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森と林業と田舎の本

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2019年7月

2019/07/31

長野市の街路はカツラ!

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長野市に来ている。

そこで善光寺への道を歩く。大通りは電線も地中に埋められ整備が進んでいるが、ふと気がついたのが木の灯籠。通常、石灯籠だと思うのだが、ここでは木灯籠だ。珍しい。

そして街路樹はカツラが目立つ。カツラの街路樹って、初めてだ。かなり珍しいのではなかろうか。しっかり水をあげないと枯れないか。

善光寺の巨木柱にはケヤキが多かったように思うのだが、カツラも使っていたそうだ。それが影響しているのだろうか。

木灯籠とカツラ。これが長野市のイメージとなるかな。

 

2019/07/30

林業本がお安く買えます~次世代森林産業展2019 

8月1~3日は、長野市ビッグハットで「次世代森林産業展2019」が開かれる。

林業関係者には、そこそこ情報が流れているかと思うが、結構大きな、おそらく日本で最大の林業の展覧会だ。林業機械の展示だけでなく、多くのセミナー、シンポジウムなどが開かれる。

後援は長野県とオーストリア大使館であるように、若干ヨーロッパ系林業の香りがするかもしれない(笑)。

私は1日午前10時半より、「林業に絶望する理由・希望を見出す理由」と題した講演を行うとともに、刷り上がったばかりの『絶望の林業』を販売する。講演時はセミナー会場(会議室1)で販売するが、その後は別のブースを借りて行うので探してください(^o^)。

別に森林・林業書籍を売るブース(築地書館)もあるので、こちらも探してください。ここでも、拙著『樹木葬という選択~緑の埋葬で森になる』に『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』の販売をする予定である。

なお、これらは、市販よりお安く買える予定。


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と言っても、明後日だからなあ。長野市近郊の人しか無理か。もっと早く告知せいって? そのとおりです<(_ _)>。

 

ちなみに私は明日、長野入りします。夜、お暇な方はいますか? 孤独のグルメ楽しもうかと思ったり、夜の観光楽しもうと思ったり、心はざわついています(^o^)。

 

2019/07/29

世界一高い木造ビルの建材

ノルウェーの首都オスロの北にある小都市ブルムンダルに世界一高い木造の複合ビル「ミョーストーネット(Mjostarnet)」が建てられたそうである。建物の高さは約85.4メートル、18階建て。2017年3月から工事が始まり、総工費5000万ユーロ(約61億円)をかけて今年3月に完成したそうだ。ちなみに建築中の動画もある。日本をはじめ世界中から数千人もの人々が視察に訪れているとか。

動画に映る景色を見ても、のどかな田園都市ぽいのだが、ここに18階建てビルを建てたのは何だろう。施主のオーナーのArthur Buchardt氏は、地元の素材や地元の生産者、地元の企業を使って、世界一高い木造ビルをつくりたいと願ったというのだが……。
建物に使われた主な木材は、近隣の森から持ち込んでいる。逆に言えば、田舎町にこれだけの資力のある会社が成立している点でも興味深い。ホテルやオフィス開発の不動産会社のようだ。

ただ建材が木材と言っても、約1400立方メートルの構造用集成材にエレベーターや階段のシャフト、バルコニーなどはCLT、床の一部に単板積層材(LVL)を使用した。すぐに想像されるCLT一辺倒のビルではない。

ちなみにこれまでの世界一高い木造建築は、ブリティッシュコロンビア大学の18階建ての学生寮で、高さ53メートル。こちらは木材、鋼鉄、コンクリートの複合建築だし、主に使われたのは超厚物合板「マスティンバー」だそう。意外や世界の木造ビルは、CLTに頼っていないのだ。
  

