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森と林業と田舎の本

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2019年5月

2019/05/31

国有林の再造林は「大丈夫」か?

国有林野管理経営法改正案は、衆議院も通過していよいよ成立しそうだ。

そこで議論の的となっているが、私もYahoo!ニュースに書いたような「再造林が担保されているのか」という点と、原則10年、最大50年という長期の樹木採取権が必要か……という点に絞られているように感じる。

ただ、どうも法律論争に陥っていて、伐採業者に造林を植林しなくて天然更新という手法もあるのに義務化できるのかとか、苗を植えさせたら所有権が移ってしまう……といった意見が目立つ。あるいは伐採者側から見て使いやすい制度か、真っ当な利益は出るのかという点から是非を論じる人もいるだろう。

私自身は、そんな小手先の法理論に興味ない。業者の都合なんかどうでもよい。ようは、ちゃんと伐採後に森林はよみがえることを誰が担保するのか(その前に大面積皆伐するなよ、という気持ちが強いが、その点は別とする)という点に尽きる。法律の文面や整合性等の理屈ではなくて、伐った跡地を森にもどせるのか。それを誰が責任持ってやるのか。失敗した場合の責任は誰が負うのか。そのための制度設計をどのようにするのか、という点からこの法改正に疑問を持っている。

で、格好の記事を読んだ。

以前にも紹介した宮崎で会った毎日新聞の寺田記者が25日朝刊に記した記事だ。

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山肌さらす国有林

ネットでも出だしは読めるが、後半は有料。もっとも上記の写真の細かい字を読むのは辛いかもしれない。
そこで前半だけ(笑)、拡大してみる。

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これは今回の法律改正とは関係なく、8年前に皆伐した国有林のケースだ。8・7ヘクタールになる。
ここは、おそらく伐採業者とは別の業者に国が造林を発注したのかな。だが、見事に失敗。今や苗はどこにも見えず、今も斜面崩壊が続く。林道さえ寸断されたという。地形・地質上の問題のほか、シカの食害もあったのだろう。
しかし、業者にしてみれば一度は植えたのだから違反ではない。ちゃんと仕事はこなしたのだ。だから責任はない。補植……というかやり直しの義務はない。では、発注した国の責任は? やはりないのである。こうした山も、再造林済みであり、森林にもどる(はず)とカウントしているから。日本の森林面積の計算には、こうした不成績造林地も含まれているはずだ。

文中によると、まともに治山して造林し直すには数千万円かかるそうで(伐採権の入札額は590万円だったそう)、その金を工面できないらしい。

この現場に私も訪ねてみたい。不成績造林地ツアーを催さないか。7月に群馬へ行く予定があるから、計画しようかな……。

 

今回の法改正では、1地域の契約で1年20ヘクタールずつ、10年で200ヘクタール皆伐させるそうだ。不成績地は必ず出る。さぼる業者も出るだろう。シカ害を完全に防ぐ手だてもない。「国が責任を負って再造林(もしかしたら再々造林も)させる」というが、赤字になったらやるのだろうか。(やるという担保はないのが、今回の法律だ)。

 

 

 

 

2019/05/30

鬼瓦に描かれた林業

吉野林業の中心地・川上村大滝の松本さんより写真が送られてきた。これって……!

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大滝集落の某家の鬼瓦だそうだが、ちょっと妙な情景を描いている。

最初は、何かノコギリで伐っている?棒でつついてる? とか思ったのだが、よくよく見れば手にしているのは櫂、足元の円筒が並んでいるのは丸太を組んだ筏だろう。そして波うっているのは川面。ブツブツ穴が空いている部分は、何も瓦が割れたのではなく、岩を表現しているようだ。

つまり、吉野材の筏流し! 在りし日の吉野林業、最後のクライマックスではないか。

すげえ。これって量産品とは思えないから、特注したのだろう。戦前~戦後の景気のよい時期の林家にとって、誇りだったのか。

そもそも大滝には筏場という地名もあって、かつてはここで筏を組んでいた時期もあったらしい。そうでなくても上流から下ってくる筏の中継地点。急流を下るのは腕自慢の仕事だ。それを写した絵はがきもある。

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もはや林業遺産もの。川上村に林業資料館が復活した際は、ぜひとも陳列してほしい。

もしかしたら、ほかにも大木の伐採シーンとか木馬とか修羅のシーンの鬼瓦もないかな(^^;)。

2019/05/29

Yahoo!ニュースに「世界遺産になろうとする古墳……」を執筆した裏事情

Yahoo!ニュースに「世界遺産になろうとする古墳群に森は繁っているべきか」を執筆しました。

これは、昨夜ふと思いついて書き始めたのだが、意外や困ったのは写真。当然、仁徳天皇陵の空撮写真でしょ!と思っていたのだが、私は空撮写真を持っていない。Yahoo!ニュースの執筆では「アフロ」というライブラリーから借りることができる。世界遺産関連でニュースにもなったし、あるに違いない、と思っていたのだが……。

意外やないのである。しょうがないから、古墳の植生がよくわかる箸墓古墳の写真にした。箸墓古墳の写真は私も持っているが、アップすぎて古墳全体を見渡せる写真ではない。たとえばこんな写真もあるが……。

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これは箸墓にも近いところにあるホケノ山古墳。古墳下部だけ葺き石にして復原してあり、上部は草を繁らせている。古墳の当初の姿と植生を説明的にはよいのだが、トップ写真として目を引くものではない。一目で古墳とわからないし。

写真の善し悪しはアクセス数にも大きく響くから悩む。

 

ところで気になったのは、昨日のこと。なんと5年前の2014年9月にアップした「山ガールこそ、正直に自然に向き合っているのかも」だ。
これが今頃ツイッターでシェアされていた。誰か発掘して読んだのだろう。有り難いのだが、この記事を書いたときは写真がなかった。アフロから借り出す仕組みもできていなかった。そういう時は執筆者の顔写真になる。これはイヤだ~と、5年前の原稿に遡って、今になってアフロの山ガール写真を添付。やっぱり女子の写真をトップに乗せるとアクセスが伸びるのよ~(^o^)。が、FBはよいのだがツイッターは反応しない。以前のまま(泣)。。。

ただ古い記事でも、時事的な要素は少ないから今でも十分通用すると思い、私もシェア。これから古い記事のリニューアルもちょこちょこしていこうかな。ロングテール理論に乗っかって、古い記事が時間をかけても読まれることにも意義がある。

 

2019/05/28

米中摩擦と国産材価格と古紙予想

私は基本、業界紙みたいな木材価格や需給予想、さらに景気判断みたいな記事は書くまい、と堅く心に決めているのだが、たまにはやってみたくなった(笑)。イーカゲン

そのきっかけは、今起きている米中経済摩擦だ。アメリカがいきなり中国産品ほとんどの関税を上げている。それに対抗して中国は、6月から米国に報復関税を課すことを決めているが、その対象に木材も含めている。これがどのように影響するか。

米材、とくにスプルースなどの関税は、10%から20%に上がるから、中国の輸入は減るだろう。となると、アメリカ林業界は、売れ残った米材を日本などに売りつけようとする? もっとも、それ以前に日本も住宅着工件数は減少の一途だ。昨年の木造住宅の新設戸数は54万1905戸まで減っている。ならば米材価格はより一層下落するかもしれない。ユーロも下落しているからか、欧州材も安くなっている。

外材が安く手に入るなら国産材も下がっていくだろう。

そういや、宮崎では、一時期スギ丸太1立米が1万4000円まで上がっていた(これは全国平均より高い)のに、今はまた1万1000円まで下がったと聞いた。これは季節要因もあるだろうが、じわじわ国産材の安売りが進むかもしれない。もっとも宮崎では、かつては9000円台だったのだから、今でも高止まりと見ている人もいたが。もし全国でこの金額になったら恐慌状態になるんじゃないか。

