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森と林業と田舎の本

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2019年4月

2019/04/30

連休生駒ガイド・龍眼寺の不思議像オンパレード

大阪と奈良を結ぶ阪奈道路が峠を超えるところ。そこに龍眼寺はある。

通り掛かれば一目同然。

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こんな風に巨大な弘法大師像が見えてくる。でかい。東大寺の大仏様と競う合うか。高さは20mぐらいあるのかなあ。台座も高いからかなり巨大に見える。建築基準法はクリアしているのか心配なほどだ。実はほかにも巨大仏像は何点もあるのだが、それは置いておこう。この寺の凄さ・面白さは別のところにある。

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どうだ。まいったか(笑)。なぜか真言系のごつい仏像が並ぶ奥にはおとぎ話の世界が。
橋の真ん中を渡る一休さんとか、嘘つき女の舌を抜く閻魔大王とか傘地蔵とか一寸法師……そして花さかにゃんこ、じゃなくて花咲かじいさん。(花さかニャンコは、「みんなの歌」放映中の絶賛の谷山浩子ソング。耳について離れない。~枯れ木に花をピボパポパ♪)

ところで生駒山は南北に長く蛇行して伸びているので、龍にたとえることが多い。そして各地に龍の名を冠した地名や寺がある。龍尾寺、龍間寺、龍頭寺……この場所は眼に当るのだろうか。

そして、この阪奈道路沿いは霊園ゾーンでもある。この寺も広大な霊園を開いている。それで稼いだ金でいっぱい仏像や地蔵さんを建てたのか。結構怖い仁王像も並ぶ中で、いきなりおとぎ話の世界とはアンバランスに感じるのだが、結構楽しめる。ただし一人では行くと白けるかなあ。カップルがオススメ。

 

2019/04/29

連休生駒ガイド・宝山寺獅子閣

生駒の名刹(^o^)、宝山寺。ここは神仏習合の寺・神社(一応、真言律宗)なのだが、見所は多い。なかでも連休中のオススメが、獅子閣だ。

これは明治初年に「文明開化したし、ここにも洋館建てようぜ」という発想から誕生したと……言われる。

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このように急斜面に建てられた。用途は賓客の応接・客間用とは聞くが。

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これが玄関正面。木造ながら擬洋風。建てたのは宮大工。このために横浜だかに修行に行ったという。

ギリシャ式を思い出す木の柱にバルコニー2方面にあり、内部は螺旋階段に色ガラス、アーチ型の窓……とふんだんに洋館要素を取り入れている。一方で和室もあって、その襖絵も素晴らしい。

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重要文化財に指定されていて、ふだんは中に入れないが、5月3~6日は公開する。木造建築に興味があれば、楽しめますぞ。宮大工の技が、通常とは違う形で発揮されたところを見ることができる。
ついでに言えば、新緑の中でここから見渡せる生駒谷に奈良盆地の景色も素晴らしい。

2019/04/28

連休生駒ガイド・東洋民俗博物館

連休に行っておくべき、特選ガイド第2弾。

それは東洋民俗博物館だ。場所は、生駒から車で約10分。「菖蒲池」のほとり。この博物館は、財団化はしているが、実質的に私設博物館だ。

九十九黄人という人物の収集した品で作られているのだが、この人物に私は会ったことがある。それについては、拙HPの「知られざる探検家列伝」に記した。

世界の性風俗を研究した九十九黄人

とにかくすごい人なのだが、私が会って2年後に104歳で亡くなった。

今回は久しぶりの訪問。博物館は四男家が継いでいる。

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建てられたのは大正年間から昭和初期とか。帝国ホテルとよく似た形をしている。

で、陳列品の凄さはHPの方も参考にしてほしいが、ほとんどが戦前の収集。アイヌや台湾、南洋諸島の民俗品が多いが、師スタール博士に沿った絵馬や御札の収集もしていたらしい。宮武外骨の「滑稽新聞」やエロ雑誌の嚆矢とされる「アマトリア」、大人の玩具など貴重な資料が眠る。

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これなどは、昭和天皇が使われた箸。どうやら奈良に行幸した際のホテルからもらったとか。多分、ミズキの材で作った箸だと思う。今は製造されていないが、かつては皇室用の箸を福島県相馬のミズキでつくったのだ。今は幻の箸である。

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これは南米ペルーのミイラのちんこ! なんでも、当時は現地にミイラがごろごろしていて、一体お土産に持って帰っていいぞ、と言われたそう。しかしでかすぎるのでココだけちぎって持って帰ったという。。。。当時はおおらかだったんだなあ(´_`)。

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ダルマやコケシの収集・研究もされていたようだが、なかには手のあるダルマもいたらしい。

そして、驚くべきものは、こんな品。

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広島の原爆に被爆したビール瓶や溶けた瓦など。なんで、こんなものが! 別に怪しいルートではなく、ちゃんと譲られたものだという。

ほかにも語り尽くせない品の数々。彼の伝記を誰か書いてほしい。

 

 

 

2019/04/27

連休生駒ガイド・生駒山に大植物園

10連休初日。と言っても、全然実感はないのだが。

せっかくだから生駒山周辺観光ガイド(^o^)。

まずは、植物園を紹介しよう。生駒山麓にはれっきとした植物園があるのだよ。それも、なかなかの規模と内容を供えている。

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とくに価値あるのは外国産樹種がかなり植えられていること。

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これはラクウショウ。ヌマスギともいう湿気の多いところに生える木なので、気根がニョキニョキ突き出す。これが池の周りいっぱいにあるから、なかなか壮観。落羽松と書くように、細い羽根のような葉が落葉針葉樹。

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これはレッドセコイヤ。昨秋の台風で倒れたので、そのまま保存。実は倒木はアチコチにある。あえて倒木のその後を観察しようという科学的意図がある……のだけど、まあ片づけるのも大変だし経費かかるからね。だから倒木のある道は進入禁止になっている。

ほかメタセコイヤからイギリスナラ、コルクガシ……など豊富。北アメリカ区、ユーラシア区、アジア区、熱帯亜熱帯区などと分かれている。

その中でも私が気にかけているのが、これ。

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これはタイワンスギなのだ。台湾と言えばタイワンヒノキが有名すぎるが、実はタイワンスギもある。なかなか盲点だった。見た目は日本のスギと似ているが、別種。タイワンスギ属に属する1属1種。

台湾のほか中国南部、ミャンマー、ベトナム辺りにに分布する常緑針葉樹。1904年に台湾の玉山で発見されたというから、歴史は短い。
直径は2mを超えるものもあるそうで、材は緻密で硬い。耐久性もあり、棺桶や天井板、板戸などの建材や家具に利用できるそうだ。今のところ花粉症は確認されていないようだ。なんだ、そんないい木があるなら、これを日本でも植林すればいいじゃないか、と思ったのだけど、問題は生長が非常に遅いこと。それでは早生樹ばかり目を向けている中、無理だな。

