Yahoo!ニュース「林業振興の金が都市にばらまかれる不可解」を書いた裏事情
Yahoo!ニュースに「林業振興の金が都市にばらまかれる不可解」を執筆しました。
言うまでもなく2日前のブログに書いた「森林環境譲与税は都会でいかに使われるか」のリニューアル版である。
ブログでは、毎度の思いつきで書いたのだが、書き上げてから疑問が続出。気軽に「我が生駒市はいくらもらっているんだ」から始まって、それどころじゃない! と怒りが込み上げてきた。そこでちゃんと調べたうえでまとめたのである。たまたま一位が横浜になったのではなくて、構造的に都市部に多く配分されるようになっているのだ。
人口割が3割も占めているのは多すぎるだろう。が、私有人工林というのもヘン。国公有林は入らないうえ、天然林・雑木林も計算外。天然林施業や近自然林業、いや針広混交林もダメだとすると、熱心な篤林家ほど金が回らないのではないか。
本文には難しくなるので記さなかったが、法律としての理論的根幹も怪しい。市民個々人の経済力(租税負担力)を無視して定額に課税する「応益課税」は、人頭税と一緒である。そして目的税ぽく徴収しつつ、使い道がいい加減。これも地方税では許されるのかもしれないが、国税でやったらダメである。
なお写真は、紀伊半島某所(^^;)。5ヘクタール以上の皆伐はしていないというのだが、ここは15~20ヘクタールぐらいの皆伐地であった。間に樹林帯を残していることで5ヘクタール×3とか4でごまかしたか。森林環境税の扱いもこれと一緒で、わずかな規定の隙間を探して実施しているようなところがある。
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