それよりも、写真を見たところ、外壁はケボニー化木材ではないだろうか。

私が同じノルウェーのトロンハイムで見てきた9階建て木造ビルと酷似している。こちらはCLTの構造材に外壁がケボニー化木材を使ったと聞いている。

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ちなみに、最近はケボニー化木材と呼んでよいのか若干迷う。ケボニーというのが会社名であって固有名詞になっていないからだ。より普遍的には、フラン樹脂化木材とでも呼ぶべきかもしれない。実際、日本で進むケボニー化木材技術の研究では、ケボニーとは呼ばず「フラン樹脂化」は名付けている。

もしこの加工木材に興味のある方、そして肉眼で見たい方触りたい方。明々後日に長野市で開かれる次世代森林産業展2019へどうぞ。私のセミナー(1日午前10時30分~12時)では、実物を持って行き紹介する。触らせてあげようv(^0^)。

同時に8月5日に発行予定の『絶望の林業』の先行発売も実施。なんと定価2200円プラス税(2376円)のところ、2000円!ポッキリ
破格値であるぞよ。部数に限りがあるのでお早めに。

 

 

 

 

2019/07/28

切株の…周りの生態系

以前から不定期で「切株の上の生態系」を紹介してきた。伐採された跡に残された切株は、地面より少し高いところに切り口があるわけだが、そこに新たな萌芽が伸びたり、飛んできた種子が切株上の窪みに落ちて根や芽を出して伸び、あたかも底に新たな生態系をつくっている……姿を見つけたら写真を撮って紹介してきた。

今回見つけたのは、「切株の上……」ではなかった。

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この切株、地面すれすれで伐っている。これでは地面と変わらぬ植物が生えてくるので違った生態系になりにくい……と思っていた。

が、よく見ると、そうでもない。切株の周囲に草が集中して生えているではないか。周りは落葉はあるが、草が生えていない。

なぜだろう。一つ考えられるのは、切株が腐って栄養分を周囲ににじみ出しているので、草の生長がよいという可能性。

だが、それだけとも思いにくい。枯れたとはいえ「寄らば大樹の陰」効果もあるんじゃないか。あるいは根張りの隙間に草が生えるとライバルの草が生えにくいとか、何か草にとって都合のよい面があるのかも……とか想像してしまう。

何か、もっとはっきりした理由はあるだろうか。誰か研究していないか。

 

2019/07/27

「 森の歩き方・楽しみ方」連載終了

日刊ゲンダイに今年2月から連載していた 「森は癒しに溢れている 森の歩き方・楽しみ方」が終了した。

当初は3か月くらいの予定だったのが、5か月も続けてしまった。

これは、私にとって異色の記事。いや、内容ではなく文体が。もっとも近いのが、このブログだろう(^^;)。私の記事文体は、基本的に硬いのだが、日刊ゲンダイという媒体の性格や読み手がサラリーマン、とくに読者ターゲットがリタイヤ後かリタイヤ直前のサラリーマンということだったので、とくに森林に興味のもつ層ではない。だから、できる限り砕けた文体でありながら科学知識も散らばらせつつ森の魅力を伝えるという挑戦を心がけた。

幸い、記事はすべて日刊ゲンダイのサイトにアップされている。

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こんな記事。

改めて、こんな文体で書くのは楽しいな♪ 真面目に絶望だ希望だ、と書くのは飽きたよ(´_`)。

今後、こんな文体の記事は書けないのか……ブログに書こ。

 

2019/07/26

Yahoo!ニュース「宮崎盗伐事件の潮目が変わった…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「宮崎盗伐事件の魚目が変わった! 海外からも向けられる厳しい目」を書きました。

実は、この記事は最初の逮捕者(黒木容疑者)が逮捕された時に書きたかったのだが、その時は台湾帰りであるうえに、さまざまな執筆や校正や書類雑務や家事や京都の夜遊びや…があって余裕がなくて書けなかった。

ちょっとタイミングを外したかな、と思いかけたところに第二のプローカー逮捕の報が入り、さらに検察審査会の議決も出て、どんどんネタが溜まっていく。これは書かねばならないでしょう、と焦って隙間を縫うように時間を確保して執筆したのである。

