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2019/05/03

連休生駒ガイド・幻の鳥見霊畤

天皇が交代して令和の時代が始まったわけだが、新天皇が即位後最初に行われる新嘗祭(大嘗祭)を行う場所を霊畤と言う。実はその原点となる霊畤が、鳥見霊畤だ。「とみのれいじ」、または「とみのまつりのには」と読む。

鳥見霊畤とは、神武天皇(当時は磐余彦命)が大和を平定したことを鳥見山で宣言したこと。日本書紀に記されているのだ。
「乃立霊畤於鳥見山中」

神武天皇が大和を平定した際に霊畤を行ったことで大和王権の始まりとする。つまり現在に続く天皇家の出発点だ。その場所は特定されていないのだが、現在の奈良県のどこかにあるはずなのだ……。

候補として現在奈良県内に6つほど上げられている。それらは東吉野村や天理市、桜井市、榛原町(宇陀市)などにある。私はその幾つかを訪ねているが、どこも碑が建てられて名所旧跡となり、公園になっていた。もっとも、近年は訪れる人もいず荒れているところが多いが。

ところが、候補に入っていない生駒山にもあるのだ。鳥見霊畤の碑が建てられているのだ!

そもそも鳥見は登美、登弥などとも記す。神武天皇を迎え撃った生駒の豪族・長髄彦の本名である登美毘古(トミビコ)とも通じる。彼を討ち取った(正確には、裏切り者が暗殺して神武天皇に差し出した)。これを持って大和を征服し終わった。だから、生駒でこそ鳥見霊畤が行われたはずだ、だったら霊畤を記念した碑を建てよう……という運動が戦前にあったらしい。

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私はこれを探して回った。結構苦労したのだが、山の中をかき分けて進み、とうとう発見。ある尾根筋の登山道の一角にあった。もっとも、その道自体があまり通る人のいないルートで、ほとんど忘れられているだろう。碑そのものも草ぼうぼう。全然管理されていない。

ほかにも生駒には神武天皇に関する史跡は数多い。白庭や金鴟といった日本書紀に基づく地名もたくさんある。

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これは神武天皇が大和を平定したことを記念する碑。でも考えてよ、生駒の民からしたら神武天皇は征服者であり侵略者なんだよ。あんまり喜ばしくないじゃないか。

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むしろ長髄彦(トミビコ)の本陣跡と称するこちらの碑の方にシンパシーを感じるね。

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