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2018/12/12

小規模林家の施業術研究

静大は、100年檜にペンキを塗るバカだけではないことを記そう。

 
 
静大の阿多古演習林で行っている実験。
 
それは小規模林家向きのSSSモデル林(小規模Small scale持続型 Sustainable群状択伐 patch Selection) モデル林だ。
 
おバカな国は大規模林業ばかりを指向して研究するのも機械化だとかスマート林業だとか耳障りのよい?(ホントにいいのか)言葉ばかりを振り回しているが、日本の林家の大半が20ヘクタール以下で、とくに1ヘクタール2ヘクタールといった小規模山林の所有者が多いはず。
 
そこで小規模でも成り立つ林業の実験として、1,6ヘクタールを単位に考えてみたものだ。
まず森林を10年分に分け(つまり10等分)して、毎年その真ん中のほぼ40メートル×40メートルの部分を間伐し、その一部を群状択伐=皆伐する。そこには植栽を施す……という実験だ。それで伐採した木は搬出して販売する。この林地は約70年生のヒノキである。
これでコストと利益はどうなるか……。
 
開始して4年目というが、実質2回施業したという。
 
Dsc00324
 
皆伐(と言っても10メートル四方ぐらいだが)したところにはシカ除けのネットをはったり、ツリーシェルターを試している。
 
今のところ、利益が20数万円出て、コストは10数万円だから、ざっと10万円の利益というところか。赤字でないのなら優秀かもしれない。
 
これを自伐方式で外注しないのなら、何日かかるのかにもよるが、もう少し手元に残るかもしれない。あるいは毎年10万円程度のお小遣いが入る感覚でもいいのではないか。
 
1,6ヘクタールはさすがに狭すぎるというのなら、3倍の5ヘクタールぐらいで考えてもよいだろう。そうすると現実味が出てくるか。実際にいる副業自伐林家の姿が見えてくる。
 
演習林は最初から70年生まで成林していたこともあるし、どこまで一般に敷衍できるのかわからない。が、林家をないがしろにした素材生産業者の大規模機械化林業を研究するよりよほどマシと思わないか?
 

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コメント

確かに理にかなっていると思いますが、この方法は木が売れる前提ですよね。
それに僅かな利益のためだけに、果たしてこの方法をとる林家がいるかどうか。

もちろん基本となる森林の状態によってさまざまでしょう。
 
ただ森林所有者も、持ち出しになるのは困るけど、なんとか森林を維持したいと思っている人は多いと思います。趣味感覚で手がける一つの方法として研究と提言はしていくのはよいと思いますよ。

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