台湾へ行って吉野杉を見てこようと思っているのだが、このスギと区別が付けられないといけない。

なお、外国産樹種のほか、日本産樹木に里山(ようするに生駒山の植生)、そしてツバキ園やサクラ園もあって、園芸品種も見られる。さらに水生植物も栽培中。

そうそう、紹介していなかった。この植物園の正式名称は、大阪市立大学理学部付属植物園。メタセコイヤを発見した博士がいた大学だ。研究のために作られたのだが、一般も入場OK(有料)なのである。

生駒山では、外国産樹種のお勉強もできるのだった。

2019/04/26

緑の雇用ポスターに侃々諤々

「緑の雇用」事業の今年度の新しいポスターができたらしい。

それを某者がメールで送ってくれたのだが……。

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私は、これを見て、ああ、今年のモデル、つまりミスみどりの女王は何という人だっけ……と考え、ここ数年女王には会ってきたが、今年は会えるかな……とまで想像したのだが。。。

キャッチコピーに対して、積み上げたものがバルプチップかよって意見が。今の林業界を表しているなあと

一瞬、何のことかと思ったが、よく見るとキャッチコピーが入っていた。それが

積み上げたものが、次の未来になる」であった。

そして……やっと気づいた。見るべきはモデルじゃなくて、背景の丸太の山。

これ直径もバラバラなら傷ついたものも混じっている。色もイマイチ。ということで、チップ用だろう。よくて製紙チップだが、今のご時世的にはおそらくバイオマス燃料。ようはD材。これに引っかかっているわけか。

「我々はバイオマスを積み上げる為に林業しているわけではない」
「これと青森での研修中の死亡災害、繋がっていると思うんです。」

さて、一般の人は、そして林業現場の人は、どのように感じるだろうか。このポスターを作ったプランナーもコピーライターもカメラマンも、ましてやモデルも、丸太の山が何を意味するのか考えた人はいないだろう。いや、バイオマス燃料用の木材のことも知らないに違いない。

ただ私は、ちょっと逆に感じた。林業家は、バイオマス用の木材を積み上げるのをイヤと感じているのか。気にしていないのではないか。
昨今の林業事情を見たり聞いたりしていると、全然気にしていない人も増えているように思えるのだ。バイオマス用の方が伐るのも簡単。集めるのも簡単(傷つけてもかまわない)。出す量も増やせる。とりあえず運べば買い取られる。つまり楽して金になる。

そして技術よりも、出す量を増やせばよいという発想が、伐倒技術を教える講師にまで広がっているとしたら。

モデルばかり見ていないで、私も考えてみるか。

2019/04/25

Yahoo!ニュース「林業振興の金が都市にばらまかれる不可解」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「林業振興の金が都市にばらまかれる不可解」を執筆しました。

言うまでもなく2日前のブログに書いた「森林環境譲与税は都会でいかに使われるか」のリニューアル版である。

ブログでは、毎度の思いつきで書いたのだが、書き上げてから疑問が続出。気軽に「我が生駒市はいくらもらっているんだ」から始まって、それどころじゃない! と怒りが込み上げてきた。そこでちゃんと調べたうえでまとめたのである。たまたま一位が横浜になったのではなくて、構造的に都市部に多く配分されるようになっているのだ。

人口割が3割も占めているのは多すぎるだろう。が、私有人工林というのもヘン。国公有林は入らないうえ、天然林・雑木林も計算外。天然林施業や近自然林業、いや針広混交林もダメだとすると、熱心な篤林家ほど金が回らないのではないか。

本文には難しくなるので記さなかったが、法律としての理論的根幹も怪しい。市民個々人の経済力(租税負担力)を無視して定額に課税する「応益課税」は、人頭税と一緒である。そして目的税ぽく徴収しつつ、使い道がいい加減。これも地方税では許されるのかもしれないが、国税でやったらダメである。

 

なお写真は、紀伊半島某所(^^;)。5ヘクタール以上の皆伐はしていないというのだが、ここは15~20ヘクタールぐらいの皆伐地であった。間に樹林帯を残していることで5ヘクタール×3とか4でごまかしたか。森林環境税の扱いもこれと一緒で、わずかな規定の隙間を探して実施しているようなところがある。

 

 

 

2019/04/24

山仕事にアシストは可能か

以前、紹介した山登りをアシストする着るロボットこと、パワードウェア。

アトムかアトウンか

同じ会社アトウンが、すでに実用化しているモデルYは荷物を持ち上げと中腰姿勢をアシストするロボットだが、これが九州電力の山仕事用に採用されたそうだ。

険しい山間部の送電線建設工事にもパワードウェア ~九電グループが「ATOUN MODEL Y」を試験導入~

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林業とは違うが、山で地面から重いものを持ち上げたり、中腰姿勢を保つのに使われるという。私も試してみたのだが、たしかに背筋を使って重いものを持ち上げる際にアシストがかかる。ただ、私自身はより効果を感じたのは中腰のまま楽にいていられることだ。まるで椅子に座っているように重心を落とせる。これはいい。椅子がいらない(笑)。

実際、重いワイヤーなどの器材を持ち上げ運んだり、植林時などは中腰姿勢になりやすいから、重宝できるような気がする。あるいは製材工場とか木工現場でもよいかもしれない。
使い道はアイデア次第であるように思う。誰か挑戦しません?

2019/04/23

森林環境譲与税は都会でいかに使われるか

新年度が始まり、地方選もあらかた終わり、いよいよ行政も動き出すかと思うのだが、そこで気になるのが国の森林環境税。そして、それを市町村に配る森林環境譲与税だ。

ここで詳しいことは説明しないが、あらかた600億円を集めて(初年度は若干少ないが)各自治体にばらまくわけだが、その基準を知っているだろうか。2割が都道府県で、8割を市町村。それを人工林面積や林業従事者数、そして人口を元に分配するそうだ。その計算式はよくわからないが、ともかく全自治体が対象だから、森林がない自治体にも配られる。つまり都会では森林は少なくても人口が多いので、結構な額になるはずだ。

そこで、私の住む生駒市はどれぐらいの金額になるか調べてみた。生駒市は結構森林が多い。生駒山に矢田丘陵を抱え、平地にもそれなりの森を残す。そして人口も約12万人と中規模。さすがに林業従事者はほとんどいないと思うが……(この林業従事がどんな仕事を指すかもよくわからない)。

すると、今年2月の議会で「生駒市森林環境整備促進基金条例」を設けていることを知った。これは、国から森林環境譲与税が下りてくるのにきもなって、各種事業充当後に生じる余剰金を積み立てる基金を設置するための条例だという。なんと、早くも積み立てるか。

