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森と林業と田舎の本

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2018/12/15

京の町家という田舎移住

京都に移り住みました、という連絡をもらった人の家を訪ねた。場所は二条通りの町家。

 
再会するのは10数年ぶりか。
彼は、東京の大手出版社に勤務していて、私の本を手がけてくれたこともあるのだが、その後いくつか会社を渡った上に自らの出版社を立ち上げた(正確には買い取ったらしい)。
東京で社員を何人も抱えて経営していたのだが、60歳を迎えるに当たって考えるところがあって会社を縮小したうえで地方移住を決意した。その際に縁があった京都を選んだのだそうだ。市長さんの紹介とか。
 
場所は二条城の近隣だから、“京都カースト”的にはかなりの上位である。よそ者でも、こうした位置は有利かもしれない。
 
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で、私と今後のビジネス戦略を話し込んだ……ということはほとんどなく、話題はお互いの老親と自らの老後の生活のことばかり(^o^)。さらに古い町家の改修苦心談。田舎社会(ちなみに京都の中心街である町家なんて、完全な田舎社会である。)に住む大変さ。仕事のことと言えば、いかに出版界のパイが縮んで本が売れなくなったかという嘆き(^^;)。
 
ただ、ある程度の歳になると、残りの人生を考えるのは同じだ。ガツガツ生きるのもよいが、身軽になって心機一転するのもいいなあ。私も、次の本を出版したら、生活を変えたい思いはある。たとえば林業界とはおさらばしようか、と……。
 
彼の計画は、町家でブックカフェ&コミュニティ・スペースを開くこと。
 
こんなクラウドファンディング を立ち上げている。
 
こんな記事にもなったそう。
 
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これも楽しいかもしれない。私が感じたのは、むしろ都心の田舎移住のこと。
これまで田舎暮らしに憧れる人は、それこそ限界集落ぽい農山村の田舎をめざすケースがよく紹介されていたが、日本全体の人口が激減していく中で、正直そんな移住は現実的ではない。むしろ地方都市こそ狙い目ではないか、ということだ。
 
地方の中核都市に人口を集中しろ、というと、以前の増田レポートみたいだが、意図は逆だ。あちらは地方の周辺集落の人々を中核都市に集めて地方を維持させるべきという論調だったが、反対に東京などの大都市圏の人間を、仕事ごと地方都市に移り住まわせるのだ。地方都市を元気にすることで、周辺の田舎を支える体力を身につけさせる発想である。京都だってインパウンドが増えたのはともかく、住民の暮らしの内実はヤバイからね。
 
私も老後の設計をしっかりしないとなあ。。。

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コメント

いつも大変興味深く拝読しております。
この記事をきっかけに、京都の佐久間さんを知り、町家にも訪問して、プロジェクトの支援を決めてきました。ブックカフェオープンの暁には、ぜひ田中さんの書籍コーナーも置いていただきたいですね。

佐久間さんより連絡がありました。拙ブログが多少とも役に立ったのなら幸いです。私は坂本さんの歩む軌跡の方が面白いと思いますが(笑)。

私の軌跡は、分野も国も、乱れ入っていますからね…。

森林業については、ヤフオクから入って購入した我山にも手を入れられていないし、まだまだこれからです。利賀村の森の大学校構想も面白そうなので、1月の予備講義には参加予定です。

あと、ケボニー化スギ、佐久間さんのブックカフェで使っていただけないか、提案中です。

こうして振り返ってみると、ほとんど田中さんのブログから…?

山を購入したのですか (゚o゚;) 。
いろいろ挑戦すると面白いし、また別の世界が広がりますね。

ケボニー化スギも、来年からは大きく動くでしょう。先物買いをするなら今です(笑)。

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