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森と林業の本

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2019/03/22

春は遭難とともに

三寒四温。温かくなったり寒気がぶり返したり。
   
とはいえ、春だ。このところ、ほぼ毎日山を歩いている。一つは運動のため。もう一つはやはり森の観察のため。
ルートは日々変えているが、今回選んだのは生駒山系の北端部「ほしだ園地」である。とはいえ、正規の表ルートから行くのもシャク?なので、裏ルートからめざす。なんと霊園の奥から園地へ入る道があるのだ。 
  
ところが、そこで発見。
  
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侵入禁止って……。入りたくなるじゃないか(^^;)。
  
当然、この道を選ぶ。進み出すと、どうも方向違い。尾根沿いに進むが、なんだか火葬場にゴルフ場が見えてきた。
しかも道は荒れている。昨秋の台風の被害がそのままだ。
  
20190320_145622_1 20190320_150018_1
  
倒木だらけ。ま、これぐらいなら乗り越えられる。獣が通れるなら人も通れるという主義なんで、これぐらいは突破しなければならない。しかし、この道は今は使われているのか?
まずいのはいつまで進んでも園地と合流しないことだ。園地内も細い道がいっぱい走っているから、どこかで合流できると睨んでいたのだが……むしろ園地とは一線を画しているのかもしれない。
このまま進むと、まったく違う地域に行ってしまいそう。いや、すでに行ってしまっているのか。今はどこにいるのか。方向感覚が狂ってくる。こーゆーのを遭難というのだろうか? しかし、今来た道をもどるのはシャクだ。とりあえずススメススメ。

 

 

かなり進んだとき、谷側の奥になんとなく道らしきものが見えた。あれは園内の道ではないか? いや渓谷か。そこまで藪を突破して進むか? しかし、落差は10メートル以上ありそう。藪も濃い。渓谷だったら渡れるのか。
それは危険でしょう。崖を落ちたら大怪我、生命にもかかわる。無理はしない。安全第一。我が森歩きの鉄則である。

 

 

パスして、さらに進んだ。
  
できるかぎり脳内地図にしたがって、園地方向に進む。今度は、もっと近いところに道らしきものが見えた。落差5メートル。これならいいか(^^;)。
いざとなれば飛べばよい。安全は飛んでから考える。それぐらいでないと森歩きはできないよ。 
というわけで急斜面を突破して下りると、予想通りトレイルがあった。
道は細いがしっかりしている。これで遭難終わり。
  
しばらく進んで、出会ったのが、吊り橋であった。 
  
20190320_142250_1
  
星のブランコ」と名付けられた生駒山系最大の吊り橋……て、ほかに吊り橋があるのかどうかは知らない。ただ橋長280メートル、高さ50メートルと全国レベルでも長大な吊り橋である。
ともあれ、春は遭難して始まるのだ。

 

 

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