トゲ・発光・果実……
先日会った学生は、「トゲ」について研究していると言った。
トゲ。植物のトゲである。話を聞いていると、研究というよりは「トゲ・オタク」ぽかったが(^_^) 。ともあれ、バラやサンショウ、アリドオシ、柑橘類にもトゲを持つ植物は多い。樹木もあれば草本もある。それらのトゲがなぜあるのか、私にも興味がある。
トゲも、その組織は千差万別だ。樹皮が変化したものから、維管束から突起をつくるもの。葉にもトゲがあるし、ガクや花弁が変化したようなトゲもあったかのように記憶する。
いや、植物に限らない。トゲを持つ動物も数多い。昆虫には数えきれないほどいるし、ハリセンボンは魚類、トゲトカゲは爬虫類。ハリネズミは哺乳類。トゲの定義に体表からの突起とすれば角も加わる。するとシカやサイ、キリン、鬼(^^;)……。
なぜ、トゲ、もしくは角を持つ生物が、これほど発達したのだろうか。 一つ一つを取り上げて、これは繁殖のためだ、天敵からの防御だと理由付けはできるが、細胞組織的な発生起源が違うということは、もっと進化論的な説明ができないか。
同じようなものがいっぱいある。
先日、ノーベル化学賞を受賞した下村脩博士が亡くなられられた。博士は、オワンクラゲの発光の秘密を研究していた。そして緑色蛍光タンパク質GFPを発見したのだった。この物質は、紫外線を当てると発光するため、細胞内のタンパク質の動向を観察するのに不可欠な物質として数々の研究に用いられ、それが受賞理由になっている。
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