのです。そして順番で記念撮影する場になっている。。。これでは、待ち合わせできましぇん。。。
ついでにいえば、駅前のスクランブル交差点も撮影のメッカでしたわ。 
 
 
さて、気を取り直して明治神宮。
 
ここではチョー意外なものを目にしたり、隠れ名所を教えてもらったり、疑問が生まれたりしたのだが、それはまたの機会に(^o^)オイオイ
 
むしろ私的に感動したのは、こちらである。 
 
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何かわかるだろうか。葦簾張りの建物……。
実は、単なる工事現場の仮設プレハブ小屋なのだ。今、明治神宮は2020年の造営100年へ向けての新設工事が各所で行われている。おかげで、槌音高く……あんまり鎮守の森を楽しめないのだが、本殿横の工事現場のプレハブ小屋をそのままやはり参拝客の目に写るのはよくないと気にしたのだろう。外側を葦簾で覆ったのだ。
 
極めて応急の策だと思うのだが、それがいい雰囲気をかもしだしている。ほんの少しの気遣いとアイデアである。プレハブだろうと鉄骨・鉄筋コンクリートであろうと、ちょっと天然素材で覆うだけで、風景になじませることができる。
 
街の風景にも応用できるのではないか。

2018/09/19

NHK出演の前にやること

NHK出演の前にやること
NHKラジオに出演してきた。
違法伐採問題を鋭く追及!

が、その前に。

やっぱりスタジオパークを見学。なかでも「半分、青い」を見てテンション上げる。これで放送に臨んだのであった。

2018/09/18

19日、渋谷の夜

このところラジオづいている。今月に入って3回目。

 
何かとラジオに出演することが増えたのだ。局は、TOKYO FMのほか、NHK。
 
出演と言っても千差万別で、電話出演だったり、あちらから収録に来たり(結局、奈良局のスタジオで収録)していたが、今度は東京まで行くことになった。NHKの放送センターだ。
 
期日は19日。て、明日なのだ。しかも19時半からニュースの特集生出演。テーマは違法木材についてである。
 
私は、ラジオにしろテレビにしろ電波系はあんまり好みではない。もともと言葉は練って使いたいと思っているから、文字でああだこうだと呻吟しつつ書くのが向いている。とはいえ、講演をすることもあるわけだが、あらかじめしゃべることを考えているからね。それでも講演時に質疑応答はするわけで、その際は瞬時に話すことを頭の中で整える瞬発力が求められる。
これが疲れるのよ……。後で体が動かなくなるほど。これがラジオやテレビとなると、視聴者は多いし、講演会のノリで押し通すことも御法度だし、どれほと消耗するか。
 
とはいえ、慣れない経験をするのも勉強になるし、どうせ練った文章で書いても通じない相手には通じないのだから、口先でしゃべるのも一緒かなと思ったり。
そんなわけで断らない。何事も挑戦します。
 
ところで……明日は放送は午後8時には終わるとして、なんだかんだと局を出るのが9時ぐらい。それからどうする?
 
多分、晩飯もそれからだろう。 
 
渋谷の夜を独り飲みするか。孤独のグルメもいいが。。。娘を呼び出そうかと思ったが、可哀相(^^;)なので止めとく。
 
もし、午後9時に渋谷に出て来てくれて一緒に飲もう! という奇特な方がいらっしゃれば、ご連絡を(^o^)。 

2018/09/17

Yahoo!ニュースに「猛暑に弱かった蚊。…」を書いた理由

Yahoo!ニュースに「猛暑に弱かった蚊。秋こそ蚊の季節だった 」を執筆しました。

 
9月になって、Yahoo!ニュースを一本も書いていないことに気づいた。いかん。週一本、つまり月に4本をノルマにしているのに、最近は3本、2本の時もある。どんどん怠け癖が……。このままだと9月はゼロになりかねないわ。
 
と危機感を持った(^o^)。
 
では、何を書こうか。ネタはいくつか思いつくのだが、イマイチ乗り気にならない。この気分が重要なのよ。頭では、なんでもいいから書くべきだ、数打ちゃ当たる……というのが私の方針なのだが、実際は自分で面白い、と思わないと書く意欲がわかない。それに方針を守るために書くのもシャク(苦笑)。
 
で、今は書きたいと思うネタがないんだもん、とごねて(誰に?)先延ばししていた。一月間書かないとどうなるか試してみようとか不穏な気分まで沸き上がる。
 
そんなときに、蚊に刺された。むかつく。ネコノミかダニの刺された跡ががまだ痒いのに。。8月に「ネコの「可愛さ」はずるい……」という記事を書いたのも、ノミを持ち込んだネコに恨みがあるからだ(ーー;)オイオイ。
 