では、どんな事業を行うのか。予算を見ると、

森林環境譲与税を活用した森林整備 125万円、それに市内全体の森林調査及び竹林と人工林の種類・管理状況の現地調査の項目があった。収入としていくらなのか探すと、なかなか見つからずに難航したが、森林環境譲与税486万2000円が計上されていた。

なんだ、意外と少ない。。。

何千万円かになると期待したのだが。都会でもなく林業地でもないせいか。生駒山の人工林率しれているかなあ。(私は2割はあると睨んでいたのだが。)

だが、全国を見渡せば、結構な額を手にする自治体もある。なにより東京だ。なんと23区全体で3億5000万円になるという。人工林はほぼゼロだから、ひたすら人口で稼いだのだろう。

使い道は、「間伐や人材育成・担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発等の森林整備及びその促進に関する費用並びに都道府県が行う市町村による森林整備に対する支援等に関する費用に充てなければならない」となっている。そして使途等を公表しなければならない。

街路樹とか緑地の整備には使えないとなると、都会で使えるのは木材利用と普及啓発ぐらいか。公共施設の木造化と森林林業木材関係のイベントが増えるかもしれない。いや、もう一つある。連携する市町村のために使ってもよいのだ。つまり姉妹協定などを結んでいる林業地にあげちゃう。

みんな、これを狙っているだろうな。しかし公共施設を木造でつくっても民需には結びつかないし、木育イベントも本当に効果あるのか検証されることもない。どうか、素敵な企画を立てて譲与税をぶんだくって……支出させてください。

分配される税金を狙うと言えば、ふるさと納税騒動を想起する。自分で稼がず、他の自治体の市民税を莫大な返礼品をちらつかせてぶんだくろうとしている醜い自治体(泉佐野市のことだよ。ほかにもあるけどね)。産業を振興して税収を増やすのではなく、国から下りてくる税金をほかより多く受け取ろうというのは、「花見酒の経済」のように、自分の足を食ってお腹を膨らませているようなものだ。

森林環境譲与税も同じことにならないかなあ。

2019/04/22

熊野古道と作業道

昨日に続いて熊野の話題になるが、こんな新聞記事がある。

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朝日新聞の「経済季評」というコーナーだが、松井彰彦・東大教授の執筆だ。これが噴飯もので、熊野古道を歩いたときに、道沿いが針葉樹林(ようするに人工林)になっていたところがあって、そのために世界遺産登録が危ぶまれたというのだ。そこから人工林が増えた状態に話は移り、花粉症の経済損失を訴える。そこに明治神宮の森の造営を持ち出したりして「花粉症は公害」だから人工林を天然林にもどせ、とのたまう。

目を覆いたくなるほどの浅はかでレベルの低い記事だ。林業のことも花粉症のこともネット検索で済ませたんじゃないかと思えるほど薄っぺら。ティッシュペーパーに火をつけたような熱のない内容だ。「百年の計」を語る前に、せめて100分でも深く考えてくれ。
神奈川県の花粉症対策を褒めているが、どこに実効性があるのか。間伐を進めて花粉を増やしているだけだ。そして天然林に戻して花粉症をなくせという素人発想。研究者というのが信じられない。

 

ただ一点、熊野古道に関しては、別の危機があることを伝えておきたい。

今、古道を囲む人工林の皆伐が進んでいる。それが古道を実質的に破壊しているのだ。それだけで世界遺産登録を取り消される事態である。

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上記の写真のように、古道の横に作業道が開かれている。まあ、この作業道もかなりひどいもので法面が高さ5メートル以上ありそうな代物なのだが、古道に平行して延びているのだからたまったもんじゃない。古道そのものにも土砂が流れ込んでいるが、ここを歩いた人は失望しただろう。すでにこの事態は多くの参詣者からユネスコのイコモスに報告が送られているそうで、それに文化庁がいかなる言い訳をしているやら。

2019/04/21

熊野の枕状溶岩

昨夜の「ブラタモリ」を見られただろうか。熊野つまり紀伊半島南部を訪れて、なぜ聖地なのか、と地質学的に紹介していた。

ところで私も、14日つまり1週間前にこんな記事を書いたのだよ。

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毎日新聞奈良県版だが、奈良県南部にして日本最大の村・十津川村の玉置山を取り上げた。玉置山とは、通にはたまらん聖地である。日本最大のパワースポットとされて数々の怪奇現象?がありオカルトのメッカ。イスラムじゃないけど。ここは植生から見ても面白いところだから、森の話を取り上げてもよかったのだが、私があえて選んだテーマは枕状溶岩。標高1000メートルの山頂近くに海底で形成された溶岩があるのだ。

そして熊野が聖地である理由をひもといたわけ。ブラタモリの先を行っているのだ( ̄^ ̄)。

十津川村は行政的には奈良県吉野郡だが、本来は熊野である。吉野とは水系が違う。そして玉置山の玉置神社は「熊野三山の奥の院」と称している。そして神社の上には玉石社という祠があるが、これこそ神武天皇が訪れて神社発祥の元となったとされる聖地だ。そして御神体は黒い石なのだが、それは枕状溶岩らしい。熊野の根源はここにあり、だ。

どうだ、ブラタモリに負けていないだろう。もっともブラタモリは和歌山県側の熊野、それも海に近いところばかり歩いていたなあ。

2019/04/20

幻となった未踏峰……

私が家の裏山をよく歩いていることは幾度も記してきた。そして、道のないところに分け入るのが好みであることも。

今回も、いくつかある沢沿いの山道から逸れてみた。その奥にある尾根まで登ってみようという魂胆である。これまで尾根やら谷やら全部詰めてきたつもりだが、その一角は入っていない気がする……。実は2本の山道にはさまれた狭いエリアで、それゆえ見過ごしていたのかもしれない。ある意味穴場だ。そんなところにこそ見知らぬ景色が見られるのではないか、と期待する。

道から逸れること10メートル20メートル。それだけで道は見えなくなり、なにやら深山幽谷の世界に入り込んだ気持ちに浸れる。それなりにブッシュをかき分けて行くと、意外や一つの尾根だけでなく数本の尾根が折り重なっていた。当然、その間に谷があり、細かな襞のような微地形が見られるのだ。なんだか秘密基地になりそうな気分。

不意に平たい土地に出た。しかも立木が少ない。地面は少しぬかるんでいる。そしてイノシシの足跡もある。ここに水がたまって沼ができていたのだろうか。だから樹木は生えづらかったのかもしれない。そしてその奥にはスギが林立していた。

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10本近くが密集している。結構太く育っているが、これは植えたものだろうか。人工林的な規則正しさがないから、たまたま飛んできた種子が芽吹いたのか。いやいや、もしかしてこの麓の植林の際に余った苗を放置して生えたのかもしれない。この辺りも植林する予定が途中で変更になったのか、とか想像している。

さて、いよいよ高い尾根に這い登る。狭い尾根だが、そこからより高い方へ進む。そうすれば、この地域のもっとも高い峰に行き当たるはず。ささやかな未踏峰(笑)を制覇しようという魂胆である。もちろん生駒山にほとんど木が生えていない時代もあったのだから、過去に誰かが登っているだろうが、道がないのだから近年は誰も訪れていないだろう。もしかして戦後50年ぐらいは人跡未踏?

