春日大社国宝殿の「シカ顔」
奈良を訪れた。目的の会合まで少し早く着いたので、例によって散策&シカ観察。
シカは元気です(笑)。早くも袋角(新しい角の生え始め)をつけたシカもいるし、人懐こい。と言っても、手のひらを開いて見せると、さっと散っていく。ようは鹿せんべいが欲しかったのに持っていないとわかると手のひらを返すのだ。
本当は春日山原始林を歩こうかと思ったのだが、そこまで時間がなかった。
そこで目についたのが、春日大社国宝殿。まだ入ったことがなかったな。。。入場料500円なり。
現在は、世界最大の太鼓「だ太鼓」(だの漢字は難しい)を展示している。高さ6メートル以上あり、鎌倉彫の龍と鳳が素晴らしい。当然、国宝である。
写真は復元されたレプリカ。実物はこれより大きいと思う。
が、私は別の逸品を見つけたのである!
国宝殿入口から入ってすぐの壁。見事な春日杉の板が張られている。これは2年前の国宝殿リニューアルの際にしつらえたのだとか。
ちなみに春日杉とは春日山に生えているスギで、吉野杉の原種ともされる。今は伐採禁止。ただし枯れたり倒れた木を出して、たまに市にも並ぶことがあるが、当然価格はすごい(^^;)。
これは春日山でもっとも太いとされた大杉が倒れかかっていたのを伐採して出したものらしい。根株も掘り出したという。(根株は国宝殿の隣の店先に展示されていた。)
この春日杉の壁にあるのが、これだ。
これ、何に見える? シカの顔みたいではないか。学芸員によると、客から指摘されたのだそうだ。春日大社にはやはりシカが似合います(^_^) 。
私はひとしきり褒めて、「国宝殿の中でもっとも素晴らしいお宝」と口走ってしまったとさ。ヾ(- -;)
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