 

面白いのは、中国がアメリカから輸入していた古紙が激減している点。25%関税が課せられて半分近くまで落ちたという。その代りに買われているのが日本の古紙。当然上がり続けている……と思ったのだが、最近は落ちているのね。。。中国は環境問題から廃棄物輸入を制限したからだと言われている。古紙も廃棄物扱いなのだ。

さて、日本の古紙がなくなるのか、それともだぶつくのか。日本の製紙工場は、多くが古紙対応になっているからなくなると困るはず。その分、パルプを使えばいいというほど簡単じゃない。紙全体の値段が上がるかもしれない。それでトイレットペーパーが不足してパニックになる……とは起こらないか(笑)。とりあえず買いだめしておこう\(^o^)/。

 

ま、経済紙に目を通して、こんな戯れ言予想をしているのも一興だ。当たるも八卦、当たらぬも八卦。。。

2019/05/27

無花粉の在来スギ品種から「品質」を考える

これ、本来なら春先の花粉症真っ盛りのシーズンにYahoo!ニュースにでも記事にしたいところなんだが……メモがわりに。

 

北山杉の産地で、花粉がほとんど出ない固有品種のシロスギを全国に広める活動が始まった、というニュースを読んだ。シロスギは、北山杉の古い品種の一つだが、近年はあまり育てられていない。なぜなら絞り丸太づくりには向いていなかったからだ。
ところが花は咲かず、花粉をほとんど出さないという特徴があった。これまで挿し木で増やしてきたのだ。

地元「中川村おこしの会」が、林野庁や各地で花粉の出ないスギ品種づくりに必死になっていることを知り、そんな無理に育種しなくても昔からあるよ、と普及活動をすることにしたというのである。現在約1500本を植え、順調に育てば約2年後には全国各地へ無料配布することを計画しているのだそう。

シロスギは、床柱にする北山杉としてはあまりよくない品種だったのかもしれないが、台杉のような庭園木としてはすで各地に植えられている。材質とか各地域の気候でよく育つかなど今後の検証は必要だろうが、ゼロから新品種を開発するより遥かに簡単だし、シロスギを母樹として花粉の出ないスギを開発することも可能なはず。


そういや、九州では花粉症が少ないという話も聞いた。なぜなら九州で植えられているスギは花粉の量が少ないからだそうだ。
そもそも生長が早いのが九州のスギの特徴だが、早く生長するためには花粉のような生殖器官づくりにエネルギーをあまり割けない。より幹の木繊維を作ることに力を注ぐわけだ。つまり早生の品種ほど花粉が少ないことになる。研究所では生長の早い品種「エリートツリー」づくりも一生懸命やっているけど、一石二鳥?
 

なんだ、花粉の少ないスギ品種は各地にあるんじゃないか。なぜ、そうした地方品種を吟味せずに「花粉の出ない品種づくり」に各地の研究所が狂奔しているのだろう。意外と研究現場でも情報交換が行われていないのか?

おそらく、これは花粉だけスギだけでなく、さまざまな遺伝資源が、各地に眠っているのではないか。遺伝資源も足元から発掘できることがあるような気がした。そういや紀州のごく一部で栽培されていた柑橘類ジャバラも、今では果汁が花粉症に聞くと評判だが、これも一地域品種。何が有効な資源になるかわからない。

木材の品質だって、思いもしない性質に価値が生まれるかもしれない。そう考えると、「質のよい木材」をつくるのではなく、今ある資源から有効な使い道を考える方が先決ではないだろうか。

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こんな、足元の庭園木(北山杉の台杉)にも、意外な遺伝資源があるかもしれない。

 

 

2019/05/26

変わる環境事情~中国の人工林面積が世界一に

世界の環境事情は急速に動いている。少し前の知識を振りかざすと、とんでもない間違いをしでかすかもしれない。

その一例として、中国の森林面積がある。近年急増していることは知られてきたが、とうとう人工林面積では世界一になったそうだ。

大雑把に一手地球上の森林面積は、約40億ヘクタール。ただしアジアは6億ヘクタールぐらいだ。その中で中国の森林面積は2億800万ヘクタールと半分近い。そのうち人工林保存面積は6933万ヘクタールになったという。(この「保存面積」という言葉の意味がよくわからんが、現在も森林状態を保っているということだろうか。それなら、伐採跡地まで森林面積に数えている日本の統計より、よほど良心的だと思う。)CRIon line

ちなみに森林率は新中国成立初期(1950年前後)の8.6%から21.66%まで上がったという。

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だいたいこのような紹介をすると「中国の統計なんて信用できん」と、すぐにアンチ中国派が反応するのだが、たとえば国連食糧農業機関(FAO)が発表した報告書「世界森林資源評価2015」でも、2010から15年までの間、中国は森林面積の純増量が年平均で154万2000ヘクタール増になっており、世界で最も多かった国だ。

さらに「ネイチャー」の論文でも世界の森林面積は増えており、その理由の大きな理由が中国やインドの植林だとしている。

もちろん大陸国家だから森林面積が多くて、また植林する場も広いのは言うまでもないが、日本は木材自給率を上げようと伐採を強化してはげ山を増やしているおは正反対の動きがあることに気づくべきだろう。

 

同じく、他国も変わりつつある。

これまで違法木材が横行していると言われてきたインドネシアも、気がつけば日本より厳しい違法木材対策を作り上げていた。2013年より SVLKと呼ばれる新木材合法性証明制度が開始されたが、これはサプライチェーンをちゃんと第三者機関が調査して認証するもので日本のクリーンウッド法より遥かに厳しく透明性も高い。(というより、クリーンウッド法は何も制限していない。努力義務だけだ。)
国有林のコンセッション(伐採権。日本の樹木採取権)の払い下げも一時停止している。日本はこれから国有林をどんどん民間に払い下げて伐らせようとしているのと反対だ。

また森林破壊の権化扱いされているインドネシアの製紙会社アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)も、このほどシンガポール環境協議会の環境ラベルである「シンガポール・グリーンラベル・スキーム(SGLS+)認証」を取得した。完全に天然林の伐採を終えたかどうかはわからないが、すでに方針を転換している。そして森林を焼いて発生していた煙害もほとんど消えた。

世界中の国の環境政策や企業の方針が急速に変わりつつあるということを、そろそろ日本も理解すべきだ。いまだに日本の方がスゴイと思ってたら時代に取り残されてガラパゴス化するだけである。

 

2019/05/25

毎日の「国有林改革」記事の裏事情

毎日新聞で、このところ林業記事が増えている。17日は一面トップだったが、22日にも国有林管理経営法改正案の衆議院通過に則して宮崎からのレポート。

国有林法改案 生産性向上への期待と資源枯渇を憂える声が交錯

……ところで、この記事が22日の新聞に掲載されるということは、遅くとも前夜に入稿しないといけない。
つまり21日に宮崎で取材して、そのまま執筆して写真とともに送った(当然、メールで)ということだ。

いやあ、よく頑張った、寺田記者(笑)。

なぜって、21日の夜は宮崎市内で私と会って飲んでいたから\(^o^)/。

何も待ち合わせたわけではない。まったくの偶然。私が宮崎を訪れたところ、たまたま毎日の記者が取材に来ていたよ、と教わって、たまたま電話で話をしたら、なんと以前東京の講演会で会った人だった。別に宮崎支局の記者ではない、東京の特別報道部所属で、たまたま宮崎に来ていたという。それで、つい夜会うことになって、たまたま情報交換会(笑)。