しかも、中国のNPOの動きもつかんでいたからもってこいだった。おそらく、今後は欧米にも「日本の盗伐事情」が伝わるはずだ。

幸い世間の(というか、ネット上の)反応はよい。ただ、日本の林業界の反応はというと、まったく鈍い。驚くほど鈍い。盗伐であっても林業仲間の意識なのだろうか。盗伐犯が捕まって、内部事情をげろったら、自分にも飛火する恐れを持っているのかもしれない。誰もが脛に傷を持っている?臭いものには蓋をしたいムードがプンプン臭う。

私は、この盗伐がどうにも許せん(単に窃盗としての盗伐ではなく、その背後に見える倫理観のなさや政治権力や行政のいい加減さ。林業に絶望する理由の象徴的存在とも言える)ので、声を上げ続けるつもりだ。世界中に知らせて、宮崎県産木材を全面的に取扱い中止に追い込みたい。それぐらいの事態にならないと、本気で取り締まらないのではないか。

 

2019/07/25

ベトナムへの木材輸出の?

日本の木材輸出に関して、私が注目しているのは、ベトナムだ。

貿易統計上は目立った数字にはなっていないが、実は中国、フィリピン、韓国、台湾の次ぐらいに来ているはず。フィリピンは合板輸出だろうから、丸太輸出としてはいい線いっている。ベトナムは、内需ではなく木材加工国として、世界の舞台に立っているのだ。家具、建具、内装材などを世界中に輸出している。今や素材はベトナムや近隣の国だけでは集まらず、アメリカ・カナダから輸入しているが、そこに日本も割り込んだわけだ。

そんな中、今や農林中金が中国四国地方の木材を集めてベトナム輸出していることを知った。扱うのは、主にヒノキ丸太。

その陰には愛媛県森連があるのだが、愛媛だけでは対応できないほど輸出量が増えて、広島、山口、島根、大分、熊本、長崎の6県森連から愛媛県森連が木材を購入していた。そして四国・九州地方の木材は愛媛松山港から、中国地方の木材は島根県の浜田港に集めてから送り出しているそうだ。そして5年で扱い量を10倍にしたという(約3000立方メートル)……しれているか。

ま、ここまでは県森連としては(珍しく)よくやっている、頑張っているなと思うのだが、気になるのは、なぜかベトナムに日本式の木造家屋を普及させようとしていることだ。構造材として利用してほしい、ようするに日本的なヒノキ柱を売りたいらしい。そのために日本の木材加工技術も伝えるという。だからベトナム人の研修生を受け入れているのだが……。今年中にモデル住宅建設を考えているとか。

なんかオカシイ。日本がベトナムの木材の使い道を誘導しようとするのは無理でしょ。ベトナムに日本式住宅なんか建ててどうするのか。結局、構造材の方が量を出せるという発想ではないのか。あちらは世界の市場を見ているのだから。世界は柱じゃなくて板だ。
丸太を送り込んで、お好きにどうぞ、というのは商売としては下手。むしろベトナムの木材加工(内装材)に適した木材を輸出するよう努力して、単価を上げることを考えないと。ベトナムでも森林認証取得業者は増えてきたみたいだ。そのうち「日本の木材も認証つけないと買わないよ」なんて言われるんじゃないか。独りよがりにならないよう望みたい。

 

2019/07/24

3万年前の台湾にスギはあったか

国立科学博物館が主催した「3万年前の航海プロジェクト」というのがある。すてにニュースにもなったが、台湾から与那国島へ丸木舟で渡る実験航海だ。

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詳しくはリンクしたHPを見てもらうとして、そこで疑問なのは丸木舟が台湾でつくられたのにスギ材からつくったとされたこと。名前もスギメと名付けられたとか。

あまり詳しく舟づくりは紹介されていないのでわかりづらいが、台湾台東から石斧で伐りだしたスギの大木を石斧でくり抜いてつくったという。

Img_03 HPから借用

 

しかし、スギは日本の固有種で台湾には基本的にはない。いや、実はあるのだが、それは明治の日本人が植えたものだ。実は、先日の私の台湾行きで見てきた。これを見るのが目的だったと言っていい。

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これは台北南部の山中にあったスギ林。土倉龍次郎が持ち込んだとされる。ただし、写真のスギは直径40センチまでだから、明治の植林ではなかろう。一度伐って再造林したか。


一方台東の丸木舟づくりでも、一応ちらりとスギ林が写っている。それも太い。戦前に植えられたスギ林が今も残されているのだろうか。それとも丸木舟づくりは日本で行った? それを台湾まで運ぶのか?

