先に、平城宮跡記念公園(平城いざない館)の展示されていた木材から、古代の筏流し について紹介した。
その際にエツリ穴について記したが、どうもわかりやすい資料がなかったのだが……。
発見しましたよ。なんだ、同じ公園の中でも文化庁の施設(いざない館は国交省の施設)である平城宮跡資料館に。
こんな図があったのだ。筏をよく見てほしい。箸を縄で結んでいるが、エツリ穴を通している。
気になるのは、舟の方だが、積んでいるのは板だろうか。陸上から引っ張っているところが面白い。
この手の絵にどれほど時代考証をしているのかわからないが、奈良文化財研究所がバックについているのだから、そんなに酷い間違いはないと思う。
さて、展示でもう一つ気づいたこと。
当時の食器の土器(須恵器、土師器)の展示なんだが、なんと箸まで添えられている。
この時代、すでに箸があったのか。見たところ、木の丸箸ぽい。いま、正確には丸くなくて削った痕もあって角張っているとも見える。また1枚の匙や杓文字のようなカトラリーもある。
日本の箸の起源は、少なくても飛鳥時代まで遡る。写真の箸は、レプリカとは記されていないから、発掘されたものだろう。(土器類もみんな本物)
見たところ、割り箸みたい(^^;)。
うむ。割り箸評論家としての血が久しぶりに騒いだのであった。
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