連休生駒ガイド・東洋民俗博物館
連休に行っておくべき、特選ガイド第2弾。
それは東洋民俗博物館だ。場所は、生駒から車で約10分。「菖蒲池」のほとり。この博物館は、財団化はしているが、実質的に私設博物館だ。
九十九黄人という人物の収集した品で作られているのだが、この人物に私は会ったことがある。それについては、拙HPの「知られざる探検家列伝」に記した。
とにかくすごい人なのだが、私が会って2年後に104歳で亡くなった。
今回は久しぶりの訪問。博物館は四男家が継いでいる。
建てられたのは大正年間から昭和初期とか。帝国ホテルとよく似た形をしている。
で、陳列品の凄さはHPの方も参考にしてほしいが、ほとんどが戦前の収集。アイヌや台湾、南洋諸島の民俗品が多いが、師スタール博士に沿った絵馬や御札の収集もしていたらしい。宮武外骨の「滑稽新聞」やエロ雑誌の嚆矢とされる「アマトリア」、大人の玩具など貴重な資料が眠る。
これなどは、昭和天皇が使われた箸。どうやら奈良に行幸した際のホテルからもらったとか。多分、ミズキの材で作った箸だと思う。今は製造されていないが、かつては皇室用の箸を福島県相馬のミズキでつくったのだ。今は幻の箸である。
これは南米ペルーのミイラのちんこ! なんでも、当時は現地にミイラがごろごろしていて、一体お土産に持って帰っていいぞ、と言われたそう。しかしでかすぎるのでココだけちぎって持って帰ったという。。。。当時はおおらかだったんだなあ(´_`)。
ダルマやコケシの収集・研究もされていたようだが、なかには手のあるダルマもいたらしい。
そして、驚くべきものは、こんな品。
広島の原爆に被爆したビール瓶や溶けた瓦など。なんで、こんなものが! 別に怪しいルートではなく、ちゃんと譲られたものだという。
ほかにも語り尽くせない品の数々。彼の伝記を誰か書いてほしい。
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