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森と林業と田舎の本

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2019/06/13

書評「森林未来会議」vs「〇〇」

「森林未来会議」(築地書館)が送られてきた。

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ありがたく読ませてもらう。ただし、今私は忙しさの佳境なのだよ(泣)。だから、みっちり読み込んだというにはほど遠いが、まずは感じたことを記してみよう。

一言で言えば、執筆者たちは日本の林業の未来を探し、理想状態へと導こうという意図を持っているのだな、と読めた。

まず【目次】を引用しよう。章タイトルだけだ。詳しくは、上記リンク先へ。


序章   豊かな森林経営を未来に引き継ぐ―林業家からの発信(速水 亨)
第1章 オーストリアとの比較から見た日本林業の可能性(久保山裕史)

第2章 小規模な林業経営と大規模な需要を繋ぐドイツの木材共同販売組織(堀 靖人)
第3章 森を有効に活かすアメリカの投資経営とフォレスターの役割(平野悠一郎・小野泰宏・大塚生美)
第4章 ドイツの森林官が持つ専門性と政府の役割(石崎涼子)
第5章 政策と現場を繋ぐ自治体フォレスターの可能性(中村幹広)
第6章 市町村フォレスターの挑戦(鈴木春彦)
第7章 多様な森林経営を実現させるための技術者育成(横井秀一)
第8章 科学に裏付けられた森づくり(正木 隆)
終 章  新しい「木の時代」がやってくる(熊崎 実)
あとがき(石崎涼子)

12人の著者が、それぞれの経験や研究テーマなどから日本の林業を分析し、未来に向けての処方箋をまとめている。

それぞれの書き方には強弱はあるが、現代の林業の問題点を指摘しつつ、その改善すべき点を模索している。時に自身の成功談もあれば、海外の事例もある。また歴史的な変遷にも触れられているから、戦後の林業の流れを読むこともできるだろう。欧米がいかにパラダイムシフトしたか、日本が出遅れたのはなぜか。……欧米の林業も近年まで苦しんできたし、今だって言われるほど上手く行っていないことも伝わってくる。外国を手本にすることの危険まで感じる。

もし、林業に関心があり、未来に希望を抱きたければ大いに参考になるだろう。ちなみに本ブログの左サイドにリンクを張ってあります。

 

ところで、私が今忙しさの佳境だというのは、実は7月に出版を予定している本の準備に追われているからだ。

その本のタイトルは、「絶望の林業」(新泉社)

こちらで私は、いかに日本の林業がダメダメであるか、救いようがないかを記した。まだ校正段階なので内容を紹介できないが、日本の林業は構造的なダメさ加減を抱えているから、何をやっても救われないよ、という本だ(⌒ー⌒)。
一応、最終章には「希望の林業」という項目も設けているが、これは私の考えた理想状態を描いたもので、「できるもんならこんな形に改革してみな(無理だろうけど)」という挑戦状(笑)。

どちらも林業界の問題点に指摘しつつ理想にも触れてはいるが、スタンスがまるで逆(笑)。

もちろん第一線の林業現場や研究現場で活躍する10人が手分けして記した「森林未来会議」と、部外者の私が一人で記した「絶望の林業」とを比べてもどうなるものではないが、どちらが林業クラスタの人々の琴線に触れるか。どちらが現実になるか。「未来」か「絶望」か。

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コメント

こんにちは!
その挑戦状…受けて立ちたいですな(笑)

楽しみにしています。

挑戦状、受け取りますか。止めといた方がよいですよ(⌒ー⌒)。

生きている間に「希望の林業」にどこまで近付けるか…
残りの人生が楽しくなりそうですよ。挑戦状を私は受け取りましょう!

挑戦状を渡して、私は逃げます(笑)。

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