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森と林業の本

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2019/01/11

苔が覆う森の傷口

森にタンコロ(短く刻んだ丸太)が山ほど転がっていたら、あまり美しくない。

 
だが、こんな風景はどうだろう。
 
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苔が覆うと、不思議な空気が漂い出す。森の傷口を覆い隠すように。
人が機械で切り刻んだ丸太が、自然界に溶け込む。そのうちタンコロは腐って自然に還って行くのだろう。
 
苔の力、恐るべし。
 
by 智頭町

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

コケの色がる景色はその美しさも素晴らしいですが、実生が育つための環境としても大変重要ですね。

山を歩き回ると、2mm前後の中量級の種を持つ樹種の実生や、とくにヒノキの実生ではコケが出始めた林床や切り株、タンコロの上に生えてきているのをよく目にします。

実生が育つための土壌水分の保持や周囲の湿度を保持に役立っているのだろうと推測できます。

一種の倒木更新ですね。地面だと草に覆われるかもしれませんが、タンコロの上、さらに苔の上なら光が当たって水分量もある。
でも、本格的に根を伸ばし生長できるかどうかは運命でしょう。

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