いや、朝までに原稿を書かないといけないのですよ、飲めないんですよと言っていたが、私は3杯は飲んだかな。私はその後ホテルに帰って寝るだけであったが、あれから書いたのかあ。だから、上記リンク先の記事も、アルコールを燃やしつつ書いたに違いない(⌒ー⌒)。

なお新聞紙面で林業記事を掲載するのは大変なのだそう。やはり一般読者がどれほど興味を持ってくれるかにかかっているから。今回の国有林法改革は、かろうじてそのニュースバリューがあったということだ。

 

それにしても、この法律。樹木採取権なんて、持って回った言い方をしているが、ようするに伐採権であり、それも皆伐にかぎるわけだ。間伐を繰り返して長伐期に……なんて考え方をする業者は落札できないのだろう。民間に国有林の経営管理を長期間任せるのではなく、単に伐採する労働を外注するだけなんだな、と改めて気づく。

ちなみに私の宮崎訪問は、こうした取材が目的ではない。ただ記事の最後にあるとおり、業者の中でも若手ほど「こんな施業は持続的でない」と不安を抱えている点はみんな一緒だったよ。

 

2019/05/24

青島の鎮守の杜

今更だが、宮崎に行ってきた。

どこに行ったかというと、青島である。チンタオではなくアオシマ。かつての新婚旅行先ナンバーワン(古い)
とはいえ「やっぱり青島」。外せない観光地ではないか。

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私は幾度目か覚えていないが、訪れるのは10数年ぶりだろう。ああ、この「鬼の洗濯岩」。波蝕地質ファンには、垂涎の的ではないか。

と言っても、さすがにこれだけではイカン。やっぱり青島なのである。青島神社も参拝せねば。

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ところで青島は、貝殻が積もった真砂島だそうである。たしかに砂浜も貝殻片が多かった。ちゃんと貝殻を奉納するところもある。

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だが、目に留まるのは、やはり島を覆うビロウ樹の森。これはヤシの一種だが、約5000本ぐらい生えていて、最高樹齢は350年にもなるという。ほかにもクワズイモやハマユウなども見える。亜熱帯植物群落として国の特別天然記念物に指定されている。つまり青島神社の鎮守の杜は、ビロウ林ということになる。こんな亜熱帯性の植物による鎮守の杜というのも珍しいだろう。海幸彦伝説の起源とも聞くが。

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なんにでも神が宿るのである。

 

2019/05/23

宮崎県庁前の花咲かニャンコ

宮崎市の町をぶらついていると目立つのが街路樹。大通りに面した道は、なんだか歩道がやけに広い。そして大木の街路樹が並ぶ。

その多くがクスノキなのだが、私は最近クスノキを見ると、「これから樟脳取れないかな…」と思ってしまう。。。
街路樹の木材は隠れた資源だよ。材も採れるし、そこから樟脳のような有効な化学物質も採取できる。

ところが、ある通りで驚かされた。

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宮崎県庁沿いの街路樹。何か、違和感が…と思って見上げてみると。

花が咲いているではないか。いや、クスノキの花ではなく、着生植物の花が。

もともとクスノキに着生植物が多いことは気づいていたのだが、それが何かとはあまり深く考えていなかった。しかし、花、それに大輪の花がわんさか咲くとは。

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かなり大きく鈴なりで、匂いも発している。色もとりどり。これはなんだろうか。蘭の一種とは思うのだが。園芸品種のデンドロビウムのようでもある。人為的にくっつけたにしては場所が結構高い位置なのだが、自然に着生するのだろうか。どちらにしても、こんなに大きな花を咲かせたとしたら価値があるなあ。

なぜかこの一角だけが花盛り。花咲かニャンコがいるんだろうか。。。町中花をピポパポパ。。。

 

2019/05/22

熊野の森に木馬の記憶

毎日新聞奈良県版に掲載した「大和森林物語」の記事

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これは十津川村、熊野の山の中に残る世界遺産になっていない古道を紹介したものだが、同時に木馬道の紹介。

林業盛んなころは、参詣道を木馬道にしてしまったんだね。さすがに横木は残らないが、わりとくっきりと道が残っていて、ここを木馬を挽いたのかと、ちょっと感動する。

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これ、登山道としてはかなり出来のよい状態ではないか。

 

2019/05/21

南国気分

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宮崎に来ている。市街地を歩いているのだが、フツーに垣根にブーゲンビリアが使われ花が咲いているし、街路樹や庭木がジャングルになり空を覆っている。南国ぽくて、ここは本土なんだが、と思ってしまうほど。

 

まあ、ここで行う仕事はあんまり呑気なテーマじゃないんだが。詳しくは、またの機会に。

2019/05/20

Yahoo!ニュース「…シカ牧場をつくってシカ害を防げ」を書いた理由

Yahoo!ニュースに「逆転の発想? シカ牧場をつくってシカ害を防げ」を書きました。

読んでいただければわかると思うが、私自身の意見というわけではなく、お話を聞いた丹治藤治さんのお話。

丹治さんは拙著『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)を読んで私に連絡をしていただいた。御歳89歳。そこで先日の東京でお会いした次第である。
ちなみに丹治氏の著作の一つである「シカの飼い方・活かし方」(農文協)は、拙著の参考文献の中にも入っている。

養鹿事業にかける熱意はすさまじく、一度は軌道に乗った鹿牧場がBSE騒動であっと言う間に壊滅したことが残念無念らしい。ちなみに、農林水産省も当初は乗り気だったのに、今や「養鹿」という言葉を聞くのもイヤらしく、養鹿協会も開店休業になったのはそのため。

私自身は、本を書いたときからジビエを扱うためには「生体捕獲」へと進めないと無理だろうと感じていた。そして生体捕獲⇒飼育となり、それはシカ牧場になってくるだろうと思っていた。ただ、そこまで行くと、有害駆除の範疇から外れてしまう。だって捕獲するより繁殖させた方が楽だから……。もし飼育シカが逃げ出したら本末転倒である。

ジビエが目的か、シカ産業が目的か、を問われるんじゃないか。

 

ちなみに昨日は、NHKの「ダーウィンが来た!」で、奈良のシカを取り上げていた。内容的には、以前やったBS番組の「ワイルドライフ」とかぶっていたが、奈良の町の現状が(シカとともに)多少とも伝わったんじゃないかい? (和久田麻由子アナ、奈良に来ていたのかあ~。ファンなのに。)

 

 

2019/05/19

生駒ガイド番外偏・緑ヶ丘美術館

奈良国立博物館で、「国宝の殿堂 藤田美術館展」をやっている。ほかの美術館の作品を並べることを特別展として大々的にやるというのも面白いのだが、やはり人気は国宝「曜変天目茶碗」だろう。なんでも、この茶碗を見るだけの列が館内に80mも並んでいるという……。

ま、世界で数点しかない代物なのだが……なんかどこかでよく似たものを見たような気がする。

と考えて思い出した。生駒市の新名所・緑ヶ丘美術館。生駒山麓の緑ヶ丘町にある。
ここで今は「抹茶碗と棗展」をやっている。そのうちの一点が似ていたような。

しかし、まさか曜変天目があるわけない。調べると「油滴天目」であった。似てるやん(笑)。油滴の方がシンプルであるが、その光り方は曜変に近く魅惑的だ。そこで、改めて美術館を紹介しよう。

実は、ここを10連休中に続けた「連休生駒ガイド」のトリにするつもりだった。ところが気がついたら連休終わっていたので外れてしまった。これを機に知ってもらうのも悪くない。

この美術館が誕生したのは、わりと最近。昨年か一昨年ではなかったか。それが緑ヶ丘美術館

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住宅街の中にぽつんとある個人美術館なのだが、その中身たるやすごい。