尾根は木々があまり繁らないから進みやすい。ただこれが峰か、と思わせてすぐ奥により高い部分があるから厳密にもっとも高い峰を確認するのは注意がいる。偽ピークにご用心。

 

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たどり着いた! ここが一番高い。未踏峰のピークだ……あれ?

なんで、木にビニールがくくられてあるのよ……。ビニール袋があるということは、間違いなく人が来たことがあることを意味する。しかもビニール袋となると、そんなに古くないだろう。

で、ビニール袋をよく見てみた。菓子パンの袋のよう。しかも、賞味期限が書かれてある。なんと2017年7月!たった2年前!

これでは未踏峰と言えませんなあ(泣)。同じようにここにたどり着いた奴がいた。それも比較的最近。ここで菓子パンを食ったのか。そしてゴミを木の枝に結びつけるなんて。。。

せっかくの妄想が醒めてしまったではないか。

 

 

2019/04/19

今だから、万葉植物園

新元号が「令和」となり、その出典が万葉集だということで、万葉集への関心が高まっている。

そして、万葉集が生まれたのは奈良時代であり、奈良の地だ。実は生駒山にも多くの万葉の碑がある。

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生駒って、元号もありだな。。。

それはさておき、万葉植物園を覗いてきた。春日大社内にある。万葉集に登場する植物(樹木と草花)を集めて栽培しているのだが、いわゆる植物園的ではなく、むしろ庭園に近い。回遊する池もあるし、落ち着いて楽しめる。

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今だから、結構人が多いかと思っていたが、わりと静か。実はこの植物園、内部に藤園と椿園があるのだけど、藤の花が咲くのは来週ぐらいらしい。椿の花はちょうど咲き納め……と私はその端境期に訪れたことになる(^^;)。

実際、藤の花は蕾であったが……。来週から大行列ができるんじゃないかな。今回静かに鑑賞できたことは、今だから、である。

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椿は珍しい色の花がまだ見られた。ピンクに白に黄である。とくに黄色の椿の花は珍品。クリサンタという品種だ。椿の森は、なかなか風情がある。

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実は、ほかにも見所はいっぱいあった。この木まであったか! と思うものも。まさか万葉集には登場しないだろうが。それは、いつの日か紹介しよう。

 

 

2019/04/18

Yahoo!ニュース「超豪華!吉野檜に包まれるカプセルホテル…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「超豪華! 吉野檜に包まれるカプセルホテルが登場したわけ」を執筆しました。

これは、いうまでもなく先週にブログに書いた「驚異!奈良の森ホテル」の延長戦である。ブログでは偶然通り掛かったので記事にしたわけだが、ちゃんと内容が知りたくて取材を申し込んだ。そしてオーナーに話を聞いてきたわけだが、想像以上に濃い世界だった。

オーナーの元池氏は、吉野の林業家の家に生まれ育ったのだが、中卒で出奔してアメリカへ。ハイスクール時代にアルバイトで日本料理店では寿司を握っていたそう(もちろん日本で修行したのである。小学生の時から親戚の料理店で手伝っていた)。そしてハワイの大学に行ったのだが、そこで貿易を初めて中退。さらに香港に渡り日本のカレー屋を開いて成功したという。まあ、なんというか現代の出世物語というか今風に言えば檄レアさんみたいな人。奈良に帰って来てからもさまざまな事業を展開し、今も某市で大きなプロジェクトを進めているとか。次はホーチミンに店開きたい……と。

取材して、もっとも驚いたのは、このホテルは見せ掛けの木の内装ではないこと。全部本物だ。エントランスが奇抜で外国人向きのオリエンタル好みを演出しているようだが、フロントに上がると本格的な細工を目にする。

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この組子細工なんか、どうだ。吉野にまだ職人がいるんだな。

エントランスの太鼓橋だって、伊勢神宮の橋をつくったメンバーの製作だという。

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1階はオーナーの経営する寿司・居酒屋。ここもレベルが高い。誰か、一緒に奈良の夜をここで過ごさないかなあ。家出するから(^^;)。

 

 

 

 

 

2019/04/17

サバイバル植物再び

最近、つい目が行くサバイバル植物。なんだか目が慣れた?のかすぐ見つかる。つまり、決して珍しいものではないということか。

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これは側溝から延びているのだが、根っこがどうなっているのか見えない。側溝のフタ(グレーチング)も堅くて動かせないし、この幹を引っ張ってもびくともしなかった。単に側溝の底に給った土砂に根付いたのではなさそうだ。ひび割れなどに根を伸ばしたか。

しかし狭いグレーチングの隙間から外へ伸びるときに、かなり幹をこすっていますなあ。ちなみに植物の名はわからない。この芽はなんだろう。

 

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こちらは春日大社の参道だが、このクスノキの根はなぜ地表に盛り上がって、しかも横に延び続けているのか。地下に、何か硬い岩盤か、もしかしてコンクリートでもあるのかもしれない。

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こちらも参道だが、杭を打ったときは木が細かったのだろうが……それを飲み込む勢いで生長したらしい。杭は木の根っこに打ったようにも見える。もっとも柵は朽ちているのだから用なしである。

 

2019/04/16

堀ちえみさんのオーラ

タレント・堀ちえみさんが、舌がんに続いて食道がんの罹患を発表した。今日、手術だったかな?

自分の病歴を公表しなくてはならない立場も大変だな、でもそれが芸能人の価値かな、とか考えてしまう。

私は、堀ちえみに一度会ったことがある。いや、正確には身近に見ただけだが。それも20年くらい前ではないか。

それは大阪の某雑誌編集部のパーティーだった。
私も若干の執筆をしていたので招かれて参加していた。会場には、100人近くいたのではなかろうか。

その時、会場の一角が光って見えた(笑)。なにごとかと思えば若い女性がいる。彼女が光って見えた。ただし、私は彼女が何者か知らなかった。とくに美人とも感じなかった。でも、彼女の周りに人が集まり、たしかに光っていたのだ。それをオーラというらしい。
その後、紹介があって、彼女こそ堀ちえみだと知った。そういえば雑誌のグラビアによく登場していたことを思い出す。(念のため付け加えると、旅とアウトドアの雑誌である。)私は彼女を誰か気づかないうちからオーラを感じたのである。そして人が光ることを始めて知った(笑)。

