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2019/02/16

超絶技巧展で感じた考えた

昨日は、所用で大阪に出たついでに、あべのハルカス美術館で開かれている「脅威の超絶技巧!」展を覗いてきた。

 
芸術作品の中でも、とくに超絶技巧と呼ばれる人間技と思えないような繊細な技術を駆使した作品を集めた展覧会である。
 
1
 
それを発揮するのは、木彫ばかりではなく陶磁や金工、牙彫、七宝、漆芸、自在、ガラス……とさまざまなのだが、やはりとてつもない。どうしてこれが人の手でつくられたの? と思われる作品が並ぶ。タンポポの綿毛なんてのもあるんだぜ。
 
もちろん撮影禁止であるが、2点だけ撮影OKがあった。
 
Dsc00865   Dsc00866
 
残念ながら、これらは木彫ではない。
 
そこでチラシにあるサンマの食べ残しをアップにしておく。
 
2
 
一木づくり。つまり1枚の木板から彫り出したものだ。サンマも皿も。
いくら目を凝らして接近しても木彫と思わせない細密さ。
 
こんな可能性があるんだな、とうならされる。
 
 
ちなみに説明文によると、日本でこの手の超絶技巧が流行ったのは江戸時代の後、明治に入ってからのようだ。なかには作者不詳の職人芸も多いらしい。それらがつくられたのは、おおよそ輸出商品としてなのだ。陶磁、日本の工芸品が、ジャポニズムかどうか、欧米で持て囃されて高値で買われて行ったのだ。 
 
言い換えると、芸術家が挑戦しただけでなく、職人が技術を競っただけでなく、売れるからつくった、という側面がある。
 
販路を確保したら(価格も報われる額を保証したら)、今でもつくりたい職人・アーティストはいるだろう。「日本スゴイ」と言いたければ、しっかりしたバイヤーと営業マンを育てることだね。

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