連休生駒ガイド・超古代文明の巨石
もう止めようかな、と思いつつ続けてしまう、連休生駒ガイド。ま、こんな記事書いている方が楽しいんだけど。
で、昨日が生駒山の古代史だったので、今回は古代を超える古代、超古代文明に触れよう。そして超古代文明と言えば、やはり巨石なのだ。エジプトのピラミッドを始めメソポタミアはもちろん、マヤもアステカもインカもすべての超古代は巨石に通ずる! (超古代ではないけれど)イースター島の巨像だってストーンヘンジだって、いやいや日本でも飛鳥は巨石の建造物が目立つ。
そして、生駒山にも巨石は数多く眠っている……。
これこそ、生駒信貴スカイラインの尾根沿いに隠された巨石・夫婦岩。これこそ超古代の遺跡だ! と煽っている人もいる。実際に訪れると、たしかに巨大な石が3つほど近接していて、ただならぬ雰囲気を醸しだしている。が、実は遺跡であるという証拠というか発掘物は何もない(笑)。ただ写真にあるように、細い枝が並べられているのは、今も信仰の対象なんだろうか。。。でも、石は大きければそれだけで信仰の対象になるのだよ。
そもそも古事記には、後の神武天皇は日向を発ち大阪湾に上陸して生駒山を超えて大和の国に攻め込もうとしたのだが、生駒山の長脛ノ彦に破れたという記述がある。だから熊野まで大迂回するのだが……長脛彦こと登美彦こそ、超古代から生駒を支配し文化を栄えさせていた文明なのだ……という本を書こうと思ったこともある(^o^)。夫婦岩はその際の砦だということにしておこう。
さて、生駒の北端には、こんな磐座がある。
交野山の山頂は巨石であり、ここから大阪を一望できるのだ。ハイキングコースにもなっており、標高は341mととるに足らないのだが、これほどの展望を備えているのだから一見の価値あり。また夜景も美しい。なお岩の周辺には梵字が刻まれている。
これは生駒市の北端に眠る八丈岩。これもでかく、下界を見下ろせるので、かつては城が築かれたらしい。と言っても近隣の田原城の支城で砦のようなものだったと思われるが……。実は生駒山は各地に山城があるのも魅力の一つ。
ま、ほかにも巨石は各地に露出している。超古代に火山だった生駒山は全体が花崗岩でできているのだが、それが長年の風雨で土砂が流れ、地中の岩が姿を見せたのだろう。超古代文明のロマンに浸るのもよいが、ジオグラフィックな面白さにも目を向けてくれ。
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