解せないのは、国立科学博物館とあろうものが、3万年前に台湾にスギは生えていなかった、ということを知らなかったとは思いにくい。なぜスギを使ったのか。タイワンスギでもタイワンヒノキでもあるだろうに。一瞬、タイワンスギかと疑ったが、あの樹皮はやはりスギだと思うなあ。ちなみにスギは繊維が真っ直ぐで丸木舟をつくるには適していると思う。

今のところ謎だ。基本的な舟づくりに関することを詳しく発表してくれないと、プロジェクトの意義が下がると思うのだが。誰か教えてくれ。

 

 

追記・以上をアップしてから、改めて調べてみた。すると、何のことはない、丸木舟は日本で、東京でつくられたのであった。博物館内で。

この丸木は、石川県の能登半島に植えられていた「杉の木」です。NHKスペシャル「人類誕生」をご覧になった方々にお教えしますと、「番組で倒されたあの木がこれです!」。樹齢は140歳程度。直径1m、切り出して持ってきた状態での長さは7.5mの大きさでした。昨年9月に能登で行なった伐採実験で、3万年前に存在した石斧を3万6千回も振るった結果、6日目に切り倒すことができました

スギを使ってよかったのかなあ。

2019/07/23

半分、なつぞら

今日の天候は、青空が広かってギラギラ照りつけるかと思えば、急に暗くなっていつ降るか……と思わせる空模様になったり……。

こーゆーのを「半分、なつぞら」というかなあ(^^;)。

そこで、昨夏に見た半夏生(ハンゲショウ)の景色を見たくなって、生駒山の湿原へ向かう。気のせいかもしれないが、最近はハンゲショウを売り物にする花園が増えたように感じる。これまで注目されなかった植物が、急に注目を集めだしたような……。

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よく咲いていた……て、これ、花とちゃう。葉の一部が白くなるのであった。

ハンゲショウは、不思議な植物だ。葉の半分ぐらいが白くなるのはなぜなのか。いや、正確に言えば1枚の葉の半分が白いのではなく、ほとんどが白い葉と完全に緑の葉が混じっている生え方をしている。白い部分は葉緑体がなくて光合成できないとしたら、植物としては非常に不利だ。それとも白い葉緑素があるのか? 
もしかして白い葉は、華麗な花びらと同じ役割を果たしているのかもしれない。派手な花ぽく見せて昆虫を呼び寄せ、その葉の下の地味な花の花粉を媒介させようという深慮遠謀……。

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それに葉をアップで見ると、実はさしてきれいではない。ただパッとしない葉でも集まると、不思議な景色となって映えるのだ。葉の中にもさまざまな性質があって、それが集まることで特異な効果を発揮できるのかもしれない。

余談だが、朝ドラの「なつぞら」。アニメ創成期を描いた話と思っていたら、戦災孤児や北海道開拓の逸話まで交えつつ、戦後日本の夢を見ることのできた時代を上手く描いている。実際にこの時代を生きた人にとっては、辛くて酷いことも多かったのだろうけど、いつか必ず抜け出すぞという「希望」があったのではないか。「絶望」流行りの昨今、ちょっと羨ましいぞ。

2019/07/22

シカは川の環境を変えるか?