まず無料(笑)。入るとお茶か出たりする。そして、まずは地下のシアターで展示作品の説明ビデオを見る。

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それから2階3階の展示室へ行く。展示室は狭くてさほど展示の品も多くはないのだが、相当ハイクラス。全部当家が収集したらしい。傾向としては古いものより現代(20世紀~)の作家作品である。人間国宝の人のものもあった。今回は茶道具で、前回は漆芸展だったが、日本美術中心かと思えば、次回はハリウッド映画のポスター展という。洋画もあるそうだ。

館員に女性だけでも3人いたし、展示は全部所蔵品というのもすごい。なんとも贅沢な時間を過ごせますぞ。お金持ちの道楽? そうかもしれないが、こういう形で世間に還元するのはよいことだ。なお退館時には、お土産ももらえる\(^o^)/。

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ちなみに撮影OKなんだよ。

 

2019/05/18

クリーンウッド法に見る法律の正体

土曜日は、なるべく柔らかネタをブログにアップするようにしている。で、今回も用意はしていたが、あえて、こちらのネタを。林野庁は信用できるのか、という点を示したい。

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昨年できたクリーンウッド法。違法伐採木材の流通を規制する法律……ではなく、合法木材を推進する法律。こんな表現をしなければならない点からして怪しいのだが、この法律をつくってから行っていることを紹介しよう。

まず、この法律を適用される業者は登録制だ。登録業者は守りなさいよ(登録しなければ守らなくていいよ)という法律なのだが、その登録業者向けのセミナーで配られている説明パンフ。

詳しい紹介はしないが、以下の表記を見てほしい。

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読んでいただきたいのは、赤字の部分。

「合法性が確認できない場合でも、追加の措置は求められません」
「第二種木材関連事業の場合、木材等の樹種、伐採された国や地域を把握する必要はありません」

ようするに登録の勧誘で、何もしないでよい。合法でない木材だって扱える、と赤字で説明しているわけだ。赤字でないところにも、「合法と確認できなくても、確認できないまま流通させていいですよ」という意味のことが書かれてある。

なんとか登録業者の数を増やしたいからだろうが(さもないと法律をつくったことにならない)、登録しても厳しくないよ、ごまかす手段はあるよ、と林野庁自ら説明強調しているわけだ。

法律つくっておきながら、抜け道をわざわざつくって、それを強調して使わせようとする。たいしたモンだよ。

ま、ほかにもネタはいろいろあるんだけど。これぐらいで。

 

2019/05/17

信用する?されど検証する

書きたくないが、やはり書いておこう。国有林野経営管理法の改正案が、衆議院の委員会を通過した。
与党以外では、維新の会(これは、ほぼ与党)と国民民主党が賛成している。なんか、わりと分かりやすい色分け。

この調子で6月には通過するのだろう。

実は、この法案に関しては多くの人から問い合わせがあった。議員関係者からも、研究者、一般の憂える人からも。
私なりの意見は言ったが、それがどのように反映したのか、理解してもらったのかはわからない。Yahoo!ニュースには、疑問点の中の「再造林の申し入れ」部分に特化して書いたが、ほかにもツッコみたいところは多い。

一応、整理しておくと、国有林を民間業者に原則10年(~50年)の伐採期間で伐採させるわけで、それを樹木採取権と名付けている。分かりやすく言えば伐採権である。つまり、あくまで伐採の権利を販売するわけだ。だから再造林の義務はない。ならば、再造林は国が責任を持って別の業者に発注するというのならわかる。だが、そうではなく、伐採業者に「申し入れをする」。この中途半端さはなんだ? なぜ、どちらかに限定して義務化しないのか。業者の義務にするか、国の義務にするか。

逆に考えれば、樹木採取権しか持たない業者は、伐採以外の作業をしてはいけないことになる。皆伐以外の方法も許されない。植林や育林をするのは違法行為である、と記せばいい……なんて皮肉を言いたくなる。

 

結局、この法案賛成・反対は、林野庁を信用できるのか、という点に絞られる。さらに言えば参入する業者をどこまで信用できるのか。
法案の文面を子細に見たら、巧妙に理屈を捏ねて「仕方がない」風を装うが、逃げ道をつくっていることがわかる。私は性悪説に立つので、担保をとることが絶対に必要だと考える。業者でも国でも、再造林は義務化すべきだし、第三者の検査機関も設けるべきだ。必ず現地に足を運んでチェックし、伐採面積や方法を契約どおりにしているか確認する。そうでなかったら罰則を設ける。もちろん国も同じだ。国だから守るだろうなんて、過去の事例を見てきたらとても言えない。

日本の法律は、罰則のないものが多い。いかにも決めておいたら当然守ってくれるという前提で社会が成り立っている。だが、近年は契約を違えても、法律を破っても罰せられないのなら、やりたい放題……という人が増えてきたように感じる。タガの外れた人が目立つ。

よく国際条約の交渉でよく言われるのは「信用する。されど検証する」だ。たとえば核兵器の削減交渉などで、相手国を信用して条約を結ぶが、それでも条約の内容を守ることを相互に検証する項目を設ける。査察も入る。さもないと実効性の担保がない。
私は「林野庁も業者も信用できないから、検証しなければならない」だけどね。そんな原則に基づいて法律をつくってほしい。

 

2019/05/16

国際機関に密告しよう(^^;)

朝刊を読んでいたら、次のような記事が目に留まった。

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五輪施設の建設現場の環境が劣悪なことが報告されたというものだ。

たしかに私も多少は聞き及んでいるが、もはや納期を守るどころか建設そのものがドタバタ状態らしい。そして安全確保や労働条件も守られずグダグダになっている。過去、建設業界が築いてきた安全のためのシステムや法規、規制などが次々にないがしろにされているらしい。

がこの記事は、そうした問題点が国際機関に報告されたことを取り上げている。その機関名は、「国際建設林業労働組合連盟」だそうである。

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ここでピピピと感じた(笑)。林業という文字が入っているではないか。建設と林業の労働組合なのである。日本の林業組織も関わっているのか? そこでググる。

すると全日本森林林業木材関連産業労働組合連合会(森林労連)なるものが加入しているらしい。その前身は山労で、現在の「連合」の一角か。ま、そんな労組組織はどうでもよいが、国際的な上部組織に報告して、そこから日本に勧告が下りてくるのか。

いっそ、日本の林業現場の労働問題、どんどん国際機関に伝えて世界的にアピールしたらどうだろう。事故率は全産業の15倍ですよ、とか。いまだに出来高払いや日給制だぞ、とか。盗伐だらけだぞ、とか。でたらめの合法木材証明つけてるぞ、とか。

国内でいくら改善を呼びかけても馬耳東風というか、改革はまず無理なんだから、外圧を利用してみるのだ。ダメもとだ。

以前も紹介したが、熊野古道が作業道に破壊されたとき、もっとも早く動いたのは、実は古道を歩く観光客だった。世界遺産の道を歩いていたら、いきなり皆伐地が広がり、古道も土砂で埋まっていた、とユネスコの世界遺産会議イコモスへの報告が相次いだという。歩いてそんな現場に出くわしたら、すぐに写真を取り、その場でメールを打つ。そんな報告が多数届いたら、イコモスも当然ながら日本に問い合わせる。もし、これが本当なら世界遺産の認定解除になりかねない……。

文化庁も焦っただろう。

同じことをやってみたらどうか。日本の林業労働はひどい、ひどい自然破壊をしている、ということを国連のさまざまな関係ありそうな機関に密告する。世界に広めたら、冷や汗をかく省庁も出てくるだろう。これも一種のロビー活動かな。

2019/05/15

パーム油発電の真実

旅行会社大手のHISが、宮城県角田市にバイオマス発電所「H.I.S.角田バイオマスパーク」を建設中だが、その燃料として使うのがパーム油であることで、一斉に反発が広がっている。そして反対の論陣のほか、署名活動も始まっているようだ。

H.I.S.の“勘違いSDGsビジネス”が熱帯林を破壊。「パーム油発電」に非難轟々

HISさん、熱帯林と若者の未来を破壊するパーム油発電をやめて!

