これは1月30日に東京で行われたセミナーの内容を受けている。私はセミナーに行けなかったが、何かと気にかけていたのである。……なぜなら、ルーマニア材には以前から注目していたから。
その昔もブログの記事にしたはず……と思って探してみると、見つかった。
なんと2009年8月の記事だ。長く書いていると、ちょっとした資料庫になっている。
ともあれ、10年経って、こんな記事になるとは。以前は、安い木材が輸入されるかも、という危惧だったのが、違法伐採問題に化けてしまった。
単に違法伐採というだけでなく、森林認証を取得していてもこんな有り様というところが肝だ。いったい何を信じたらよいのやら。
なんとなくヨーロッパ(ルーマニアもEUに加盟しているから、EUと一括りにして輸入されたら原産国がわからなくなる。)の木材だから合法じゃないの? と思いがちだが、現場はこんな状態なのだな。シュバイクホファー社もオーストリア最大の木材会社で優良企業ぽいが、他国ではやりたい放題やっている。
ドイツだって、皆伐原則禁止と言いつつ、巨大木材会社はルーマニアのほかポーランドやウクライナから輸入していると聞く。そこでどんな伐採しているか把握できない。
やはりトレーサビリティをしっかりした上で、現地事情を常に把握しておくことが大切だろう。もっとも、それを保つのは、森林への愛があるかということだが。
近年は旧東欧ではなく旧東側もしくは東欧という表現の方が一般的と思われますが、どうでしょうか?
投稿: 名無しの権兵衛 | 2019/03/08 08:35
問題無いならば無視していただければ。
投稿: 名無しの権兵衛 | 2019/03/08 08:36
そういや「旧東側」という表現も使われていますね。ま、今も東ヨーロッパであることは間違いないんだけど(^^;)。EUに加盟した国は、東欧かわかりにくいからかな。「東欧」には、昔の共産圏側、というイメージが焼きついているから旧を付けるんでしょうね。
投稿: 田中淳夫 | 2019/03/08 09:33