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2018/10/09

木材自給率50%をめざす計算方法

林野庁が平成29年木材需給表を発表していて、ようは昨年(2017年)に、木材自給率が36,1%に達したことを発表している。昨年から1,3%アップだ。 

 
 2017
 
 
毎年のことなんで、今年は無視しようかと思ったのだが、思えば2025年に木材自給率50%を目指しているのだった。ということは、あと8年で14%近く上げねばならないということだ。
あえて50%に達するにはどうすればよいか考えてみた。
 
少なくても毎年1%の上昇では足りない。1,8%アップは欲しいところだ。すると今年の上昇率でも足りないのだ。 
 
今年の中身を見ると、木材消費量がここ数年少しずつ上がっている。今年は4,7%。
しかし中身を見ると、用材の伸びは2,3%であるものの、燃料材が34,3%も増加したことが大きく効いている。
供給は、国内・輸入とも伸びているのだが、自給率に関しては国内が増えないといけない。
国産材は8,8%増加。内容は用材が3,7%増加、燃料材が35,4%増加
つまり需要も供給も、燃料材に圧倒的に頼っていることがわかる。 
 
2017年の木材総需要量は、8172万2000立方メートル。これは今後大きく伸びることはないだろう。とりあえず25年が8000万立方メートル程度だとしても、自給率を半分にするには4000万立方メートルを国内で生産しなければならない。
 
今年の国内生産量は、2952万8000立方メートル。つまり、今後8年間で1000万立方メートル以上増産しなければならない計算だ。
1000万立方メートルの木材増産のためには、どれほどの森を伐らねばならないか。これは森林蓄積がどれぐらいに設定するかによってガラリと変わるのだが、(林齢40年)1ヘクタール300立方メートルぐらいにしておくと、毎年3万4000ヘクタールの森を皆伐して増産すればよいか。もちろん間伐でも木材生産はするし、林齢もいろいろだから全然目安にならないのだが、なかなか目標達成は大変であることはわかる。 
 
 
もう一つ方法がある。そもそも需要を増やさなければよい。そうすれば供給量が少なくても50%に達する。
だったら、いっそ燃料材を計算から外せばいい(笑)。いや、数年前まで計算外だったのだから別に斬新なことではない。
 
製材の自給率は、すでに約48%だし、合板は約38%。足を引っ張っているのは16%しかないパルプ・チップだ。合板は伸びしろがあるし、燃料にしている木材を製紙チップに回せばグンと伸びる。用材需要の伸びは2,3%。国産用材供給は3,7%。用材だけで計算した方が木材自給率は高くなる(笑)。計算外とするバイオマス発電燃料は全部輸入に頼る。
 
いや、そもそも木材自給率は製材用材だけで計算することにしたらよい。だったら、あと2%底上げするのは簡単だろう。
計算方法を変えるのは、統計のいつもの手だ。木材自給率なんて、マスコミもたいして興味を示さないからこっそりやったら気づかれない\(^o^)/。私も口をつぐもう(^^;)。
 
 

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コメント

いつも興味深く拝見して勉強させていただいております。

燃料材のアップはやはりFITの木質バイオマス買取40円が効いているんでしょうか?

そうですね。最近は「一般木材24円」が増えているようですが、これはヤシ殻など輸入バイオマスの増加だから自給率には寄与しません。やはり未利用材という名の燃やすために伐採された木が増えたことが、自給率アップに関わると思います。

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