かつてシカは、絶滅が心配される動物だった。ところが今やシカの増加が問題になっている。その理由の大きな点は、「シカの食欲」にある。人間のつくる田畑だけに留まらず森林まで食べ尽くす勢いだ。

シカの食欲が、農作物への被害に始まり、人工林の植林地を全滅させるケースもある。さらに進むと、原生林の植生を変えてしまうことが指摘され始める。今では、そうした天然林の変化が哺乳類や鳥類、そして昆虫などの生存を脅かしていることも指摘されだした。ほかにも菌類への影響とかの研究もあったか。

私も、シカが林床の草木を食べて蜜源をなくすことで、ミツバチが生きて行けず、養蜂をも危機に陥れている可能性を指摘した記事を書いている。

国産ハチミツが大不作。その原因を探ると意外な現象が見えてきた

そして、今度は、川の生態系も変えてしまっているんじゃないか、という研究があることを知った。

行ったのは京都大学東南アジア地域研究研究所へ特定助教中川 光さん。

京都大学芦生研究林で地元の方から「シカが川岸の植物を食べたせいで魚が減ってしまった」という話を聞き、「本当に芦生の川の魚は減っているのか?」とデータを調べ直したそうだ。

芦生研究林は大学の森というよりは、近畿地方有数の自然林として有名だろう。地元ガイドによる観光ツアーも行われている。ただ森の林床は1990年代までは多様な草木に覆われていたが、シカの食害が進んで、2006年ごろから林内の大部分の地面がむき出し状態だという。

2007年5月から11年間に調査地で観察された魚のうち13種のデータを確認すると、ウグイは最初の頃は毎回200個体近くが観察されていたのに、ここ数年は100個体も見られないようになっていた。ウグイの産卵場所は砂のない川底である。逆に砂地が好きな魚カマツカの個体数が増えていた。そして川底の環境は、大きな礫に覆われた川底がこの10年で減少して、砂地の面積が増えている傾向がみられた。

芦生研究林の川ではこの11年で川の環境が変化し、それが魚の個体数にも影響していることは間違いなさそうだ。問題は、その原因。その流域では、人間が伐採などの環境攪乱はしていない。だからシカの食べ尽くしによる林床植物の消失が、土砂の流出を増加させて調査地の川の環境が変化し、魚類の個体数にも影響を与えたのではないか?

結論としては、「川岸の草をシカが食べた」から川の魚が減った……という明確な答が出たわけではない。ただ可能性は浮かび上がったわけである。

詳しい内容は「シカの個体数増加が川の生きものに与える影響とは ? 10年におよぶ研究林の調査データから明らかにする」をお読みください。

 

私の感想は、いよいよシカは悪者になってしまうなあ……である(^^;)。ちなみに、奈良公園では、今春生まれたバンビが元気に走り回っているぞよ。

2019/07/21

ICTもAIも、日本林業にはいらない?

フィンランドのコレクティブ・クランチという企業が、AI(人工知能)を活用した林業マネジメントシステム「Linda Forest(リンダ・フォレスト)」の開発に取り組んでいるという。

「Linda Forest」は、GISをベースにAIによって衛星画像データやセンシングデータ、気象データ、地理データなどを解析して、林業地における森林資源の樹種とその質、量を精緻に予測する仕組み。森林資源の精緻な予測が簡単に得られたら、現地調査をする手間や費用を削減でき、効率よく木材生産をその需要に結びつけられるから、材価も上がり無駄が出なくなる可能性がある。

……というニュースがあった。フィンランドの林業産出額は年間750億ユーロ(約9兆1400億円)で、GDPの4%以上。そんな基幹産業だから、最先端技術が惜しみなく投入されているなあ、という感想を持った。
ただし、ここでAIによって林業がどのように変わるかと予測するつもりはない。

先日、テレビで久しぶりに「サマー・ウォーズ」を見て~世界を網羅するネット上のOZシステムを暴走したAIが破壊する~設定に感心した。実は、初めてこのアニメを見たとき(10年前)は、OZシステムやらAIがしっくり来なかった記憶がある。現在(2009年)からかけ離れた設定だったからである。それが今回はすっかり馴染んでいた。まだ現実世界が追いついたとまでは行かないけど、それなりに「あり得る世界」と認識できるようになったからだろう。

