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森と林業と田舎の本

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2019/01/29

町立林業学校!

全国各地で林業スクールの開校計画があることはこれまでにも伝えてきた。今春にもオープン予定のところがいくつかあるが……。そのほとんどが道府県によるもの。
その中で目立つのは市町村立だ。
 
にちなん中国山地林業アカデミー 」を開校するのは、鳥取県日南町。今年4月から開校する全国初の町立林業学校だ。町の担当者によると、高齢化と人材不足で安定的な木材確保ができず工場が停止するケースや、町内の林業事業体では人材育成できず新規雇用が進まないからという。
 
定員は10人程度で、在学期間は1年間。町が出資する産業振興センターが委託を受けてアカデミーの運営を行う仕組み。生徒募集の条件は、18歳以上で卒業後に林業分野に就職することなど。推薦と一般入試があり、授業料は年9万6000円。
前期(4月~11月)を「実践訓練期」として、技術に加え労働災害対策を指導する。後期(3月まで)は「就業準備期」であり、林業事業体でのインターンシップなどで就職を支援。 なお遠方の人向けに町営住宅や空き家などのあっせんもする。
 
ちょっと魅力的なのは、この町の森の大部分はFSCの認証を受けていること。現在1万9500ヘクタールにもなっているという。そのうち町有林668ヘクタールを演習林とするという。林業大学校で、これほどの面積の演習林を抱えているところはない。大学だって、こんなに広い演習林を持つのは、北大と東大、京大……を除くといくつあるか。
森林認証を取得したところでは、どんな施業をしているかわからないが、一味違うのだろうか。
 
労働災害対策に力を入れるのはよいが、講師役はセンターの職員と林業現場で働く人を招くという。 う~ん。よい人がいますように。
 
実際のところ前期の半年で教えて、後期は実践というか仕事はしながら学ばすOJTということだろう。まさに即席のワーカー養成である。
 
それにしても、本当に林業の現場従事者がそれほど足りないのだろうか。 一時的に不足しているとしても、いつまで続くか。卒業後に全員が町内で就職できるほど募集があるとは思えないし、また当人たちの希望も必ずしもそうではなかろう。
それに人材育成は、舵取り役も含めて考えてほしい。
 
 

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政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

林業の現状は、人手不足ということは当てはまります。
特に、保育関係は人がいないというのが現状でしょう。
機械で行う、玉切り、運搬はいますが、体を動かして現場を移動しての作業には、人はいないのが現状です。
また、賃金関係も影響しているのは確かです。
ある程度の最低賃金が保障されない職場には人は入って来ませんね。

あ!講師に行くかも(笑)

林業学校で教えるのも、ほとんど伐採と搬出だけでしょう。ようは森づくり要員は念頭にない。
仮に勤めても、5年以内に半分は辞めるし……。

講師をされるんなら、森づくりも教えてくださいね(^^;)。

森づくり…保育作業は一番キツい山林作業です。私達の世代は植林作業から始まっているので、松や広葉樹林を皆伐し桧・杉の同一種ばかり植えた事を後悔しています。この度の森林環境譲与税は、人材育成と保育に充てるべきだと考えます。田中様のお知恵が必ず必要になると思います❗

この度は、日南町の林業アカデミーを取り上げて頂きありがとうございます。
私自身、森林組合造林班出身のため実習の半分は造林作業です。また林家さんの山に実際に行き、直接「撫育」について学び、森づくりにも力を入れております。
『森林技術』1月号に拙文を掲載しておりますので、ご笑覧くだされば幸いです。

担当者が登場していただけましたか。

実習の半分が造林ですか。それはよかった。ぜひ、植えた苗が育った未来を想像できるよう、実行に移す場があることを期待します。

いつも林業大学校に注目してくださり、ありがとうございます。

うちも、造林技術・育林技術は座学と実習でやってますよ。たぶん、どの林業大学校も同じです。伐採・搬出系に力を入れているのも事実ですが。

わが校では、多様な森林施業の考え方や、間伐木の選木、苗木の育成も科目化しています。学生の実になっていることを願うばかりですが。

おお、続々と関係者が(^_^) 。

ぜひ学生・研修生には「林業は森づくりから」を伝えていただきたいと思います。
各校のカリキュラムなどを見ていますが、たしかに造林系の講座があることは知っています。それがどこまで身についているか、精神においても。
学生からすると、派手な伐採や重機に引きつけられるでしょうね。就職口も造林系は少ないし。

日本の場合、林業先進国の林業全般の経営マネジメントができるようなフォレスターが不足しているような気がします。
いっそのこと、明治維新の時のように、お雇い外国人を高給で雇って、志と能力のある若者を選抜して教育してもらったらどうでしょうか?税金はこういうことに使うべきでは?
すみません、素人考えで・・・・

不足しているどころか、フォレスター自体が日本にはいませんから。

ちょうど今夜は、奈良県にフォレスターを生み出すための会議に参加してきたところです。上手く機能すれば、数年後に奈良県に森づくりから木材販売までできる本物のフォレスターが誕生するはずなのですが。

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