これは私の印象だが、何もHISは、この発電が環境破壊だと承知で、でも儲かると考えて参入したのではないだろう。ようは、上っ面の説明で「これは環境に優しいんだ、地球温暖化防止に寄与するんだ」と思ったのではないか。そんな説明したブローカーなのかコーディネーターなのかがいたのだろう。まさに「勘違い」からスタートした事業のように思う。もちろん、利益のことも計算しただろう。しかし、ようは素人が考えたそこの浅い計画のように読み取っている。

 

ちなみに私も、以前Yahoo!ニュースにもパーム油発電について指摘したことがある。

パーム油燃やすバイオマス発電の異常

当然、計画には反対であるが、上記のような反対論陣の記事を読んでいて、ちょっと外しているんじゃない?と思わせるところがある。
その点からすると、実はHISと一緒ではないか。ちゃんとパーム油について調べたの? と問い返したい。

最大の間違いは、燃料とするパーム油は、食用油ではないことだ。

パーム油に限らず、食用オイルを生産する過程では、どうしても不純物が混じったり品質の落ちる部分が出るのだが、食用分を抽出した残りかすが出る。今回燃料としようというのはその非食用油と考えてよい。いわゆるバイオディーゼルと同じなのだ。いや、食用になる大豆やトウモロコシから作られるバイオディーゼルの方が問題だ。あえて比べるなら天ぷら廃油に近い。そうした非食部分のオイルは、あまり使い道がなく現場では処理に困っている。それを発電燃料として売れることになったら、生産者にとっては有り難いわけである。

もう一つ、アブラヤシ農園の経営は、実は小農が多いことを無視している点。一見、とてつもない面積のプランテーションを見たら大企業が行っているように思えるが、それは採油施設の経営であって、油ヤシの栽培そのものは小さな農家が比較的多い。いわゆるジャングルでは生産物が限られている中、油ヤシは画期的な作物だ。油としての機能も非常に高い。品質は高く、生産性も大きい。まさに「奇跡の作物」だからだ。だから、インドネシアとマレーシアの田舎社会の改革へ果たした役割は非常に大きいと考えている。

それでも私は、パーム油発電には反対だし、現在の油ヤシ栽培の拡大は非常に危険だと考えている。それはまた別の理由なので、ここでは触れない。

まあ、もっと詳しく調べたらYahoo!ニュースにでも書こうかと思っていたのだが、とりあえずはこんなところ。

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2019/05/14

森の中で見つかる謎の球体

昨日は、マジな林業ネタを書いたので、頭を使いすぎた(^^;)。

そこで楽しいロマンネタを。

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この石はなんだと思う? 実は十津川村の某所で祀られていたもの。昔から、その集落の各所で、球体の石がゴロゴロと出てくるのだそうだ。丸いと言っても河原の石ではない。神秘的なただならぬ雰囲気が漂っているではないか。実際、その集落では見つかったら、祠や神棚などに祀られることが多いそうだ。

ただし、今ではその集落が限界化したため、盗みに入られるようになった(この石を盗む不埒な者がいるらしい)ので持ち出して今は奈良の某所で保管されている。

私は、何かの結晶化ではないか、酸化鉄か何かが年輪のように石を発達させたのではないか、と睨んでいた。

それが意外なことで解決した。

なんとテレビのバラエティで取り上げていたのである。。。。

なんでも世界中で発見されていて、なかには直径二メートルを超すものもあるとか。ここで説明するのは悔しいので控えるが、中心部に有機物があるらしい。私の予想は半分当たって半分外れていたかな。

ともあれ、森の資源として活用方法を考えてもよいなあ。もはや森の資源を木材とするのは時代遅れではないか、と感じている。

もっとも、山にこうしたものが見つかったら、神様の落とし物だと思って拝みましょう。

2019/05/13

森林吸収源から感じた材積計算の疑問

先週末、奈良女子大学で「明日の奈良の森を考える第9回学習会」が開かれた。テーマは「地球温暖化と森林・林業・木材産業」。講師は近畿大学農学部の松本光朗教授……というより、元森林総研研究コーディネーターで地球温暖化問題の日本の最前線で活躍した人である。IPCCがノーベル平和賞を受賞した際の関係者の一人として賞状ももらっている。個人的には、かつて研究していたという混牧林に興味がある(^o^)。

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実は、私は温暖化ガス削減に森林を吸収源とする理論に以前より懐疑的で、なぜ間伐した人工林が吸収源としてカウントできるか疑問を持っている……というより嘘だろ、という意見を持っていた(笑)。科学的に見たら間伐を施すと森林がCO2の吸収量を増やすというのは理屈に合わない。ただ健全に育つ森にすると、木々はよく育ち枝葉を伸ばして光合成も盛んになるという点を国際会議の場で各国代表に納得させたということだ。これは日本の外交的勝利と国際条約を国内林政にリンクさせた政治的手腕に注目すべきではないか、というのが私の見立てである。

結論的には、私の想定は大きく外していないことを確認できた(^o^)。まさに地球的な課題を日本の林政に結びつけた張本人……という書き方をすると失礼か、ともあれ松本氏は立役者だったのである。

さて、まったく別の点で私が気になった点を。悩んだというか、今も悩んでいるのだ。

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これは、森林(人工林)のCO2の吸収量⇒炭素の固定量の産出式。

ここでは幹材積、つまり樹木の幹の材積から全体の生長量⇒炭素量を割り出すものだが、ここで拡大係数がかかる。つまり幹部分と枝葉、梢、根などを含めたバイオマスの分を見込むわけだろう。スギの20年生以上だと1・57となっている。根っこを0・25と見積もっている。すると樹木全体は幹材積の1・5~1・6倍ぐらいになる、ということだろうか?

この点がよくわからないで悩んだのだが、見方を変えると丸太(幹材積)は、樹木全体の6割ぐらいということになる。

ところで一般に木材生産といった場合、丸太だから幹材積に近いだろう。(幹でも切り捨てる部分を引けば、さらに少なくなる。)
では、木材生産量に比した伐採する樹木の生長量全体はどれぐらいか。たとえば1・8倍くらいと考えてみよう。

下図の森林・林業白書では、2015年で人工林生長量を4800万立方メートルと推定し、それに対する木材生産量を主伐に限って1679万立方メートルとして比べている……。

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これ、おかしくないか? 木材生産量は幹材積だが、伐採したら樹木全体を収穫するわけだし、丸太以外の部分は捨てるか、近年はバイオマス発電燃料にしているわけだ。もちろん間伐による収穫もある。それなのに、「生長量に比べて(木材として使われる量は)4割にも達していない」と表現するのは。単純に1・8倍したら、3022万立方メートルになるし、さらに間伐(切り捨て間伐も利用間伐もある)を加えたら、3500万は優にあるはず。すると生長量に対して伐っている割合は7割を超える。もしかしたら8割に達しているかもしれない。

この疑問に応えてくれる人、いませんか(⌒ー⌒)。

2019/05/12

都心の緑地の作り方

先日の東京では、仕事もした。仕事もした。大事なことだからもう一度書くね、仕事もした。

ただ待ち合わせの時間まで、わずかに間が空いた。10分20分である。

そこで時間潰し……調整する場として見つけたのが、こんな所。

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これはなかなかの緑地。川があって、池があって、あずまやがあって、バラ園もある。

