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森と林業の本

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2018/10/25

「森林資源の現況」を見て雑感

林野庁が、「森林資源の現況(平成29年3月31日現在)」について  発表してる。

 
 
それを見ての雑感をメモ。
 
Photo
これ、森林面積の推移だが、ほとんど変わらないことになっている。
ちょっと引っかかるのは、「その他」の部分。ここには伐採地や崩壊地、など無立木地に竹林が入っているはずなのだが……これも横ばいなのね。ちょっと不思議だ。これほど伐採、それも皆伐が増えているのに。竹林だって拡大の一途である。
 
それに総森林面積はほぼ変わらないなか、天然林が減って人工林が増えているって。まだ天然林を伐って人工林を造成していることになる。ちょっと信じられない。
 
伐採跡地は、すぐに植林すれば「森林(人工林)」としてカウントされるから、統計上の無立木地にはならないのかもしれない。 
 
3
毎度見飽きた齢級構成のグラフ。人工林は、高い山の部分を切り崩そうとしているわけだが……。天然林の齢級構成なんてヘン。そんな単一林ではなく樹齢もさまざまに混ざっているはずなのに。どんな定義で決めたのだろうか。二次林(雑木林)を対象にしているのか。
そのうち天然林も「齢級の平準化」を言い出して、ばっさり高齢級の木を伐りだすかもしれない。
それにしても、圧倒的に多いのが20齢級、つまり100年以上なのだ。
 
2
 
これが一番、わからない。育成単層林はともかく、育成複層林が区分されていることに驚く。これも、どんな定義をしたのだろうか。一昔前の複層林施業の名残? 本来なら恒続林のような森も入れるべきだが。
 
それにしても、面積が単層林の約1割、105万ヘクタールもあるのか。ただ蓄積は、1億8300万立方メートル。
ところで単層林は1021万ヘクタールに対して32億9100万立方。つまり面積に比した蓄積は、複層林は単層林の6割ぐらいしかない。生長悪すぎ。
 
 
……とまあ、こんな感想を持ったのである。

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