思えば彼女はその頃30歳を超えていてアイドルは卒業していたはずだ。結婚・離婚をして子供も3人いた。それでも、芸能人はオーラを発するんだな、と私は感心したのであった。ちなみに、その後その雑誌の編集者と再婚した(後に離婚)。波瀾万丈の人生ではあるが、今も芸能の一線に留まっている。いっときに爆発的な人気をほこったアイドルが、あっと言う間に消えていくケースもままあるが、彼女は違った。

 

芸能人に限らず、それが光って見えるモノはたまにある。客観的に見たら、とくに違いが見つからないものでも、何か違いがあるのか目が向くというか惹きつけられる品はある。それが光って見える。不思議なもので、光るのは本物なのだろう。いくら本物に似せた品でも、張りぼての偽物は(心の目には)光らない。同類が山積みの中でも光るものは目立つ。

ともあれ、今もオーラを発し続けてがんに打ち勝っていただきたい。

2019/04/15

獣害のある自然

再びタナカ山林へ。今回もタケノコは見つからなかった。

だが、犯人の証拠を発見。

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このとおり、かじられたタケノコの穂先。さすがにイノシシだとわかる。地下茎の下をくぐるように掘り出して食べたか。

こんな置き土産もあった。

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しっかり糞をしていった。今年もタケノコ堀りはイノシシとの競争で厳しそうだ。今やイノシシは尋常でない増えようだ。

と書いて、ふと疑問に思った。イノシシ、そしてシカの激増で農作物だけでなく森林そのものも荒らされて生態系が乱されているというが、本当だろうか。乱されない自然とはどんな状態なのか。イノシシもシカもいない自然はおかしくないか。生態系は植物だけでなく動物も含めて成り立っているものだからだ。
これが外来種なら、本来いなかった動物が生態系を攪乱しているなどと言えるのだが、シカもイノシシも古来より日本の野山に生息していたわけである。そしてシカもイノシシも繁殖率は高い。なんでも食べて、たくさん出産する。増えて当然なのだ。オオカミが生息数を抑える効果は極めて小さい。ハンターだって農地を守るが精一杯で、生息数を左右する力はない。

たとえば江戸時代の山は自然豊かだったのか。いやいや、相当荒れていたようだ。風景画などにはスカスカだった状態が描かれている。一般には、人間が燃料にするため伐りすぎたせいだとされているが、そこにシカなども関わったのではないか。事実、里人は入れなかった聖域・奈良の春日山も同じだったからである。それなのに明治以降に植生が急速に豊かになって、今では「春日山原始林」として天然記念物であり、世界遺産に指定されてしまった。

むしろシカやイノシシに荒らされた自然の生態系が正常なのかもしれない。植物が繁茂して生物多様性の高い自然は異常と考えたらどうだろう。

明治期から昭和50年代までは、野生動物がひどく減少した異常な時代だった。そのおかげで植物が異常に繁殖し多様で豊かな森林になってしまった……このように解釈できないか。ところが自然を回復(この場合、シカやイノシシの生息数が以前にもどった状態)したために、また植生も昔の姿を取り戻そうとしている。。。

本来の自然は、植物が繁茂していなかった! 生物多様性の高い森林生態系はニセモノだ!

 

この仮説、誰か検証してみないか。(袋叩きになっても知らない。)

 

2019/04/14

ミズバショウの咲く頃

生駒山の湿原は、私にとって定点観測地。

このほど、いよいよお花シーズンとなってきた。

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ミズバショウも咲きだしている。

で、つき口先に浮かんだのが、、、

♪ 夏が来れば思い出す
♪ 遥かな尾瀬、遠い空
♪ 霧の中に浮かび来る
♪ やさしい影野の小路
♪ ミズバショウも咲いているよ

小学校の頃に習った歌はおぼえているものである。が、ここで疑問。夏が来れば思い出す? 
つまり初夏にミズバショウは咲くように思っていた。だいたい6月から7月のイメージ。だが、生駒山では3月から4月なのである。早春から春本番とでもいうべき季節の花だ。

調べてみたら、尾瀬でも咲くのは5月末だとか。どうやら作詞した江間章子が幼少の頃に住んでいた岩手北西部の記憶だったらしい。

ちなみに生駒山の湿原のあるところは標高400メートルくらい。この辺りの4月の気候は、岩手の初夏ということか。

なお、リュウキンカも咲いていた。こちらも5月~7月の花とあるが、今が盛りです。

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リュウキンカとミズバショウは同じ場所で群生するそうである。

 

 

 

 

2019/04/13

山の中のエンジン音の正体

生駒山系のむろいけ園地は、森林散策するのにもっとも愛用しているところ。しっかり森林だし、遊歩道が多岐にわたっているので、その日の気分でコースを選べるし、水辺もあって水音が心地よいし。

で、ちょっと奥に足を進めると、静かな森の中に鳥の声が響く……はずが、爆音が響いてきた。エンジン音だ。ちょいと気持ち悪い。

最初は公園関係者がチェンソーで何かを伐採しているのかと思ったが、音のなり方からバイクのエンジンだと想像する。園内でバイク? いや、まてよと、頭の中で周辺地図を広げる。まったく進入ルートは違うのだが、この近隣にモトクロスバイク場があったはずだ。そこの音が響くのだろうか。それにしても、響きすぎ。すぐ近くに聞こえる。

で、見当をつけて山の中を進む。この尾根の向こうじゃないか……と思って尾根に登るが、その向こうは深い谷だった……。

が、見つけたのである。

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谷の向こうの、もう一つ向こうの尾根。途中の森は荒れているが……。
あそこだ、と目をつけてカメラを望遠にシフトし、構えて持つ。

Dsc01541 見えた!

Dsc01542 ほら! 

Dsc01543 バイクにまたがっている。

直線距離にして数百mかなあ。がが、音はよく響く。山の中は意外なほど、音の伝達力がある。
それにしてもここから覗かれているとは思うまい(⌒ー⌒)。

 

2019/04/12

樹木の手術

たまたま目についた樹木。

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手前の木の幹をよく見てほしい。何か当て木をしている。なぜか。

反対側から見るとわかる。

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ようはこの樹木(カエデだと思う)、幹が裂けているのだ。上から何か……たとえばナラ枯れしたコナラの枝が折れて飛んできたとか……が当たってばっさり裂けた幹を再び縛りつけている。この公園の担当者が行ったのだろうが……成功するかな。
上手くこのまま融合すればいいが。それぞれの枝の葉は生きていたので、今のところ通水はしているよう。ただ裂けた部分は浮いていたので、くっついたわけではなさそうだ。

さあ、この治療は成功するかどうか。しばらく見続けよう。

 