ちなみに、これは公園ではない。どこか。水道局の給水所なのである。巨大な貯水タンク施設の上に登る階段があって、その屋上に緑地が広がっていた。正確には、本郷給水所公苑。水道歴史館という展示施設もあるようだが、逆にそれらを見学するほどの時間はなかった。

ま、最初に思ったのは「東京都は金があるなあ」であった(^^;)。人工地盤の上だが、結構な樹木も生えている。土壌は、せいぜい1メートル程度だろうが、わりと木々もよく育っていた。芝生の広場とかバラのような低木の緑地はよくあるが、樹木まで育てて川を流すとは、なかなか力が入っている。バラは世話が大変だろう。
ともあれ、ゴタゴタした都心に、こんな場所があるのはよろしい。

私以外にも時間潰しかランチかさぼりか……わからんが、結構多くの人がくつろいでいたよ。

 

 

2019/05/11

たまには萌えてみる

また風邪がぶり返した。このところ、世間の天気予報は「夏日になります!」と叫んでいるが、やたら寒いのである。
夜など、かなり冷え込む。そのためか寝冷えしたようで喉が痛い。

こんなときは、何も考えない。どうせ土曜日は、アクセスも少ないし……。

で、こんなのを張り付けておく。

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知る人ぞ知る、カードキャプターさくらのフィギア。さらに

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こちらもCCさくらの登場人物?のケロちゃんと大道寺ともよのぬいづくるみ。

先日、東京に行った際のお土産。わざわざ購入したのではない。娘にもらったのである。娘は趣味のクレーンゲームで取ったそうだ。で、久しぶりに連休に会ったらプレゼントされた。決して私からほしいと言ったわけではない。ま、くれるんだからもらっておこうというだけ(^^;)。ええ、決して私が欲しがったわけではないよ。繰り返すが、私から求めたわけではないのである。

当分、仕事場に飾っておくよ。はにゃ~んとなるかな。。。

2019/05/10

ベランダでタラの芽栽培

タナカ山林には、タラの木が幾本かある。春は気づいたら芽、つまりタラの芽を採取するのだが、そのうちの1本は高さ3メートルぐらいに伸びてしまった。これでは採取できん。

といわうけで、伐採して先に付いた芽をいくつか採取した。伐採したと言っても高さ1メートルぐらい残しておいたから、もし生命力があって枯れなければ来年は芽を出してくれるだろう。その高さ以上に生長しないように芽取りを行えば、毎年採取できるはず……という目論見である。

そこで問題は、切り落とした上部2メートルほど。その先の芽は取ったが、ここからも再び芽が出ないか。よく見ると、わずかに芽の出始め部分もある。

そこで短く刻んで、自宅のベランダで水耕栽培することにした。無理かもしれないが、出たから儲け物、という気軽な挑戦。

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そうしたら、しばらくして芽が伸びだしたではないか。しめしめ。

そして十分に伸びたころを見計らって採取。これで予定にない2本を得ることができた。

これでオシマイかな……と思いつつ、そのまま枝を放置して様子を見る。

すると! また出てきたではないか。

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なかなかの生命力である。これも、後しばらくしたらいただこう。

が、よく見ると、さらに下の方に……。

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もう一つ膨らみかけている芽がある。しかも水に浸かった部分から根のようなものが出始めているではないか。

さて、どうしようか。こうなると芽を取らずに生長させて、十分に根が出たら山に植えたら根付くだろうか。そうしたら来年以降の楽しみにつながる。タラの木群落をつくるのもいいなあ。思案のしどころ。

誰か、タラの栽培方法を教えてくれ。

 

2019/05/09

「クローズアップ現代+」のアーバン・イノシシ

昨夜のNHKクローズアップ現代+を見た方はいるだろうか。

タイトルが「アーバン・イノシシ物語」。都会に出てくるイノシシの話題だ。我が町でもイノシシは激増しているし、わりと身近なテーマだった。

詳しい内容は上記リンク先をたどれば、かなり詳しく紹介されているから任せるが、基本的には良番組だった。
イノシシが都会に出るのは、山で数が増えて、バッファーゾーンである里山の衰退により町に出やすくなったこと……これだけならありきたりだが、都会の餌が非常に高エネルギー食で、麻薬みたいな美味しさがあり、今更山にもどれなくなっているとまで紹介していた。しかも餌が豊富なので体格も山のイノシシより数回り大きくなっているという。山では成獣で体重80キロぐらいが限界なのだが、町に出没する中には150キロクラスまで生育しているのだ。

さらに出没しやすくした背景には、都会人が野生動物の怖さを知らずに近づき、馴化(人馴れ)を進めたことや餌を与える輩までいる点にも触れている。出くわしても追い払おうとしない人間は、むしろ襲っても良い対象と思っている。そして、目先の駆除では解決しない(駆除数以上の速度で増殖する)ことも説明した。

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都会の食事(残飯や、人を襲って奪う弁当・お菓子など)がイノシシにとっての麻薬と表現したのは上手い。その前にアーバン・イノシシという命名も上手いな。これで惹きつけられるし、ことの本質を伝えることができただろう。

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さらにこの写真は、なかなかショッキング。都会のイノシシは牙が山イノシシより数段長く鋭いのだ。横に飛び出しているから、接触するだけでザックリ切り裂かれる。しかも走ると2秒で時速40キロぐらいまで加速するそうだから、もはや人間が逃げるのは不可能ではないか。。。

ただコメンテーターがつまんない。人とイノシシは共生できないのか、とかキレイゴトしか語っていない。それにオオカミがいなくなってイノシシが増えたかとのような描写があるのも噴飯ものだろう。オオカミが消えて80年間は、イノシシは増えなかったよ。

むしろ私が気になったのは、こうした現象が日本だけでないことも示していることだ。

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ヨーロッパにトルコ、そのほか韓国でも町に出没するイノシシが問題になっているらしい。おそらく世界的な傾向なのだろう。つまり、里山の衰退、ハンターの減少などの日本的理由だけでは説明がつかないのは間違いない。もしやイノシシの“進化”か? 都会に順応し、都会の方が生きやすいと生息域を変え始めたのか?

実は拙著『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』で“奈良の鹿”を追いかけた際も、奈良の鹿とは山の鹿とは別の文化を持つ、いわば別種ではないか、と思ったことがある。遺伝子ではなく習性が別物になっているのだ。生態的亜種とでも言えるか。奈良の鹿も残飯あさって数を増やしているからね。(ただし、体格はむしろ小さくなっている。)

シカもイノシシも、人と人間社会に対する姿勢を変えつつある。人間側もこれらの野生動物との向き合い方を変えないと、エラいことになるかもよ。

 

 

2019/05/08

Yahoo!ニュース「国有林伐採後放置法案?」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「国有林伐採後放置法案?再造林も義務なしの仰天」を執筆しました。

なかなか酷いタイトルだと思う(笑)。

アップする直前に何か法改正案を一言で表す言葉ないかなあ、と考えて発作的に記した。うん、なかなか良い出来だ(懲りてない)。

連休前に、この法改正についてのヒアリングを某者より受けた。いや、コメントしようにも、まだ改正案読んでないし。「もうアップされていますよ」と言われて、渋々検索して読む。法律の文章って、なんでこんなに読みにくいんだ……。何か揚げ足とられないよう綿密に、でも直截に示すと(執行側にとっての)自由度がなくなるからわかりにくくして言葉を選んでいるのではないか。

ともあれ、「申し入れる」という言葉にびびびと来ました。再造林、義務じゃないんですかと逆質問して、ようやく事態に気づく。いかに国有林を伐りやすくするかという隠れた構造に。

