宮崎県の盗伐現場2
宮崎県の盗伐現場写真、第2弾。
これはスギの1列を残して伐採したところを内側から眺めたところ。いかにも意図的な伐採であることがわかる。それにしても、表土を引っかき回して道を入れたり伐採した酷い現場だった。それに、その後の大雨のせいか、倒木や土壌流出が多すぎる。
昨年9月に発見されてすぐに警察を呼んで止めに入った。その時は、伐採した木がまだまだ山積みだったのだが、その後なくなっている。こっそり持ち出したらしい。それでも誤伐なんだそうだ。
詳しい内容は、Wedge7月号をお読みいただきたいが、行政も関係者も「境界線がはっきりしないから起こる」という。
ところがこの山は、地籍調査が済んでいたのだ。だから現場には、コンクリートの境界線を示す杭が打たれている。それでも誤伐なんだそうだ。
どこをどう間違ったのか。
これは借り写真。現場に残されたグラップル?いや補助金一覧によると、ハーベスタらしい。しっかり補助金で購入しております。税金使って盗伐(泣)。
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とても信じられないが、この様な違法行為がまかり通るのであれば、県の木材業界・森林組合の民度はかなり低いと思われ、今後いかなる会議でも相手にしたくない!…と、言われても仕方ない。
県内行政、警察、木材業界・森林組合で始末をつけるべきだが、できないなら造林公共等の補助事業を一切させるべきではないと考える。
もちろん、その様な違法行為がまかり通る県であればだが…
投稿: 山のオヤジ | 2019/06/19 22:37
民度の低い業者がいるのは間違いないでしょう。そして、彼らを止めない行政も同じ責任を負っています。
もちろんすべての業者が酷いわけではありませんが、紹介した箇所だけではない。発覚しているだけでも数百か所の盗伐があり、全体では1000か所を超すと言われています。
投稿: 田中淳夫 | 2019/06/19 23:25
テレビで海外の大型機械の紹介でカナダの伐採現場が紹介されていました。バカでかい機械が何本もの木材を掴み伐採し切り倒す。木材まるごと引きずり出し一箇所にまとめ、そして超大型トラックで運び出す。その規模の違いはとても太刀打ちできるものではありません。
規模の違いを何も考えずに単に機械の導入が林業の立て直しと称して、中途半端な機械を補助事業で導入する。中途半端な機械でもそれを活かす林業地が殆どない。さて、補助事業と言っても良くて半額補助であるから、導入企業からさてこの高価な機械の始末をどうしてくれる。
国有林の民間への伐採権の移管も、宮崎県の違法伐採も十分な検証をしない海外の真似をして大型機械を導入させた国の責任追及をごまかすための一策と思われます。
ドイツでの大型機械の利用状況は24時間稼働が可能で、連続した林業地が計画的に用意されています。その最低限の基礎的な事柄が全く検証されていません。
レベルの低い国であることが根本の問題ではないでしょうか。
投稿: フジワラ | 2019/06/20 08:33
機械化というのは伐採から搬出までの一連のシステムが揃わないと効果が出ないですよ。伐採だけ早くなっても、全然生産性は上がらない。
それにしても、機械化にどんだけ補助金出ているのやら。半額だとしても、残りは機械メーカーのローンで木材市場から前渡金も出るから、資金がなくても参入できるようです。
投稿: 田中淳夫 | 2019/06/20 10:11