2019/04/11

なぜか、曲者の奈良みんぱく

散髪をしてさっぱり後、どこかドライブに行こうかと車を走らせたものの目的地は定まらず。

で、発作的に生駒と奈良の間に立ちふさがる矢田丘陵への細い道に入った。そして「こどもの森」を超えてさらに細い道へ……。

とにかく狭い。草が車の横面をなでる。轍があるから行けるだろう、という甘い観測だったのだが、両側に側溝があったり崖が迫って土砂が崩れていたり。しかも斜度10度を超えるような急坂。ローギアでもズルズル滑る。これはどう考えても軽トラしか入れない。もはや後戻りはできず、真剣にタイヤを踏み外さないよう走るしかない。

ようやく山を抜けて田園風景が広がった時は心底ホッとした。出たのは、邪馬台国推定地でもある大和郡山市であった。

そしてたどり着いたのは奈良県立大和民俗公園。ここは、奈良各地の古民家が移築されていたりして、わりと私のお気に入り。公園内も変化に富んでいて散歩しても楽しめる。

が、園内の民俗博物館(略してみんぱく。大阪の国立民族学博物館ではなく、流行りの民泊でもない。)は曲者だ。古色蒼然というか、なんともミョーな雰囲気を漂わせているのだ。

しかし、まあ。来てしまったのだから入ってみよう。久しぶりだし。ちょうど「桶と篭展」を開いているというので興味も湧いた。

受付のじいさんは居眠りしていた(笑)。曲者揃いだ。それでも200円払って入る。

いくら見ても「桶と篭展」が見当たらない……と思ったら、なんと一つの陳列ケースだけであった。これだけで特別展扱いするなよ。曲者だなあ。。。(泣)。

だが、林業展示があった。

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なんと江戸、明治期の木材運搬風景。担いで出す「肩上げ持ち出し」の実演? こんなマイナーな技を展示するなんて。曲者だ。

全体に古ぼけているのだが、何か癖があるのだなあ。ホコリをかぶっているように見せて、意外と目を見張る展示物が多い。植林用スギとヒノキの苗の見本なんて、展示するかあ?   また吉野林業年表の緻密なこと。相当調べたのだろう。

なんだか曲者に毒気を抜かれた気分になったが、200円分は見たような気分になる。

で、園内を散策する。移築古民家も見て回る。残念ながら修復中が多いのだが、逆に茅葺き屋根の積み方を知ることもできる。

そしてあったのが吉野の家。

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山の集落で農林業に従事していた家という。実際に十津川の中でももっとも奥地の集落の家だったらしい。

期せずして林業に触れた散髪帰りであった。。。もちろん帰りはまっとうな道を走りましたよ。

 

2019/04/10

驚異!奈良の森ホテル

奈良の町を歩いた。最近の奈良は、なかなかファッショナブルになっている。オシャレな店も増えた。これまで一般の民家だったと記憶するところにも、そこここに不思議なお店が開かれている。路地にカフェだったり、骨董屋だったり。趣味なのか一発当てるつもりなのか。でも、街としてはそうした変化が元気の基だ。いい雰囲気を醸しだしている。

やはりこれはインバウンド観光客激増効果だろう。観光客が来ると単に金が落ちるだけでなく、他人の目にさらされることを意味する。それによって自身の見られ方も気にするようになる。京都ほどの観光公害も発生していないし、いい塩梅だ。

もっとも課題は、やはり宿泊客の少なさ。それはホテルの少なさと直結している。ホテルが増えたらナイトライフも充実するのか、夜の楽しみが増えたら宿泊も増えるのか。もっとも、ほかの都会にあるような猥雑な夜の繁華街は奈良には似合わないだろう。今でも町家の影に隠れるように夜の素敵なお店はあるのだから、それを探索する楽しさを知らせてほしい(^_^) 。

 

で、こんなところを見かけた。

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これ、近鉄奈良駅からほど近い商店街の中。なんだと思う? 木を全面に打ち出したようなエントランス。

なんとホテルだった。

奈良の森ホテル

名前がそそる(笑)。が、驚くのはまだ早い。どんな高級ホテルかと思いきや、カプセルホテルなのだ!

これは驚異だ。

ホームページを見ていただければよいが、FRPのチープなカプセルではない。木製だぞ。それも吉野檜だと書かれてある。
しかもお一人様ばかりではなく、男女混合OK4人ルームもあれば、ダブルベッドの部屋もある。朝飯付きコースもあるようだ。価格は4000円台からのよう。大都会のカプセルより少し高いが、宿泊費としては格安。

これ、泊まってみたい。我が家から30分圏内だけど(笑)。

誰か、奈良市内で飲まないか。そして終電を逃して泊まらないか。……もっとも、ここはカプセルホテルと言っても予約しないと泊まれないような気がするなあ。やっぱり計画的に泊まるべきか。4人で一部屋借りて、奈良のナイトライフを楽しまないか。

 

2019/04/09

2019年タケノコ争奪戦

暖冬かと思えば寒い春になったり……今年のタケノコの出はどんなものか、タナカ山林に見に行った。

実は、昨秋の台風で林内は荒れている。ナラ枯れも含めて、枝や梢が折れたり、幹ごとへし折れた木が多くあり、見るも無残。が、おかげで侵入者は減ったから、タケノコ泥棒はあまり出ないと見込んでいるのだが……。

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やられておりました……。しっかり掘られている。これはイノシシだろうか。その割には破片が落ちていないが(イノシシは皮など食べ残しを散らかすことが多い)。掘り方も、イノシシの鼻面ては掘りにくい地下茎の下を掘っている。とすると、人だろうか。。。

今年もタケノコは取れないかなあ。。。と思って昨年の4月欄をチェックしたら、イノシシに荒らされたことに嘆きながら、しっかりタケノコを彫っているではないか(笑)。

これからしばらくはタケノコ争奪戦である。

2019/04/08

林業の「働き方改革」

林野庁のホームページによると、「林業の働き方改革」と「木材産業の働き方改革」の手引き書をつくった、とのこと。

林野庁では、林業で働く方々にとって働きやすい環境を整備し魅力的な職場づくりを支援するため、有識者や林業の経営者等の関係者が参加する林業の「働き方改革」検討会を開催し、林業における「働き方改革」の実現に向けて-林業経営者向けの手引き-を作成しました。

ちょっと宣伝をお手伝いしておこう(^_^) 。

詳しい内容を知りたければ、こちらを。

 

※ここで少し引用して内容を紹介しようと思ったのだが、またもや本ブログ(ココログ)に不具合が発生。画像データが張り付けられない。なんか、リニューアル後、単に不具合だけでなく使い勝手も悪くなってうんざりしている。しかも、前々からの課題だったFBなどとの連携は今もできないまま。ツイッターも以前より面倒になった。ほかにも欲しい機能は全然追加されないで、何をリニューアルしたんだ、と言いたくなる。

 