当初は、50年間国有林を業者が預かるのだから、伐って植えて好きな森づくりをして、業者が自分の山のように扱えるのだから山主気分を味わえるかもね、と思っていたのだが、鼻から森づくりは眼中にないわけだ。

もしかして「国有林は自分たちで思うように植えたい、業者なんかに任せておいたらろくな苗をいい加減に植えられかねない……」という林野官僚の矜持かと思ってみたが、だったら民有林はなんで義務化したんでしょうね。

宮崎県で盗伐が進んでいるが、ようは伐る山がなくなってきたということ。このままでは木材生産を増やせない。そこで最後の聖域、国有林を解放して目先の木材生産増=林業の成長産業化を演出しなければならなくなったのだろう。

 

せっかくだから、この法案審議のツッコミどころの知恵も授けておいた。さて、活かされるか。

ちなみに使った空撮写真、別に国有林の伐採現場ではないと思う(^^;)。

 

2019/05/07

深大寺の謎の「木」

連休は終わった……。

ずっと生駒ガイドをしていたので、私も生駒に籠っていると思われたかもしれない。

だが、しっかり出掛けていたのだよ。その一つは東京、調布市の深大寺。ここの本堂で見かけたのがこんなもの。

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デカイ「木」の文字。

なんだ、こりゃと思う。木製かと思いきや銅製で燭台らしい。

何でも地元の植木職人が奉納したらしい。ならば植木屋がたくさんあるかと探したら、一軒参道の一角で見つけた。

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植木というより花屋、苗屋か。

 

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鬼太郎茶屋もある。調布市は水木しげるの聖地でもあった(^o^)。

深大寺に隣接した神代植物公園もある。なかなか楽しめたのであった。

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2019/05/06

連休生駒ガイド・最強の山城は生駒山にあり?

山城ブームなんだそうだ。ただ、生駒山はとくに目立った戦国大名の領地ではなかったためか戦国時代とは縁がなさそうに思われているが……なんのなんの、隠れた山城がたくさんあり、しかも戦国時代に大きな足跡を残しているのだ。

まず絶対に欠かせないのが、飯盛山城。

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生駒山系の北西に位置するが、ここに飯盛山城を築いたのが、三好長慶。阿波の国より畿内に攻め込み、一時は足利将軍を抑えて室町幕府を牛耳った男。つまり、支配地域は畿内周辺に留まったが、全国に覇を唱えたのだ。しかもキリスト教を認可して城下町には教会が建てられキリシタンがいっぱい生まれた。
これは九州・大友宗麟を彷彿させる。キリシタン大名となり、大分県の臼杵の町がキリシタンの町として海外からの宣教師も訪れ南蛮貿易の拠点となっていた。その後大友家の没落とともにキリスト教の痕跡は薄まっていくが、取って代わったのがこの生駒山に居城を構える三好政権だったわけだ。おかげで、城下には日本一古いキリシタンの墓が確認されている。

が、長慶が倒れて政権は混乱し、その中で側近だった松永弾正久秀が頭角を表す。彼が生駒山の南端に築いたのが、信貴山城。

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これは山城として相当巨大な規模を誇り、大和侵攻の拠点となった。そして奈良盆地を支配下に置いて、現在の奈良市にあった多聞城を築く。ここには3層の天守閣に相当する櫓を築いた初めての城とされる。

ただ……大和には仏教勢力が根強く手こずった。三好一族の内紛にも巻き込まれ、東大寺の大仏を焼いてしまったのもその頃。
そこにやって来たのが織田信長。久秀は信長に従って改めて地位を約束されたのだが、後に裏切り、その罰として多聞城はとられてしまう。そして天守は安土城に持って行かれるのである……。

さて、その後久秀は、信貴山城にこもって、再度信長に反旗を翻し籠城する。

こんな感じ。

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生駒山には、今も松永勢が、城を守っているのだよ。500年も籠城している(笑)。

 

あ、これで連休は終わりか。。。私は休んだ気になっていないけど。最初は数日だけシャレで始めた生駒ガイドだが、結構あるじゃないか。まだまだネタはあるので準備していたのだが、気がついたら連休はたった10日しかなかったのだ。。。森や木から離れたネタも楽しいのだが、またの機会に。

 

2019/05/05

連休生駒ガイド・滝に打たれる!

もう止めようと思いつつ、続けてしまう生駒ガイド。

生駒山はたいして高い山ではないが、実はかなり急峻。そのためか、各地に滝がある。

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これは大阪側の北部・権現滝と、源氏滝。どちらもハイキングコースになっている。

だが、もっとも注目してほしいのは、生駒駅から徒歩5分のところにあるのに、知る人の少ないこの滝だ!

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これは南陽院という宗教施設の一角にある。そのためあまり知られていないのだが、3段に分かれて落ちていて、高さは20mを超えるだろう。おそらく生駒山でもっとも高い滝だ。見栄えも上から見るとカッコイイ。ただし滝壺はなく、そこは修行の場となっている。

望めば、滝修行もできるそうだよ?

実は、滝に打たれる修行場は、かなりたくさんある。現役が10カ所ぐらい、今は使われていないところも含めたら数十カ所あるだろう。(その一つは駅前だという!今は人が立ち入れないようにしているけど。)

ただし裏話があって、それらの滝の多くは、戦前は水車が設えられていた。そこで生薬の薬種をトントン砕いていたのだ。私も子供の頃にかすかに記憶がある。そこからなんとも言えない薬の臭いがしていた。

それが電動に変わって使われなくなった後に、修験系の宗教施設が多くできた。また韓国系の拝み屋さんも増えた。それらの滝修行の場になったのだ。ただ今は修行する人も少なくなって、また元の滝にもどりつつある(^^;)。

生駒山を歩いて森をかき分けて、そんな古い滝を発見するのも醍醐味だ。夏なら水浴……じゃない、滝に打たれてもいいなあ。

 

 

2019/05/04

連休生駒ガイド・秘境駅と幻の車両

最初に言っておくが、私は鉄オタではない。断じて、鉄道なんか興味はない。汽笛もアナウンスも駅名にも時刻表にも興味を持たないし、駅弁もたいして食べない。車両の形式なんかまったくもって知らない。廃線がどうした新線がどうした。トンネルがいくつあってもいいじゃないか。

その私が断言しておく。生駒山は、鉄オタの聖地であると。

実は生駒駅は4つの路線が交差するターミナルであり、それぞれに特徴がある。線路幅も違っているのだ。ほんの一部を披露すると、まず日本初のケーブルカー路線が2つ(生駒山全体では3つ)もあり、しかも宝山寺線は日本唯一の複線。なんと路線にトンネルがある点でも特異だ。そして秘境駅まである。周りに何の人家もないのに、ぽつりとある駅だ。

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周りは森。頂上への登山道以外はない。つまり車も入れない。かろうじて近くにヨガ道場になっている家屋はあるが、いつも人がいるわけではない。多分、セミナーが開かれる際にも、このケーブルカーを使うより宝山寺から歩いて登るんじゃないか。そもそも、この駅で乗り降りする人を見たことはない。私だって降りたことないよ……生駒山からの下山時に乗ったことはあるが。

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実は、ケーブルカーは上り下りのバランスで運転されるため、2台がすれ違うためにどうしても駅を造らないといけない地点があって、それが梅屋敷駅と霞ケ丘駅なのだ。梅屋敷駅周辺には人家と宝山寺があるが、霞ケ丘駅はまったくない。で、両者の駅の間にすれ違う部分があるが……どちらも派手な車両(笑)。これも名物♪♪♪ 山上遊園地と結んでいるからだ。

もちろん、これだけではない。ミステリースポットになっている廃線トンネルもある……が、ここであえて紹介したいのは、幻の車両だ。

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これ、近鉄の前身・大阪電気軌道という会社のほとんど最初期に走らせたデポ1形という戦前の木造車両である。
公式には、近鉄の五位堂車庫に1台だけ保存されているということになっているが、実は生駒山中に隠された幻のデポ1形があるのだ!