部屋の隅に起きっぱなしだった蚊とり線香に火をつけてた時に「9月になったのに……」と思ったところ、ハッと気がついた。天恵のようにアイデアが舞い降りて来たのである。
 
これ、書けるやん。なぜ真夏には少なかった蚊が今頃出てくるのか。
 
かくして10分20分で書き上げたのが、この記事であった。アイデアが降ってきたときは、こんなモンなのである。
 
でも、あと1本2本を月内に書かないとノルマこなせないなあ。。。
 

2018/09/16

ブロック塀を木製にするなら

東京都が小池知事の指示で、都立学校や都有施設のブロック塀を多摩産の板塀に切り替えるモデル事業に乗り出した……という記事を読んだ。
 
これは6月の大阪北部地震で小学校のブロック 塀倒壊事故が起きたことからだというのだが、私は思わず、おっ、木製のブロックを使うのか、と解釈した。
 
が、よく読めば、単に板塀に換えるだけのこと。つまんねえ。
もともと昔は、多くの塀が板塀だった。しかし、強度はもちろん防火や耐久性などに問題があり、ブロック塀に換えられてきたという歴史がある。それを単に地震の際に崩れたら危険だからという理由でもどしたら、また問題が発生すると思うが。
だいたいコンクリートブロックが崩れたのも施工ミス(あるいは設計ミス、そして手抜き)が原因で、ちゃんと建てていたら安全だったはずなのだ。木製にしたらよいと思うのは安易。
 
とりあえず試行的に都立高校3校と都有施設2カ所でブロック塀から多摩産材などの板塀に来年6月末までに切り換えるというのだが。耐久性や強度なども業者に確保するよう設計させ効果を検証するそうだ。
 
私は、最初から木製ブロックを使えばよいと思うのだ。
 
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こういう積み木ブロックが商品化されている。強度も証明済み。耐久性に関しては塗料を塗ればよい。板よりずっと強い。しかも専門技術がなくても、子供でも木槌を使うだけで積めるという優れもの。原則、釘など金属は使わない。設置は板塀より簡単なはずだ。
何より使う木材量が板よりずっと多い。特許はあるから価格は高めだろうが、都市の価値を高める経費も含めると思えばよい。
 
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こんな感じになる。
 
ところで小池知事の呼びかけで、全国知事会で今秋から国産木材の活用を検討する新たなプロジェクトチームを設置することになったとか。座長には小池氏が就任するらしい。
まあ、都市の木質化を推進して全国に広げるなら、それはそれで結構である。アイデアや情報なら、私がいっぱい持っているよ(笑)。
 
 
 

2018/09/15

ケボニー化木材の記事が日経に

私が最近イチオシしているケボニー化木材。おかげでYahoo!ニュースを始めとして幾つか書いた記事は、それなりに注目を浴びた。

 
これを機にケボニー化木材が世に知られ、さらにスギのケボニー化も実用化できたら、日本の木材市場にも大きなインパクトを与えられる、と信じているのだが……如何せん、ケボニー化についての記事は、私しか書いていないのである。 
 
ま、当初は独占スクープ! だったと喜んでもよいのだが、情報が根付く過程としては複数が発信しないことには広がらない。
 
そんなときに、ついに動きが。日経新聞9月13日付けに、ケボニー化木材の記事 が載ったのである。
 
ネットにも掲載されたので、引用しておこう。 
 
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ほかにも動きがあるようだ。マスコミには一つ載れば連鎖的にそのネタを追いかける習性があるから、今後も可能性があるのではないか。
 
ちなみに私も、先日ラジオ番組の収録を行ったのだが、キャスターがケボニー化木材に興味を持って問いかけてきたので、語ることになった。少しずつ露出が増えてくれればよい。 
 
ただ日経の記事は、若干誤解を生むところもある。冒頭に
 
 京都府立大学と奈良県森林技術センターなどの研究チームは木材のスギの材質を硬くする技術を開発し、家具や床材にも活用できるようにした。
 
とあるが、開発ではなく「実証実験をした」ぐらいだろう。 それも、ノルウェーのケボニー社にケボニー化してもらったスギ材の品質を実験で確認しているわけであって、ケボニー化そのものを自分たちでやったように読めるのは、ちょっと飛ばしすぎ。それでは特許破りだ。
 
