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森と林業の本

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2019/06/02

「田植え」の生物的最適時期

ぶらりと寄った土地。その近くにイオンタウンがあって、そこに車を置いて周辺を散歩していたのである。

田園地帯に入ると目に止まったのが、一面代かきの風景。

6in-6

あれ、今頃水を張って何を植えるのだろう。水田なら5月の連休時分にたいてい終わっているはずだが……野菜でこんなに水を入れる作物ってあっただろうか。

とか考えていると、田植えもやっていた(^^;)。やはり水田であった。

6in-4

この辺りは、みんな6月に入って田植えのようだ。植えるのが晩生品種のイネなのだろうと思ったが、よくよく考えれば関西の本来の田植えは6月初旬ではないのか? 梅雨の前に行うものだからだ。ただ、生駒ではほとんどが5月上旬に行われている。標高の高い棚田でもそうだ。あれば早稲を植えているのだろうか。

20190529_151640 生駒山暗峠付近の棚田(先月)

結局、兼業農家になると勤め人の休みに行うことが多くなり、やはり日程を取りやすい連休になるのだろう。人の都合で田植え時期が決まってしまう。だから早稲品種が持て囃される……。

ただ、この場所(正確には大和郡山市)はみんな晩生というか本来の時期を守っているらしい。しかも見かけたのは平日だが、みんな植えていたから農業優先の仕事ぶりなのだ。専業農家なのか、第1種兼業農家なのか。やはり早稲の米より、この時期に植える方が育ちがよくなる・美味い米が採れると考えているからではないか。

ふと気づいた。作物は人が必要な形に育てるものとはいうものの、植物にとっての最適時期はいつなのか。苗がもっとも活着しやすい時期は。さらに肥料の与える時期・量、その後のさまざまな手入れ、そして収穫。苗を植える時期がずれると、気温・日照などが合わず苗にストレスがかかる。肥料が少なくてもいじけるし、多すぎればぶよぶよに不健康に育つ。
大袈裟に言えば、生物的にも、生態系にも、もっともよい状態の育て方をすべきだ。それが健康的な成長ならば、食べ物だったら美味しくなるし、素材としても品質はよいと言えるのではないか。

……と、イネにかこつけて記してきたが、何が言いたいのかわかるかな?

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