生駒ガイド番外偏・緑ヶ丘美術館
奈良国立博物館で、「国宝の殿堂 藤田美術館展」をやっている。ほかの美術館の作品を並べることを特別展として大々的にやるというのも面白いのだが、やはり人気は国宝「曜変天目茶碗」だろう。なんでも、この茶碗を見るだけの列が館内に80mも並んでいるという……。
ま、世界で数点しかない代物なのだが……なんかどこかでよく似たものを見たような気がする。
と考えて思い出した。生駒市の新名所・緑ヶ丘美術館。生駒山麓の緑ヶ丘町にある。
ここで今は「抹茶碗と棗展」をやっている。そのうちの一点が似ていたような。
しかし、まさか曜変天目があるわけない。調べると「油滴天目」であった。似てるやん(笑)。油滴の方がシンプルであるが、その光り方は曜変に近く魅惑的だ。そこで、改めて美術館を紹介しよう。
実は、ここを10連休中に続けた「連休生駒ガイド」のトリにするつもりだった。ところが気がついたら連休終わっていたので外れてしまった。これを機に知ってもらうのも悪くない。
この美術館が誕生したのは、わりと最近。昨年か一昨年ではなかったか。それが緑ヶ丘美術館。
住宅街の中にぽつんとある個人美術館なのだが、その中身たるやすごい。
まず無料(笑)。入るとお茶か出たりする。そして、まずは地下のシアターで展示作品の説明ビデオを見る。
それから2階3階の展示室へ行く。展示室は狭くてさほど展示の品も多くはないのだが、相当ハイクラス。全部当家が収集したらしい。傾向としては古いものより現代(20世紀~)の作家作品である。人間国宝の人のものもあった。今回は茶道具で、前回は漆芸展だったが、日本美術中心かと思えば、次回はハリウッド映画のポスター展という。洋画もあるそうだ。
館員に女性だけでも3人いたし、展示は全部所蔵品というのもすごい。なんとも贅沢な時間を過ごせますぞ。お金持ちの道楽? そうかもしれないが、こういう形で世間に還元するのはよいことだ。なお退館時には、お土産ももらえる\(^o^)/。
ちなみに撮影OKなんだよ。
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