ともあれ、私はケボニー化スギによる実際の施工例の誕生を待っている。現在のところ、ノルウェーで市販しているラジアータパインとオウシュウアカマツのケボニー化材は日本でも売れていて、少しずつ施工例が出てきた(以前に新宿のホテル例 を紹介した)が、スギはまだだ。実験用にケボニー化したスギ材はそこそこストックがあるので、注文すれば使用可能だ。 
 
最初に施工されたところには、私が取材に行くからね。早いもん勝ちだよv(^0^)。
 
 

2018/09/14

奈良公園の糞対策

奈良公園に行った。正確には、別件で奈良に行った後に、少し奈良公園を歩いた、というべきだろうか。

 
残念ながら、雨がポツポツと落ちてくるので長居はしなかったのだが、相変わらず外国人が多い。もっとも、これでも関空の水没事故で減ったようなのだが……。
 
外国人・日本人を問わず観光客ぽいのは、奈良公園周辺の裏路地にもいっぱいいた。驚くのは、そんな路地にもお店がいろいろとできていることだ。カフェやグッズの店。意外な高級料理店。なかには和服レンタルの店まで……。いずれも、俄か仕立てのわりにはオシャレ。和の素地に洋風も取り入れて、ステキに見える。私もカメラを手におのぼりさん的観光客ぽく振る舞ってしまった。なんか、奈良も国際観光都市になったじゃないか、と思わせる。いままではお店どころか人影も少なかったのに。
 
それはともかく、奈良公園で探したのは、まずナラシカなのだが、もう一つは台風の被害跡である。台風21号は風害を各地に広げたが、奈良公園でも相当な倒木を出しているはず。それを確認してみたかったのだが……さすが国際観光都市! ほとんど片づけられたようだ。 
 
Dscn6202_2  倒れたのは、どうやらヒマラヤスギのよう。
 
ようやく見つけたv(^0^)って、喜んではイカンが。これは東大寺の「鉄道殉職者供養塔」の横。鉄オタではないが、こんな供養塔が、東大寺の敷地内にあることにも驚いたが。
 
Dscn6200_2  立派な供養塔。
 
 
ところで、奈良公園といえば、ナラシカだが、その糞は1日で何トンにもなるという。それをいかに片づけているか、というのはわりと話題になるのだが、公式の答えは、フンコロガシ(甲虫)が食べてくれる、である。
 
だが、それはちょっと嘘っぽい。全部それで片づけられるわけないのだ。冬は虫も出てこないし。
結局、芝生では人が掃いて清めたりもするのだが、最近は観光客から「臭い」という苦情も来るそうだ。シカの糞が臭いなんて、どんな鼻をしているのか、と思うのだが、その対策もせざるを得なくなったらしい。国際観光都市だから。 
 
で、こんなものが設置されていた。 
 
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この看板のそばでは、人工香料の噴霧が行われている。……これで臭いが抑えられるとは思えないのだが。。。
 
ま、私は、むしろこの木の看板に興味を持ったのだけどね。図案が凝っている。板をレーザーで削り加工したもののよう。しかし、こんなことで凝らなくても。。。

2018/09/13

ファンの集い(笑)

ヘンなメール来た。

ブログやTwitterを拝見し、弊サイト上でもワークショップやガイドツアーのような形で提供していただけたらなと思いまして、ご連絡差し上げました。
例えば、ブログでネタにしていただいている内容を、読者の方にもご参加いただけるように、体験イベントとして開催いただく、といったような企画をイメージしています。
 
意味不明なんだが、電話で説明したいというので了解した。
 
だが、内容といえば……私が何かのワークショップやツアーを企画して、参加者を募集する(有料)のだそうだ。いわば「ファンの集い」(笑) だそうで。
 
「ワークショップって、何をするのよ」
「森林セラピーの記事を書いているのを読ませていただきまして……」
「たしかに森林セラピーの記事をブログやYahoo!ニュースに書いているけど、ちゃんと読んだ? 私は森林セラピーを批判しているんだけど」
「……きっと、ほかにはないテーマのワークショップを……」。
 
まともに読まずにメール送ってきたな。
で、アンタがたは何をしてくれんの、というと
「サイトで募集のお手伝いをします」。
 
全国に3万人以上の会員がいるという。そのうち関西圏には何割だろうか。そして、その中で森林とか林業に興味あるのは何割? その中で有料でも参加する人は何割? そしてそして、その中で定めた日時と場所にこれるのは何割……。コンマ以下、いやゼロに限りなく近い確率だなあ(´Д`)。
 
