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森と林業と田舎の本

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2019/01/28

保持林業の実践地!

昨日は、「保持林業」という本を紹介した。(サイドバーに掲載)

 
簡単にもう一度紹介すると、保持林業とは、皆伐する際に広葉樹など一部の樹木を残し、森林生態系を回復しやすくする手法だ。海外では広がっているという。日本でも北海道などで実験的に行われているというが……。
 
なんと、私は先日実践している林家とその森を訪ねたのである。まずは写真を見てほしい。
 
1
 
2
 
林家の希望により、名前はもちろん場所も明かさない。(北海道ではない。)
 
ちなみに、この林家は、「保持林業」のことを知って実践したわけではない。自ら考えるところがあって広葉樹を残したのだという。また太い針葉樹もいくらか残している。かといって、種子散布を期待するような保残木施業でもないようだ。 
よく見ると、残された樹木はサクラやコナラ、カシ類が多いか。一部では、残すだけでなく広葉樹の苗を植えている。クスやケヤキなどがあった。
 
「広葉樹が好きだから」と理由を語ったが、完全に皆伐するのは忍びない気持ちがあったのだろう。経験則でも、少し樹木を残した方が、その後の植生の回復が早いこと。そして日陰ができて、作業が楽であることを考えたのだそうだ。
また、父の代から樹種も多く植えてきた。なかにはテーダマツなんてのもある。一方で流行りのコンテナ苗も試している。研究熱心なのである。
 
話を聞いても、全国の著名な林家や林学研究者のところを訪ねたり招いて話を聞いていた。実に熱心な篤林家であった。 
 
「保持林業」を読み終えたばかりで、その実践地を目にすることができるなんて、ついている。
 
ただ、せっかく残したカシの大木がナラ枯れで枯れてしまうなど、思い通りに行かない面もあるようだ。それも森林ゆえであろう。想定通り行かないからこそ、多様な試みをするというのが、リスク管理である。
 
そういや、私もタナカ山林の皆伐時にシンボルツリー的に大木を数本残した。もしかして、これも保持林業? 私も知らぬうちにやっていた!!よし、我がタナカ山林も保持林業実践地として公開しよう( ̄∇ ̄) 。  
……もっとも、残したコナラやアベマキの半分は、その後ナラ枯れで枯れてしまったのだが。
 
 

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