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森と林業と田舎の本

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2018/12/11

静大農学部棟の100年檜

先日の静大講義で訪れた片山キャンパスの農学部棟。

 
恐ろしいものを見てしまった。。。
 
前夜の演習林講演の際に聞いたのだが、農学部棟を建て直すときに、演習林から100年もののヒノキを出したのだそうだ。この演習林はわりと高樹齢のヒノキが多い。撫育のレベルは高いとは言えないが、天竜地域だから天竜ヒノキということになる。
演習林の意地で100年ヒノキを出したわけだ。
 
ところが……最初は天井に使うとかで、節が抜け落ちて下の人に当たってはいけない、という???な要求があったそうだが、実際に使われたのは玄関。それがこれ。
 
Dsc00339  Dsc00343
 
え、どこにヒノキが? 私は案内されて戸惑った。
しかし、よく見ればこの玄関の両脇は木製だった。ただし、ペンキが塗られて…… (゚o゚;) 。それもコンクリート色というか、周りのコンクリート打ち放し部分と区別がつかないようにしているのだ。 
 
これって何? 何を狙っているの?
この農学部棟の設計者および施工者は、よほど木材が嫌いだったらしい。それを使えというから、ロビーの天井用に何メートルにもわたる無節材とか無茶な要求をしたらしい。ちなみに無節を要求したのも、木材について何も知らない証拠かもしれない。
それでも材が提供されたら、結局天井に使わず、玄関に。そして腐食しないようペンキを塗ることにして、さらに目立たないようにコンクリート色にした……としか考えられない。
 
 
もったいない(泣)。100年ヒノキが泣いている。農学部の沽券に関わるぞ。情けなくて、この材の由来を示すプレートを付けるのも止めたそうである。
 
この辺りは、演習林の70年生のヒノキ林か。
 
Dsc00308
 

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コメント

沽券も何もない水永です。
 秘匿しておきたかったのに、ご覧になってしまったのですね(泣)。
 演習林の木が使われているのはあの部分だけです。他のところには、市場から買ってきた無節の良質材が、もっと「ザンシン」な外壁で、、あるだとか、ないだとか。

 公的施設に多くの木材を使おうというルールは良かったのかもしれませんが(最近の山を眺めてみたら、良いかどうかわからなくなってきたのですが)、デザイナーの方のセンスで、写真のようになります。しかし所属者としては、見る側の私のセンスが古いだけなんだと思うことにしています。

 最終的に写真のようになりましたが、それはともかく、演習林の木も使わなければならないと間に立って頑張っていただいた方のご努力には、これは本当に感謝しています。
 

見てしまいました。。。
今からでも、木材の部分は透明な塗料とか、せめて茶色に変えられないですかねえ。木材であることを隠したくなるようなデザインセンスとは……。

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