でもって、事務局経費として参加費の25%を納めろという。残りは私の取り分。
 
……たとえば1000円の参加費で10人集まったとして、2500円払って7500円受け取りなさい、というわけだ。10人集まるとは思えないが。 
笑えるのは、当日のイベントに事務局から人を派遣するわけではないこと。参加費の徴収もイベントの進行も、みんなそちらでやりなさい……。
 
事務局は、単にサイトで宣伝してやるというだけなのだ。こんな商売が成り立つのなら、楽ちんだろう。
笑い飛ばして断った。
 
 
そういや少し前になるが、カルチャーセンターの講師の依頼もあった。そのときも、生徒は自分で集めてください、だった。そのうち何割かが取り分になるよ、というのだ。
講師を依頼しておきながら、講師に営業させて、主催者は場所貸しだけで金を取るのですか。講師は講義の内容をに全力を傾けるのが基本じゃないのかね。
 
でも、応じる人がいるのだなあ。よほど「ファンの集い」が開きたいらしい(笑)。
 
こういうビジネスこそ、「他人の褌で相撲を取る」というのではないだろうか。

2018/09/12

木質バイオマス利用動向調査値を読む

林野庁が、「平成29年木質バイオマスエネルギー利用動向調査」の結果(速報)について

発表している。
 
目を通すが、なかなかわかりにくい。一応、私なりにかみ砕くと、
 
1398事業所からあった回答(回答率97%)によるもので、
 
平成29年にエネルギーとして利用された木材チップの量は、全体で872.6万トンで、前年から99.2万トンの増加(前年比12.8%の増加)となった。
「間伐材・林地残材等」に由来する木材チップは、263.5万トン(前年から71.7万トンの増加)
「製材等残材」に由来する木材チップは、150.1万トン(前年から14.9万トンの減少)
「建設資材廃棄物」に由来する木材チップは、412.6万トン(前年から14.6万トンの増加)
である。
 
もっとも、これだけでは中途半端だ。添付資料を見ると、いろいろ注釈が付いている。
それを、またかみ砕くと、
 
輸入されたチップ 134,169 トン
輸入丸太を用いて国内で製造 5,000トン
  :輸入した丸太を全てチップにした場合に限る(加工した後の残材から製造されたものは「製材等残材」に含む)。
上記以外の木材(剪定枝等) 325,976トン
 
ところが、この資料にも注釈が多く付いている。それをまたまたかみ砕くと……(もうドロドロや)
 
パルプ用等の原材料から燃料に転用した量については、
「間伐材・林地残材等」530トン
「製材等残材」85,784(85,784)トン
「建設資材廃棄物(解体材、廃材)」42,588トン
「輸入されたチップ」986トン
合計 129,888(85,784)トン
 
なお、この統計にヤシ殻PKSは入っているのだろうか。木材チップ扱いされていない可能性がある。
 
Photo
こんな図表もある。木質ペレットはごくわずかである。バイオマス発電計画では、輸入木質ペレットが多かった記憶があるが、実態はない。
 
  
ごく簡単にまとめたら、全体872,6万トンのうち、半分近い412,6万トンが建設資材廃棄物。ようはリサイクル木材、もっとかみ砕いて言えば産業廃棄物である。
ただ私は、「間伐材・林地残材等」に由来する木材チップというのが曲者で、そのうちの幾らかは「建設資材廃棄物(解体材、廃材)」だと想像するが……。つまり、バイオマス発電所の燃料の半分前後が産廃と見てよいのではないか。 
 
 
別に産廃を燃やしたらいけないというつもりはない。むしろ産廃こそが木材のカスケード利用の最終段階である。ただし、それを間伐材だとか林地残材と言ってFITの買取価格を高くしていたら違法だし、廃材に付着・含浸している塗料などに毒性物質が含まれていないことを期待したいのだが。

2018/09/11

処女作

古本市に顔を出した。

 
いきなり目に留まったのが、これ。 
 
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不思議の国のメラネシア 』。我が処女作\(^o^)/。30年以上前の本だと思うと、これが今出回っていることに驚きだ。
 
ちなみに公式の処女作ではあるが、これより前に幻の処女作もある。これは別の名で執筆したし、ほとんど世間には出なかったのではないか。。。
 
 
ともあれ懐かしいというより、恥ずかしい(笑)。当時は、まだワープロもない時代。原稿用紙に鉛筆で書いていたのでした。
もっとも、ここに記したエピソードの幾つかは、『森は怪しいワンダーランド 』にもアレンジしてスマートに(^^;)描き直している。
 
 
 
値札は600円だったかな。もちろん、買わないよ。我が家に、まだ何冊かあるから。
ただ、この古本市では9冊購入したのだが、帰ってからよく見ると、見覚えのある本が……。調べると2冊はダブりだった(泣)。最近、増えたよねえ。
 
