明治神宮のことばかり書いてきたが、もともとはNHKラジオに出演するためである。
番組は、午後6時からのニュース「
Nらじ」。そのうち7時半から始まる「
特集一本勝負」であった。通常は22分のコーナーだ。私の出演したのは、9月19日分。テーマは、「
合法?違法?グレーな木材が大量流通する日本 」である。生放送だったが、今はネットの「らじる★らじる」で1カ月間は聞ける。上記リンクを開いてみてほしい。聞きたい人は。(私は聞かないよ。)

どーもくん。
内容をかい摘んで紹介すると、国立競技場建設に関して、国際NGOから抗議が行われた点を捉えて、日本の木材事情を語る、というものだ。競技場では、熱帯産木材によるコンクリート型枠が使われていたので、これは違法伐採木材ではないのか、熱帯雨林破壊に手を貸したのではないか、という追求を受けたのである。
ここで日本の木材調達は合法証明を基本とするのではなかったのか、ということから、実際は怪しい木材が混ざっていること。海外では違法という証拠がなくてもグレーならアウトであること、日本のクリーンウッド法はざる法であること……などを語ったのであった。
なお熱帯産(マレーシア産)合板の話は、FoE ジャパンの三柴淳一さんが電話出演で話されている。
番組は、事前に密な取材が行われていて、私だけでなく各所(たとえば林野庁)に行った上で簡単な台本というか構成が作られている。それに沿ってキャスター、アナウンサー、解説委員と話を進めていく予定。
もっとも「好きに話してくれていいですよ」と言われていて、キャスターらと事前に挨拶したときも「どんどん話してください」と言われたので「私の口は羽より軽いですから」と応えてしまった(^^;)。半分、青い効果だ(笑)。
それでも本番は、それなりに構成どおりに進めようと思っていたのだが、何のことはない、キャスターが順番にこだわらず話を振ってくる。それ、最後の質問じゃないの?というのを初っぱなから来るもんだから、こっちも徐々に口がなめらかに( ̄∇ ̄) 。台本にないこともペラペラしゃべる。少々延長して30分を超えてしまったようだが、もしあと30分あったら暴走していたかもしれない。
とはいえ、放送なりの特性がある。やはり文章ほど言葉を練って話せないし、話の流れや勢いというのがあって、自分のペースで進められるものではない。
たとえば合法木材から森林認証制度に触れそうになったのだが、ここで森林認証制度を解説する時間もなければ話の腰を折るだけで聞き手に理解されないだろう。そこは、一気に飛ばす。合法証明と森林認証を混同する人がいても良しとする。肝を残せたら、周辺部分の誤解を恐れない。
ようは日本の木材を合法と思うな、日本人は知らぬうちに海外だけでなく国内の森林破壊に手を貸しているぞ、と伝わったら成功だ。
なお裏では、番組を離れて日本の林業や木材事情についてディレクターと話して、かなり興味を持ってくれたよう。また日本の森林問題を扱う番組を作りたいといってくれた。こうした効果に期待しよう。
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