これを私は発見したのだよ\(^o^)/。どこにあるかは内緒。非公開だからね。(でもHPで紹介したら、ウィキペディアにも記載されちまった。)

 

2019/05/03

連休生駒ガイド・幻の鳥見霊畤

天皇が交代して令和の時代が始まったわけだが、新天皇が即位後最初に行われる新嘗祭(大嘗祭)を行う場所を霊畤と言う。実はその原点となる霊畤が、鳥見霊畤だ。「とみのれいじ」、または「とみのまつりのには」と読む。

鳥見霊畤とは、神武天皇(当時は磐余彦命)が大和を平定したことを鳥見山で宣言したこと。日本書紀に記されているのだ。
「乃立霊畤於鳥見山中」

神武天皇が大和を平定した際に霊畤を行ったことで大和王権の始まりとする。つまり現在に続く天皇家の出発点だ。その場所は特定されていないのだが、現在の奈良県のどこかにあるはずなのだ……。

候補として現在奈良県内に6つほど上げられている。それらは東吉野村や天理市、桜井市、榛原町(宇陀市)などにある。私はその幾つかを訪ねているが、どこも碑が建てられて名所旧跡となり、公園になっていた。もっとも、近年は訪れる人もいず荒れているところが多いが。

ところが、候補に入っていない生駒山にもあるのだ。鳥見霊畤の碑が建てられているのだ!

そもそも鳥見は登美、登弥などとも記す。神武天皇を迎え撃った生駒の豪族・長髄彦の本名である登美毘古(トミビコ)とも通じる。彼を討ち取った(正確には、裏切り者が暗殺して神武天皇に差し出した)。これを持って大和を征服し終わった。だから、生駒でこそ鳥見霊畤が行われたはずだ、だったら霊畤を記念した碑を建てよう……という運動が戦前にあったらしい。

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私はこれを探して回った。結構苦労したのだが、山の中をかき分けて進み、とうとう発見。ある尾根筋の登山道の一角にあった。もっとも、その道自体があまり通る人のいないルートで、ほとんど忘れられているだろう。碑そのものも草ぼうぼう。全然管理されていない。

ほかにも生駒には神武天皇に関する史跡は数多い。白庭や金鴟といった日本書紀に基づく地名もたくさんある。

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これは神武天皇が大和を平定したことを記念する碑。でも考えてよ、生駒の民からしたら神武天皇は征服者であり侵略者なんだよ。あんまり喜ばしくないじゃないか。

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むしろ長髄彦(トミビコ)の本陣跡と称するこちらの碑の方にシンパシーを感じるね。

2019/05/02

連休生駒ガイド・超古代文明の巨石

もう止めようかな、と思いつつ続けてしまう、連休生駒ガイド。ま、こんな記事書いている方が楽しいんだけど。

で、昨日が生駒山の古代史だったので、今回は古代を超える古代、超古代文明に触れよう。そして超古代文明と言えば、やはり巨石なのだ。エジプトのピラミッドを始めメソポタミアはもちろん、マヤもアステカもインカもすべての超古代は巨石に通ずる! (超古代ではないけれど)イースター島の巨像だってストーンヘンジだって、いやいや日本でも飛鳥は巨石の建造物が目立つ。

そして、生駒山にも巨石は数多く眠っている……。

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これこそ、生駒信貴スカイラインの尾根沿いに隠された巨石・夫婦岩。これこそ超古代の遺跡だ! と煽っている人もいる。実際に訪れると、たしかに巨大な石が3つほど近接していて、ただならぬ雰囲気を醸しだしている。が、実は遺跡であるという証拠というか発掘物は何もない(笑)。ただ写真にあるように、細い枝が並べられているのは、今も信仰の対象なんだろうか。。。でも、石は大きければそれだけで信仰の対象になるのだよ。

そもそも古事記には、後の神武天皇は日向を発ち大阪湾に上陸して生駒山を超えて大和の国に攻め込もうとしたのだが、生駒山の長脛ノ彦に破れたという記述がある。だから熊野まで大迂回するのだが……長脛彦こと登美彦こそ、超古代から生駒を支配し文化を栄えさせていた文明なのだ……という本を書こうと思ったこともある(^o^)。夫婦岩はその際の砦だということにしておこう。

さて、生駒の北端には、こんな磐座がある。

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交野山の山頂は巨石であり、ここから大阪を一望できるのだ。ハイキングコースにもなっており、標高は341mととるに足らないのだが、これほどの展望を備えているのだから一見の価値あり。また夜景も美しい。なお岩の周辺には梵字が刻まれている。

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これは生駒市の北端に眠る八丈岩。これもでかく、下界を見下ろせるので、かつては城が築かれたらしい。と言っても近隣の田原城の支城で砦のようなものだったと思われるが……。実は生駒山は各地に山城があるのも魅力の一つ。

ま、ほかにも巨石は各地に露出している。超古代に火山だった生駒山は全体が花崗岩でできているのだが、それが長年の風雨で土砂が流れ、地中の岩が姿を見せたのだろう。超古代文明のロマンに浸るのもよいが、ジオグラフィックな面白さにも目を向けてくれ。

2019/05/01

連休生駒ガイド・古墳にコーフン!

このところ気温の乱高下があったせいか風邪を引いた。いったん引っ込めたコタツにもう一度もぐり込んでいる。だから平成から令和へ、なんて世間が騒いでいるときもテンションだだ下がり。ああ、今夜ももう一度寝る。

そんな中で、いつまで続けるのか連休生駒ガイド。10連休中、全部やるか?私は出かけられないのに……。

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生駒山系は、古代遺跡が多い。宝庫と言ってもよい。面白いのは縄文遺跡に弥生遺跡、そして古墳時代の遺跡が重なっていることだ。とくに古墳が多い。私も子供の頃から古墳に入って遊ぶのは常套だった。
大阪と奈良にはさまれた生駒山は、古代史的には二つの都の間にあって豪族が覇を争った地でもある。それだけに古代の王らしき巨大な墳墓もある。また奈良時代は生駒山で土器類を焼く工房があったらしい。実は我が家には某遺跡から掘り出した土器片がたんまりある(^o^)。私は小学校の頃は縄文式土器を掘っていて、今は古墳時代の須恵器を掘っている。

さて大阪側の山麓にはいくつもの古墳群があるが、ここは山畑古墳群。30幾つかの古墳が見つかっているのだっけ。今は整備されて古墳公園となっているが、私の子供の頃は野放し状態で、一部にはホームレスが住んでいた。

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まあ、こんな石室があれば、住むには申し分ないような気がする。高さは2mを十分に超えていたし、広さも4畳半ぐらいはあるのではないか。もちろん大小さまざまだが。ここに入って石を眺めていると心地よいのだよ。

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奈良側にも少なくない。とくに平群町(へぐり)は古墳の宝庫。これは西宮古墳と言うが、中に石棺がそのまま残っている。なんでも、この石棺の材料は兵庫県内の石らしい。向こうから運んだのか? くり抜いてあってもかなり重いだろうに、それを可能にした権力者がいたのだ。
それにしても、石室に入って石棺触り放題ですよ。中に入って寝てもいい(ホントか?)。古代史ファンにはたまらんのじゃないかね。

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なお山畑古墳群の中には東大阪市郷土博物館があって、遺跡の発掘物が展示されている。こんな土偶や人間像も出てきているのだなあ。

 

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森と林業と田舎