ともあれ,自分の本を古本屋で見つけるのは、痛し痒しである。 
 
 

2018/09/10

今、クローズアップされる?「盗伐」

8月31日の朝日新聞に、私のコメント付きの記事が載ったようだ。

 
……ようだ、というのは、これまで私は読んでいなかったから(^^;)。
正確に言うと、前日に記者から電話があって、翌日に載せます、と知らされたのだが、肝心の新聞を手にしたら載っていない……。ただネットでいくつか指摘する投稿があったので、どうやら掲載はされたらしい。ネットにもアップされている。ただ関西一円に配達される大阪版には載らなかったらしい……というわけだ。
 
わざわざ載っていない、とこちらから記者に連絡するのも億劫なので放置していたら、それに関して連絡くれた人がいて、送ってくれた。(ネット記事は、こちら 。)
 
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私のコメントは、一番最後。だいたい、いつ取材を受けたのかも覚えていない(^^;)。電話で長々と話した気はするのだが。。。
 戦後に次々と植林された木々の切り時はこれから。温暖な九州南部は全国に先立って伐採期のピークを迎え、その後全国に広がる。森林ジャーナリストの田中淳夫さん(59)は「無断伐採は、今後全国の山で起こる可能性がある」と警告。「被害に遭わないためには、自分の山に興味を持って情報を集めるしかない」と呼びかける。 
 
ま、ここまでは長いまえがきだ。
もともと私が「盗伐」の記事を書いたのは、2年ぐらい前である。よみうりオンラインだ。
 
 
そのときはそんなに評判にならなかったのに、今年になって急に反応が増えた。どうやら宮崎のテレビ局が特集番組をつくったことや、裁判が始まるなど大きな動きになったかららしい。 
 
私的には、もう終わったネタなのだがヾ(- -;)、先にツバを付けたのは私だよ、と宣言しておきたい( ̄∇ ̄) 。エラソウ
 
ただコメントしたように、今後は全国の山で起こる可能性がある。いや、もう行われている可能性の方が高い。 
ただし盗伐の質は昔と違って、高く売れる木を1本2本抜いてこっそり売る……レベルではないはず。今や材価が安いから大量に伐らねば儲からない。そのため「こっそり」ではなく、道も入れて大規模に皆伐する場所(ここは合法的)に隣接する森を伐るだろう。それなら、仮にばれても「誤伐だ」と言い逃れできる。盗伐と誤伐では罪の重さが全然違うし、立証責任も面倒になる。
自分の森の隣で皆伐が始まったらご用心。
 

2018/09/09

本当の木肌に触ってる?

明日、木製ノートが売り出されるようだ。
 
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木製といっても表紙だけだが、0,4ミリまで薄くした木(ようするにツキ板)を紙の表紙に重ねて使っているのだろう。
 
私も木製表紙ノートは使っているし、何冊か持っている。ある意味、コレクションしているのだが、今回のノートの特徴は、曲げられるということだ。
 
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これは、私が使っているノート。表紙は硬いが、その方がよい。下敷きなしで字が書ける。
 
それはよいのだが、ちょっとプレスリリースの表現に引っかかった。
 
タイトルが、
■使うほど手になじむ、木のぬくもりあるノート
 
そして本文には、こうある。 
従来では難しいとされていた技術を用いて、木を0.4mmまで薄くする加工をし、表面・裏面の両面にラミネート加工も施すことにより、木の質感・ぬくもりを損なうことなく丈夫でしなやかな木製シートのノートが完成しました。
使えば使うほど味が出て、手になじんでいくのが特長で、使用者の愛着もわきます。何気ない日常の中で使われるステーショナリーグッズを通してに木のぬくもりを届けます。
 
引っかかったのは、表面・裏面の両面にラミネート加工も施すことにより、木の質感・ぬくもりを損なうことなく の部分だ。
 
一応記しておくが、ラミネート加工がケシカランというのではない。それはそれでよい。しかし、表、裏ともにラミネート加工したのに、質感・ぬくもりを損なうことなく……なんてできるだろうか。ラミネートとは積層ということだが、この場合はツキ板(と紙)をビニールで挟み込んだという意味だろう。つまり表層はビニールだ。
 
しかし、それなら手に触るのは、ビニールになるのではないか、と疑問に思ったのだ。
 
つまり木の質感が感じられるのか。見た目はともかく触感は木でないはずだ。 
 
小さなことのようだが、以前から引っかかっていたのだ。木質だ、木造だといいつつ、実際は表面をビニール系などの塗料に覆われていることが多いことを。木のテーブルにガラスを被せたり、木の椅子にもウレタン樹脂を含浸させていたり。それでは座っても触っても本物の木質に触れることはないのではないか。。。常に木と肌の間に挟まっている層がある……。
 