世界の林業は、すでにICTの時代となった。情報通信技術で生産と消費が結ばれている。ハーベスタに乗りながら、木材の市況を聞いて高く売れそうな寸法に造材することも行われている。そしてAIへと進歩しつつあるわけだ。

そこでハッとした。ICTの導入どころか、日本の林業はいまだに重厚長大な巨大林業機械を信奉しているのだ。ようやく今後はドローンを活用して……なんて言っている状態。ICTの輪郭に触れた程度か。いや、ドローン活用なども研究レベルで実用的に使われている現場はほとんどない。スマホで材積計算! なんて技術も全然普及していない。一時は登場したネットの木材市場も低調なまま。

だからAIを林業に……なんて言えるレベルに達していない。入れたって使えない。いや、AIだって入力すべき情報はあるが、それさえ揃っていないいのだから、AIも匙を投げるか。境界線未確定なのは、AIでも解決してくれないよ。
だから日本の林業現場は人間力で勝負している……のではなく、現場の人間は何も考えず(考えさせられず?)お上の言われたとおりに動かされているのが現在の林業だろう。しかしお上だって、単に思いつき?勘?で計画をつくっている。

私は、そのうちパーソナルAIの時代がくるんじゃないかと思っている。パーソナルコンピュータ(PC)のように個人が自分専用のAIで情報提供や助言を受けて判断をゆだねる時代。それが日本の林業に応用するなら、たとえば林業人に個別の林業AIをセットして人が見た現場やその土地のデータを読み込んで最適の判断をしてもらう。人間は言われるがまま。人間のお上に従うよりましな林業になるかもしれない。

ちなみに小松左京の遺作「虚無回廊」(未完)には、AE(人工実存)が登場する。「実存(Existence)」である。AIをさらに発展させて、自ら「魂を持つAI」となるのだ。もう、人間いらない(笑)。

 

 

2019/07/20

フォレストジャーナル創刊!

「フォレストジャーナル」を知っているだろうか。海外にはフォレストリージャーナルという名の雑誌はあるが……。

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実は、これから創刊される雑誌。ちなみに上記の表紙は、ダミー。こんな風になるんじゃないかな、というものである。とはいえ世界最大の林業イベント「LIGNA2019」(ドイツの林業機械展かな)をレポートするそうだ。いきなり海外取材! 

日本で初めての林業雑誌になるんじゃないか。。。なんて書くと、「現代林業」「山林」等から抗議が来そうだが(笑)。

ま、ベタな業界雑誌ではなく、ポップな森林ビジネス雑誌をめざしているようだ。編集部では次世代林業メディア「FOREST JOURNAL」と打ち出している。 

いつ出るの? どこで売っているの? いくらするの?  と興味を持つ人も多かろう。

季刊と聞いた。創刊号は8月1日に出る。ただし市販はしない。価格はフリー。

そう、これフリーマガジンなのだ。つまりタダ。すげ~v(^0^)。配布先はよく知らないが、林業イベントや森林組合、市町村林務系部署、それに林業学校などになるだろう。

で、創刊号は、8月1日から3日まで長野市で開かれる次世代森林産業展で配布される……そうだ。

興味のある人、次世代森林産業展へどうぞ。私も実は初っぱなの1日にセミナーを開く(10時30分~12時)。タイトルは「林業に絶望する理由、希望を見出す理由」である。私も会場で、『絶望の林業』を先行販売する。(発売日は8月6日なのだが、なんとか1日に見本刷りを持ち込む予定。割引価格で販売しちゃう。)

Img002 Photo_20190720213201 セットでどうぞ。

 

2019/07/19

Yahoo!ニュース「もう一つの林業 雑木林を…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「もう一つの林業 雑木林を宝の山に変える方法」を執筆しました。

