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森と林業と田舎の本

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2019/02/28

木目のある風景

ふと寄ったホームセンター。

 
その入口で、丸太の山積みに出くわした。
 
Dsc00992
 
なんだ、薪かシイタケ原木か……と一瞬焦ったが、もちろん、すぐ正体はわかる。
 
トイレットペーパーであった(^^;)。
 
なぜかパッケージが木目なのである。何か意味があるのだろうか。単にペーパーは木からできていますよ、というアピールか。 
 
さらに売り場を回っているうちに、こうした商品も目に留まる。
 
Dsc00993
 
フライパンの把手部分が木の木目。
もちろん、印刷であろう。が……。
 
このような商品が最近は増えたような気がする。
意味もなく、と言っては語弊もあるが、とにかく木目調が全体に増えた。
 
まあ、これは良いことなのだろう。それだけ木目、つまり木の模様に価値を求める人が増えたということになる。実は、わりと最近まで(と言っても前世紀かもしれん)、木の素材を隠すようなデザインが多かった。むしろ合成樹脂の方が人気があったように思う。その方がカラフルだし、防水だし、何かと機能面でよかった。
それに比べて今は人々は木に親近感を抱いている。残念ながら、それを木目模様の印刷で補われているのだが。
 
もっと、本物の木の木目を売り物にできないものか。

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

たびたびお邪魔します。
仰ること、難しい課題だと思います。
ただ世の中的には、食べ物や化粧品などで無添加、オーガニックという言葉が流行しているようです。ので、何となくナチュラル志向といいますか、素材そのままの質感、ピュアな何かが求められてきているのだと思います。
この流れに乗って、本物の木材に何か価値を感じてくれる世の中になってくれればなぁ、と感じております。
プロダクトを作る側としては、印刷という薄物とは違う質感の表現、例えば木そのままの形や厚みなどのボリュームを感じさせる製品を作っていかなければ、と感じております。。

続きですが、
木そのままの形、分厚いままの木材、という価値観が広まれば
大径材の活用、歩留まりの良いプロダクトの生産ができて、山側にも貢献できることを夢見ております

印刷でもいい「木目」から、本物の「木目」に移行させるのが難しいですね。でも、印刷木目が好きになった人の1%でも、「次は本物を買うか」と思ってくれたらプラスだと思いますよ。ぞさほど本物の木製品は量産できないし。

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