日常生活で素の木肌に触れられるのは、せいぜい割り箸だけ、と私がよく言うのはそういうことからだ。
 
念を押しておくが、ラミネート加工がダメというわけではなく、この商品はまがい物だといっているわけでもない。こうして木製商品を世に出すのはよいことだ。 
 
ただ「木に触ると落ち着くねえ」というのはどうかと思うのだ。もちろん塗料にもピンキリで、分厚い層をつくるペンキのような塗料もあれば、オイルフィニッシュのように木にしみ込ませるものもあるのはわかっているが、素の木肌ではない。 
 
この点を無視して「木のぬくもりを感じる」なんて言われても、ちょっと嘘くさい気がする。本心で「木肌って、こんなの?」と思っている人がいるかも。素の木肌なら湿気を吸い取るが、塗料によって水気をはじくようになっていたら、当然触り心地も違うだろう。
 
これは「木の良さとは何か」ということにもつながる。
 
さらに木育的には、どうなんだろうねえ。
 
 
 

2018/09/08

森の聞き書き名手・名人は?

国土緑化推進機構が主催する「森の聞き書き甲子園」と、そのための「森の名手・名人」(後に「海・川の名人」を追加)選定を、今年もやっている。

 
平成30年度は、新たに82名の「名手・名人」が選定され、これまでに選定された「名手・名人」は、森と海・川を合わせて約1,600名になりました。
 
平成14年から、とあるからすでに16年間か。もはや名手・名人も品切れ気味なのだが、一度始めたら止まらない体質は官庁・官僚から引き継いだかのようだ。 思えば関連NPOもあるから、簡単にやめられないのかもしれない。
 
ただ緑推機構のHPを見ると、
 
なお、「森の名手・名人」の選定は、本年度をもって終了することとなりました。今後は、聞き書きの対象地域を公募し、その地域内で聞き書きを行う名人を選定することとなりました。
 
さすがに限界を感じたようです(^o^)。 
 
もともと林業の名人技を顕彰・記録する意味があったはずだが、今ではどちらかというと、聞き取りをする高校生の教育効果の方が表に出ているように感じる。聞かれる方にとっては、若い学生に話をするのも楽しいのかもしれない。
 
ただ、徐々に幅を広げているとはいえ、林業および周辺の仕事に携わっている人口が数万人しかいないのに、1600人も名人にしてしまうというのは、無理がある。これまでもヘンなケースがいくつも見かけた。たとえばある技の師匠が選ばれずに弟子が選ばれたり、知る人ゾ知る業界で評判の悪い技術の持ち主だったり……。
 
今回の一覧 を見てみる。毎年チェックしているわけではないので、今年の傾向かどうかはわからないが、杣師という名の「特殊伐採」が幾人か。これ、ようはアーボリカルチャーなんだろう。しかし、経験年数が30年とか40年というのは……。自己流でなく現代的な安全技術を身につけている人であってほしい。 
 
カスタネット製造」というのは珍しいかもしれない。これ、伝統的な木工ではなく、楽器製造に入るのだろうか。ならばバイオリンとかギターも選ばれているのだろうか。しかし、そこからどんな「森」が聞き出せるんだろうか。
 
 
「聞き書き」というのは、簡単に言えば取材と執筆であって、我々が仕事としている技術だ。
 
ちなみに今の私は、聞き書きが下手な方だろう。かなり力が落ちたと実感している。
昔は、嫌々対応している人をのせて盛り上げて話を聞きだすなんてこともした。取材しながら意見が対立して喧嘩腰で怒鳴り合いながらも相手から必要なことは聞き出した。取材量も、1週間で5本して5本の記事を書いていたから、身についたのだ。
だが、今はすっかり……手抜きが上手になった(笑)。取材量も減った。取材力とは、体力と正比例しているように思う。ただ執筆量は増えたかな。ブログ毎日書いているし(笑)。
 
少し初心にもどらないといけません。
 
ただ先日手にとった本は、非常に多くの人を取材しているものだった。関係者を訪ね歩く粘り強さに感心したのだが……、実は最後まで読めなかった。あまりにも面白くない、読みにくい書き方なのだ。話がどこに向かうのか、各エピソードがどこにつながっているのか、読み出したら頭が痛くなって投げ出した。文章力もさることながら構成力がない本は、読むのが辛い。取材力だけではダメだなあ、と思い知った。
 