せめてセルフチェックの項目(一部)だけ。

 経営理念を持ち、従業員と共有していますか。
 経営目標や売上高などの経営情報を従業員に開示していますか。
 就業規則を作成し、従業員に周知していますか。
 従業員にとって重要な労働条件を通知していますか。
 雇用契約を適切に結んでいますか。
 従業員の労働時間の管理を適切に行っていますか。
 長時間労働は発生していませんか。
 年次有給休暇などを適切に付与していますか。
 賃金制度を適切に整備し、支払いを行っていますか。

 危険防止措置を講じていますか。
 求人票などに労働条件のほか、自社のアピールポイントを記載していますか。
 女性の活躍を促していますか。
 従業員の能力や実績を適切に評価していますか。
 期初に年間の労働日数をカウントした上で、1年間の業務の進め方を計画していますか。

ま、こんな調子である

これらを行っている林業事業体が、全体の何割あるか、ぜひとも知りたいものである。


※ようやく直ったみたい。まったく。とりあえず昨夜張り付けるつもりだった画像。

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2019/04/07

大極殿の柱から感じる10年

平城宮跡はよく訪ねる。山を歩くのも飽きた、平地が歩きたい気分の時に、平城宮跡はもってこいなのだ。奈良でこんなに平坦なところはほかにないのではないか、と思うぐらい(笑)。しかも草原だけでなく樹木もそこそこある。人が少ない……というより広いから分散して渋滞感がない。そして平城いざない館のほか、朱雀門や平城宮時代の復元建物も数多くあるので歴史にも触れることができる。

で、今回は野外ばかり歩くのではなく、大極殿にも入ってみた。実は久しぶり。2010年に完成以来、十数回は上がったと思うが、ここ1,2年はご無沙汰していたと思う。思えば今年2019年は完成後10年目だ。

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緑の芝生と青の空。赤い大極殿。なかなか絵になる。

そこそこ観光客も来ていたが、私はガイドの解説を聞くこともなく、内部を見て回る。天井に描かれた絵などよく見ると、興味深い。
その中でも注目したのが、柱。

 

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やはり10年経つと、直径80センチ級のヒノキの丸柱にも割れが入っている(比較的早く割れた記憶がある)が、それより塗料のはがれが目についた。これはベンガラかね。当時の塗料を再現しているはずだが、このままだと腐りが入りやすい。いつか塗り直すのだろうか。

最近の研究によると、古代人は木材を乾燥させずに使っていた、と考えられている。なぜなら年輪から読み取れる伐採年と建設年がかなり近く、おそらく伐ったものをすぐに加工して建設に供したようなのだ。
「木材は乾燥させないと割れたり反ったり縮んだりする」から未乾燥材を建築に使ってはダメというのは現代の常識だが、本当だろうか。すぐ古代の技術はスゴイと持ち上げたがるが、それも今の醜悪な「日本スゴイ」論と根っこが一緒のような気がする。

木材が長い間にどのような変化をするかの知識を、寿命の短い古代人が身につけるのは難しい。知識の伝達手段も限られている。それに何年も木材を乾燥させていては、建設に間に合わず皇室・貴族や大僧正の不興を買うだろう。

しかし、反ったり縮んで建物のそこここに隙間ができたらどうするのか。柱がぐらつくかもしれない。多分その度、修繕・修整を繰り返したんじゃないかなあ。

 

 

ところで、今回の訪問のもう一つの目的。それは南門の建設現場が見学できるようになった、と聞いたから。大極殿前に南門を建設中(国交省事業)だが、この前に開かれた会合で紹介されたのである。

で、行ってみた。

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巨大な復原図の描かれた天幕が張られて、その前に見学用のやぐら。だが登って中を覗いても……中身がないのであった(^^;)。まだ礎石を復原しただけだから。
気長に通わないとなあ。。。

 

2019/04/06

サバイバルさくらで花見

今日は快晴。そしてサクラの満開時期と重なった。明日は雨だという予報が出ているので、もっとも花見に適した1日だろう。

で、せっかくだから満開のサクラを紹介。

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これこそ、生駒中学校近くの側溝から生えるサクラ。以前も、ど根性サクラなどの名で紹介したかもしれないが、花のシーズンに訪ねるのは逃していた。今日はついに実現。サバイバルサクラの満開として、記録しておこう。根元は側溝の底で最初は割れ目だったよう。それが成長して今や幹の太さは30センチ近いのではなかろうか。そこには「お父さんお母さんより年上の木です。登らないでください」と記されている。幼稚園の親なら40歳ぐらいまで。そのくらいの樹齢はあるかな。

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生駒山のスリランカ料理店ラッキーガーデンのサクラ。まさに今日が満開。2日前は三分咲きだったからね。このサクラの木の下で料理を食べるのが名物。週末は予約しないと席が取れない。付属のヒツジ牧場(最近はヤギ化している)でもサクラが咲き誇っている。

 

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こちらは、平城宮跡のサクラと大極殿。ここも実はサクラの名所で数百本のサクラが咲いているが、なにしろ広いので静か。その意味では穴場だ。

大極殿の今については、また明日。

2019/04/05

サバイバルな大木

夕方のニュースを見ていると、京都府の桂川河畔にあるサクラに注目が集まっていた。

それは、昨秋の台風で倒れて根も剥き出しになっているのだが、そのままの状態で花が満開になったのだ。それでカワイソウといいつつも、花を見る人が集まっている。そのうち幹ごと立ち上げる計画もあるようだ。

ま、根っこが剥き出しなのは厳しいが、そこを土で覆うぐらいで、倒れたまま咲かせた方が名所になるのに、と思う。おそらく下手にいじるよりいまのまま根を晴らせた方が樹木の負担も少ないのではないだろうか。

 

で、思い出したのが、こちら。

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これは十津川村の玉置山山頂付近で見かけたスギ。この当たりは巨樹が林立しているのだが、そのうちの一本が倒れているのだ。ただし隣の木に引っかかったおかげで丹前に倒伏せずに済んでいる。そして枯れずに枝が上方に葉を繁らせている。

その根っこはこんな具合。

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結構、えぐれている。根も半分以上が剥き出し。だが、命脈を保っていた。直径は50センチ以上かな。

こういう状態も、サバイバル植物の一つと位置づけよう。(悪条件で生き長らえている植物のこと。ど根性植物、虐待植物、隙間植物、戦う植物……とその度に命名を変えているが、今のところサバイバル植物にしておく。)
このスギが倒れたのは数年前だそうだから、すでに落ち着いているのだろう。もちろん支えてくれている隣の木あってのことかもしれないが、このまま長生きしそう。

 

2019/04/04

春日大社国宝殿の「シカ顔」

奈良を訪れた。目的の会合まで少し早く着いたので、例によって散策&シカ観察。
シカは元気です(笑)。早くも袋角(新しい角の生え始め)をつけたシカもいるし、人懐こい。と言っても、手のひらを開いて見せると、さっと散っていく。ようは鹿せんべいが欲しかったのに持っていないとわかると手のひらを返すのだ。

本当は春日山原始林を歩こうかと思ったのだが、そこまで時間がなかった。

そこで目についたのが、春日大社国宝殿。まだ入ったことがなかったな。。。入場料500円なり。

現在は、世界最大の太鼓「だ太鼓」(だの漢字は難しい)を展示している。高さ6メートル以上あり、鎌倉彫の龍と鳳が素晴らしい。当然、国宝である。

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写真は復元されたレプリカ。実物はこれより大きいと思う。

 

が、私は別の逸品を見つけたのである!

