クリーンウッド法に見る法律の正体
土曜日は、なるべく柔らかネタをブログにアップするようにしている。で、今回も用意はしていたが、あえて、こちらのネタを。林野庁は信用できるのか、という点を示したい。
昨年できたクリーンウッド法。違法伐採木材の流通を規制する法律……ではなく、合法木材を推進する法律。こんな表現をしなければならない点からして怪しいのだが、この法律をつくってから行っていることを紹介しよう。
まず、この法律を適用される業者は登録制だ。登録業者は守りなさいよ(登録しなければ守らなくていいよ)という法律なのだが、その登録業者向けのセミナーで配られている説明パンフ。
詳しい紹介はしないが、以下の表記を見てほしい。
読んでいただきたいのは、赤字の部分。
「合法性が確認できない場合でも、追加の措置は求められません」
「第二種木材関連事業の場合、木材等の樹種、伐採された国や地域を把握する必要はありません」
ようするに登録の勧誘で、何もしないでよい。合法でない木材だって扱える、と赤字で説明しているわけだ。赤字でないところにも、「合法と確認できなくても、確認できないまま流通させていいですよ」という意味のことが書かれてある。
なんとか登録業者の数を増やしたいからだろうが(さもないと法律をつくったことにならない)、登録しても厳しくないよ、ごまかす手段はあるよ、と林野庁自ら説明強調しているわけだ。
法律つくっておきながら、抜け道をわざわざつくって、それを強調して使わせようとする。たいしたモンだよ。
ま、ほかにもネタはいろいろあるんだけど。これぐらいで。
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赤字の所はギャグとしか思えませんが…
まとめてハゲ山にして自然に回復するに任せる、という社会実験なんでしょうか。
それか、材価が下がると得をする人がいるんでしょうか。
投稿: ポンコツ元伐採工 | 2019/05/25 06:55
ギャグですね。担当官庁自ら法の趣旨を破ってもいいですよ、と強調しているんだから。
多分、何も考えていないんだと思いますよ。数年したら自分は別の部署に異動するからその時までごまかせば責任負わないもんね、でしょう。
投稿: 田中淳夫 | 2019/05/25 09:39