 
いっそ「森の聞き書き名人」を選定してみたらいいかもね。

2018/09/07

台風の効用・タナカ山林

再び台風一過の生駒山を偵察。

 
今回はタナカ山林を見回り。さて、我が山林は台風でいかなる状態にあるか。。。
 
予想どおり、多くの木々の枝が折れて落ちていた。もっとも、その多くはナラ枯れしたコナラなどだ。 
 
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それは仕方がない。私のしたのは、宙ぶらりんの枝を引きずり下ろして地面に置いたり、太い倒木はノコギリで切ること。 
地面に触れたら腐食も早まって、早く土に還るだろう、という期待からだ。
 
考えてみたら、ナラ枯れ(だけではなく、枯れた)木々は、これまでも少しずつ枝を落としていたが、今回の台風で一気に落ちた。これは効用ではないか。 
枯損木が立っていると、いつ倒れるか枝が落ちるか気が気でない。下手に人が通っている時に倒れたら怪我人も出るだろう。それを解決してくれるのが台風なのかもしれない。
 
長い目で見れば、倒れた幹や落下した枝葉が腐っていくことによって、土壌が肥える効果も見込める。 
 
それに……樹冠に穴が開いて、少し明るくなった気がする。これで日差しが差し込んだことで、下生えが育つかもしれない。森の新陳代謝が進むという効用もある。
 
さらに言えば、林床に枝や倒木が散乱していることで、イノシシなと野生動物が入りにくくなるし、人の勝手な侵入の抑止効果もあるんじゃないか。 
 
そんな風に前向きに捉えよう。
 

2018/09/06

仕事を5,25倍面白くする職場

先週、Yahoo!ニュース個人のオーサー(執筆者)の交流会が大阪で開かれた。

 
そこでは記事の「タイトルのつけ方」に関するセミナーがあった(そこで使われたタイトル「Webで5,52倍読まれる見出しを付けるには」 をもじったのが上記である。セミナーの数字にはちゃんと統計による裏付けかあるが、私のは何もない。単に数字を入れてそれらしく見せただけ)。
 
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ただ参加した目的としては、講演よりその後に開かれた交流会である。とくに日常的に仕事仲間がいず誰とも話すことなく黙々とパソコンに向かっている私にとって、こうした機会を外すと引きこもりになる。
今回もいろいろな人と出会ったが、みんな濃い(笑)。専門も、女性ファッション誌の歴史を扱いますとか、災害食がテーマとか、大学ジャーナリストにフードジャーナリスト、ヤメ検(元大阪地検特捜部)とか。思わず帰りのエレベーターで知り合った人々と二次会に誘ってしまった。
なかには東京から来た(東京の交流会にも参加した)人もいて、やはり多くの人と知り合う場を求めているわけだ。
 
 
そこで感じたのだ。よく異業種交流とかいうが、自分の専門分野以外の人と出会うのは、単にビジネスチャンスを得るとかストレス発散というレベルではなく、フリーランスには生き残りれるかどうかを左右するほど重要だと(^^;)。
常に違う世界と触れることは自分の器に極めて影響する。目先の仕事の情報を得る交流会ではなく、未来を模索するための手段。逆に言えば、同じ業界人(林業とか)ばかりで固まっていると思考が硬直してバカになるよ。滅びの道一直線だよ。。。
 
 
そこで、思い出したのが朝ドラ「半分、青い」
このドラマの見方はいろいろあって喧々囂々だが、私は以前「このドラマは自営業者の物語だ 」と喝破?した。主人公・鈴愛は漫画家としては大成できなかったが、その後、五平餅カフェを開いたほか、今ではお一人様メーカーをやっている。勤めるのではなく、一人で生きていく道を選んでいる。
 
現在の舞台は、小学校跡地につくられたシェアオフィスだ。これは実際にある「世田谷ものづくり学校 」がモデルらしいが、そこにはヘンな発明や仕事(というと、語弊がある。みんな一家言持って起業した人々)をしている人々が集まっているのだ。それらが交わりながら起業している。今は小商いの集合体で、別に儲けなくても好きなことをしたいという人から、いつか大企業にと夢見る人までの集まりだ。 
 
私なんぞは、そんな場所があることがうらやましく思う。あんなところで、異業種と交わりながら仕事してみてえ。森林ジャーナリストとしてはプラスかどうかわからないが、マイナスには絶対にならない。
何より世間の風に当たれる。世間の人の大半は「林業なんか興味ないし、スギは絶滅してほしいし、木材などなくても間に合うし、必要なら外国から買えばいい」と思っていることに気づけるだろう。あるいは彼らが林業界に注ぎ込まれている税金の額を聞いたら、革命起こしたくなるんじゃないか。
 
