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森と林業と田舎の本

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2019/04/26

緑の雇用ポスターに侃々諤々

「緑の雇用」事業の今年度の新しいポスターができたらしい。

それを某者がメールで送ってくれたのだが……。

Img_20190426_214640

私は、これを見て、ああ、今年のモデル、つまりミスみどりの女王は何という人だっけ……と考え、ここ数年女王には会ってきたが、今年は会えるかな……とまで想像したのだが。。。

キャッチコピーに対して、積み上げたものがバルプチップかよって意見が。今の林業界を表しているなあと

一瞬、何のことかと思ったが、よく見るとキャッチコピーが入っていた。それが

積み上げたものが、次の未来になる」であった。

そして……やっと気づいた。見るべきはモデルじゃなくて、背景の丸太の山。

これ直径もバラバラなら傷ついたものも混じっている。色もイマイチ。ということで、チップ用だろう。よくて製紙チップだが、今のご時世的にはおそらくバイオマス燃料。ようはD材。これに引っかかっているわけか。

「我々はバイオマスを積み上げる為に林業しているわけではない」
「これと青森での研修中の死亡災害、繋がっていると思うんです。」

さて、一般の人は、そして林業現場の人は、どのように感じるだろうか。このポスターを作ったプランナーもコピーライターもカメラマンも、ましてやモデルも、丸太の山が何を意味するのか考えた人はいないだろう。いや、バイオマス燃料用の木材のことも知らないに違いない。

ただ私は、ちょっと逆に感じた。林業家は、バイオマス用の木材を積み上げるのをイヤと感じているのか。気にしていないのではないか。
昨今の林業事情を見たり聞いたりしていると、全然気にしていない人も増えているように思えるのだ。バイオマス用の方が伐るのも簡単。集めるのも簡単(傷つけてもかまわない)。出す量も増やせる。とりあえず運べば買い取られる。つまり楽して金になる。

そして技術よりも、出す量を増やせばよいという発想が、伐倒技術を教える講師にまで広がっているとしたら。

モデルばかり見ていないで、私も考えてみるか。

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コメント

100年先へ、届ける仕事。
何を届けるのだ?
適正な施業技術かはげ山か?
オヤジがよく言っていた。「楽な道を選ぶな!」
我々は素材生産業者だ。

丸太積み上げてはげ山を増やす林業……というメッセージになりませんように。

今の林業希望者は、木を伐ることを楽しそうと思って就業するんですかね? ポスターのプランナーの意図が気になる。

実際、山中作業道だらけにしたバイオマス燃料材生産の方が、多量の出荷が可能で、間伐より儲けが良いのかも知れません。
さて…それがいつまで続きますか。
これから先、先輩から引き継いだ丁寧な施業技術が必要になるかどうかは分かりませんが、一旦楽を覚えてしまうと戻る事は難しくなると思われます。

悪貨は良貨を駆逐する……丁寧で難易度の高い技術を苦労して身につけるより、簡単さに流れる予感がしますね。
でも、日本の森林蓄積は、今の調子で伐っていけば10年で底をつくと思います。

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