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国宝殿入口から入ってすぐの壁。見事な春日杉の板が張られている。これは2年前の国宝殿リニューアルの際にしつらえたのだとか。
ちなみに春日杉とは春日山に生えているスギで、吉野杉の原種ともされる。今は伐採禁止。ただし枯れたり倒れた木を出して、たまに市にも並ぶことがあるが、当然価格はすごい(^^;)。

これは春日山でもっとも太いとされた大杉が倒れかかっていたのを伐採して出したものらしい。根株も掘り出したという。(根株は国宝殿の隣の店先に展示されていた。)

この春日杉の壁にあるのが、これだ。

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これ、何に見える? シカの顔みたいではないか。学芸員によると、客から指摘されたのだそうだ。春日大社にはやはりシカが似合います(^_^) 。

私はひとしきり褒めて、「国宝殿の中でもっとも素晴らしいお宝」と口走ってしまったとさ。ヾ(- -;)

2019/04/03

Yahoo!ニュース「縄文人はくしゃみをしたか?……」を書いた理由

Yahoo!ニュースに「縄文人はくしゃみをしたか? 当時の花粉量は現代と一緒だった」を書きました。

 

まず最初に触れておくと、最初のタイトルでは「……当時の花粉量は現在と一緒だった」となっていて、後で「現代」と直した。しかしツイッターなどでは直っていない所もある。

次に、最後の方の、花粉症でくしゃみをする縄文人は少なかったろうと推測する点は、ほとんど仮説である。紹介した寄生虫にしろ地面の吸着にしろ。縄文人き平均年齢は研究結果だが。
仮説を積み重ねて書いたのだから、ま、あまり真面目に捉えないでほしい(^^;)。こーゆーのは、楽しみながら読んでほしい。マジになられると困るのだよ。

そのうえで、縄文時代もいっぱいスギ花粉が飛んでいたことをいかに捉えるか。当時もスギが天然でたくさん生えていたんだなあ、と感じるか、あるいは花粉症の発現理由を自然の生態系にみるか、人体の仕組みと考えるか。花粉は人間の免疫機構のアレルゲンによく似ているらしい。

 

なお、毎年春に花粉症に関する記事を1本書くようにしているのだが、今回は2本目である。

花粉症対策の嘘。間伐すればするほど花粉飛散量は増え補助金で潤うカラクリ

1本目は社会派だった(笑)から,、2本目は戯れ言。このバランス感覚は芝らしい(自画自賛)。

 

2019/04/02

樹木のカスケード利用は世界的潮流?

ショッピングモールなどで店を覗いていると、どうしても木に目を向けてしまう。

建具に内装、インテリア。そして商品も家具はもちろん木のグッズの数々……それらの木材の種類が気になるのだが……。

今回見かけたのは、「マンゴー」だった。マンゴーってフルーツだが、その木を使ったテーブルが置かれていた。さらにラバーウッド、つりゴムノキやヤシの木。これまで用材としては登場しなかった木だなあ。ほかにもアカシアやラジアータパインが堂々のテーブルやイス、サイドボードなどの家具となっている。一昔前までは、製紙チップか梱包材にしかならないと言われたのに。

世界的に、木材の多様化が進んでいるのかもしれない。考えてみれば、マンゴーもゴムもヤシも、それぞれの実や樹液が役に立って、収穫量が落ちることかで廃材になるところを今度は母樹を用材として使おうというのだから、いわばカスケード利用。多分、最初は「この材質では使えない」とか言われたのだろうが、工夫次第で用途を開発したのではないか。

そういや日本でもブナは役立たずの木だったのが、乾燥法や加工法の技術開発で立派なハードウッドになった。それこそが林産業のイノベーションだと思う。ウルシノキも樹液を絞った後は、木材として使っていた時代がある。養蚕に必要なクワも大木になったら結構な材が採れた。

次は、樹木自体の多用途化・多様な資源化を考えるべきだろう。すでに思いついたサクラ林業も、花に材に樹皮に……と多様な使い道がありそうだし。

たとえばリンゴやミカンなど果樹は、一定樹齢後に植え替える。やはり収穫量が落ちてくるし、品種の交代もあるからだ。そうした廃材の使い道開発もちゃんとすべきだろう。ただでさえ家具用ハードウッドが足りないと行っているのだから。まあ、リンゴもミカンも人が作業しやすいように樹高を高くしないで低く仕立てるから材としては小さくしかならないが。 

 

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上はリンゴの木の細工もの。下はたしかミカンの木から器をつくっているのではなかったか。記憶が曖昧だが。どちらも果樹園から出た廃材を利用している。

日本に用途にあった木がなければ外国から輸入するのではなく、今ある木をいかに使うかを考えるのも林業を支えることだと思うよ。

2019/04/01

サクラ林業実践地を発見!

先日、Yahoo!ニュースに書いた「サクラの寿命は?サクラ林業のススメ」の記事、後半のサクラ林業というのは、戯れ言というか思いつきのレベルにすぎなかったわけだが、なんと、すでに実践されている場を見つけたよ(^_^) 。

 

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これは、先日訪れた十津川村。隠れたところに広大な皆伐地を見つけてしまったので、分け入った。おそらく15~20ヘクタールはあっただろう。なんともはや、と思わせたのだが、一応は再造林されている。ただよく見ると、上部に植えられているのは広葉樹、それもサクラではないか。

なんと、十津川村はサクラ林業を実践している先進地だったのだ!

というのは、むろん皮肉。再造林の樹種にスギやヒノキばかりではまずいと思ったのかどうか、広葉樹も植えようと思ったのだろう。そして、苗が手に入ったのがサクラだった……というところてはないかな。品種までわからないがソメイヨシノだったらどうしよう。全体の5分の1ぐらいが桜だとすると、3~4ヘクタールのサクラ林が誕生することになる。ただし疎植なので、本数は少なめだろう。ヘクタール1000本以下。

もし順調に育てば、数年後には人知れぬ場所にサクラの名所が誕生する。そして30年後ぐらいにはサクラ材を収穫できるかもしれない。順調に育てば、だが。

花見は、里から見上げて行うのかなあ。

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森と林業と田舎