ま、Yahoo!ニュースの集まりは、私にはそんな世間の窓の役割を果たしている。(東京にはオーサーの使えるシェアオフィスがあるんだけど、参加できんわなあ。)
 
 
ところで、「半分、青い」でもう一つ。主人公と絡む幼なじみの萩尾律が住んでいる家。
 
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緑に包まれている住居(住所は、風の谷!)だが、このロケ地は、目黒区青葉台のみどり荘 だそうだ。ここ、名前はアパートぽいが、実はクリエーターのシェアオフィス。単なるコワーキングスペースではなく、フリーマーケットを開いたりもしているそうだ。
 
 
みどり荘は、東京にいくつかある。私は目黒区のみどり荘は行ったことないが、表参道のみどり荘にはお邪魔したことがある。 
 
中は、こんな感じ。
 
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オシャレでしょう。オフィスというより、サロンか書斎のような雰囲気。
 
誰か、同じような世界つくりませんか、生き残りのために。
 
 

2018/09/05

台風一過の生駒山で気づいたこと

記録的な強風台風がすぎた翌日、傷跡はいかなるものか。

 
私も、山の様子を見に行くことにした。我が家の荒れた庭はほったらかしにして……。
 
といっても、いきなり山の中に入るのは危険なので、比較的しっかりした遊歩道を歩いてみることにした。もっとも、その入り口にたどり着くまでに倒木だらけで、片づけ作業車と人々が汗をかいているのを目撃するのだが……。
 
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いきなり、こんな状態で。
 
Dscn6165_2
 
この幹をへし折るか、と思わせる。どんな風だったんだ。
 
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遊歩道の各所が倒木や崩壊で通れなくなっている。通ったけど。 
そして感じたのは、意外とスギ林はしっかりしている。多少は折れたものもあるが、それはもともと枯れていた可能性があり、森林としては被害は少ない。
むしろ倒れたり折れたり崩れたりしているのは、多くが雑木林であった。  
 
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スギ林は、地表面に植生が少なくて風が抜けやすかったのかもしれない。また比較的高樹齢が多くて、根張りがしっかりしていた可能性もある。 
 
だが、なにより放置された雑木林は想像以上に弱いということだろう。雑木林……広葉樹林とか自然林などとも呼び、人工林より強いイメージを持っている人が多いかもしれないが、密生して荒れた雑木林は人工林よりずっと弱いのではないか。 
 
この仮説、確認するためにしばらく生駒山の“台風の傷痕巡り”をしてみようか。
 

2018/09/04

PCはアナログ?

週末よりパソコンの移行やら台風やらで家に籠もる。ほとんど家から出ない生活というのは、さすがに珍しい。

 
パソコンは、OSがWindows7から10に変わったというだけでなく、各ソフトのヴァージョンアップという名の変化も大きかった。データの移設では、不思議な現象がいくつも起きる。  
とくにメーラーでは、最初にデータを移すと、受信箱の中身が2017年までしかない。おかしい、近々の18年8月31日までのメールはどこに行った?
というわけで、もう一度入れ直すと、今度は2012年まで!
ええい、もう一度! ……2009年。次は2006年。
しかし、データが消えているわけではなく、むしろ重くなっていく。
 
泣かされました。ほかにも急にアクションの変わるキーがあったり。。。
これで、思ったのは、パソコンって、なんてアナログなんだ。 
 
こちらは理論的にこうすればこうなる、という規則に基づいて実行しており、それは間違っていないのに、PCの気分で反応が変わるなんて、アナログというしかないではないか。
 
そういや台風も、風向きがなんでコロコロ変わるだ? 東風だったのに、いきなり西風になってベランダのラティスをなぎ倒すし。。。こうした風の動きは論理的に説明できるのだろうか。
 
とまあ、そんなことを考えたのであった。
 
 
で、これは大阪の紀伊國屋書店。
 
1   
 
この動物棚をどう思うだろうか。書店士が本の並べ方を論理的に考えてつくったのだろう。各書籍を紹介するPOPも書いたのだろう。しかしイカンよ、これでは……。
とはいえ、勝手に客が棚をいじってはいけないし。
 
でも、ほんの少しアナログにいじらせていただきました。
 
3 
 
いかがだろうか。この方が圧倒的に見えやすいでしょう?(何が変わったのか、ビフォーアフ
ターをじっくり見比べてみてください。)

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