実は、この取材が、群馬県に出かけていた理由である。

ただ、この7月初旬は何かとバタバタだった。台湾から帰国してすぐに『絶望の林業』の再校に追いまくられ、終わったかと思えば編集者からのツッコミに泣き、その合間に宮崎県の盗伐問題の新たな動きが次々とあって、とうとう初の逮捕者を出したので続報書きたいのに、連載の原稿の締切が迫っていてその取材はどうするのと泡を食い、もう一本の連載を終わらせるための準備をしつつ群馬に行って、その帰りに娘と会ってボーナス出たからと奢られて感激し、さらに帰途の合間に新たな仕事の依頼の打ち合わせをして、それと平行して台湾の記事を書かねばと追い詰められて……チョー綱渡りであった。

ともあれ、『絶望の林業』は私の手を離れたので、ようやく手を付けたのが、上記の記事たったのだよ。

正直、天候が悪くてよい写真が撮れなかったことに悔いが残るし、ツキノワグマが近くにいたのに姿を見なかったのもちょっと悔しいし、どうせなら谷川岳も見たかったなと欲も出るし、アウトドアのメッカだったんならラフティングかキャニオニングがしたかったなと夢みるし、河岸段丘と国有林の皆伐再造林失敗現場を見損ねたのも残念だし、群馬に行ったのに美味いコンニャクの土産を買えなかったのも後悔が残る。

でも、まあ、また行きたいな♡

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これは、泊まった宿で飲んだ「こんにゃく焼酎」。淡白な味で飲みやすいのだが、コンニャクはまったく感じられなかった(笑)。バックに移っているのは旅館の女将さん。

 

 

 

2019/07/18

『絶望の林業』ネット予約の始まり!

とうとうネットでの予約が始まった。

何がって、出版予定の拙著絶望の林業である。今回は、珍しくシンプルなタイトル。サブも付かない。私の本には珍しい(^^;)。

新泉社

Amazon

楽天ブックス

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近刊情報リサーチ

 

まだあると思う。で、本表紙のカバーデザイン。ミステリーぽくて、なかなかオドロオドロしい(^^;)。中身はもっとオドロオドロしいと思う。小説と間違えて買う人が出てくれないか。。。

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価格は、当初の予定から少し安くなった。2200円プラス税(現在、2376円)。消費税が10%になっても2500円を超えないようにという配慮からだ。その分、私の印税は減る(-_-;)んだけど……もともと部数も少ないし、早めに手にしていただかないと書店からは消えるだろう。

これまでの私の森林の本、林業の本は、マニアックな分野とはいえ、できる限り一般人というか素人にも理解してもらおうとかみ砕いて書いてきた。が、今回はもろディープな内容である。林業界に興味がなければ読むのは大変かも。

ま、こうした本書いたら林業界の仕事は減るというか来なくなるわな、と覚悟の出版。でも、今の林業界はむかつくことばかりなので、これで林業に関する出版は打ち止めにしてもよいかと思っている。

ちなみに今朝、念校に少し加筆した。ここまで出版直前まで手を入れるのは初めてである。

2019/07/17

国有林の研究現場のポータルサイト

林野庁のHPの中に、ひっそり?と「国有林野事業技術開発総合ポータルサイト」がつくられたのをご存じだろうか。

これまで国有林で研究されたものを以下の5つに分類して見られるようにまとめたものだ。

〇森林整備(造林・保育)
コンテナ苗、エリートツリー、一貫作業システム、下刈省力化等
〇素材生産
作業システム、林業専用道、生産性向上、利用間伐、皆伐、バイオマス等
〇経営管理(施業方法)
天然林施業、長伐期施業、天然更新、複層林等
〇森林資源調査
航空レーザ計測、ドローン、GIS、リモートセンシング等
〇森林保全
病虫獣害対策、生物多様性保全等

何も新たに研究開発した技術ではなく、これまで全国に7カ所ある森林技術・支援センターで各々行われた森林管理に関する研究成果を、直近5年間を一括して見ることができるようにしたものだ。これまでは7つ各センターのサイトをめぐって検索しなければ見つからなかった成果をポータルサイトで横断的に見つけられるようにしたのである。

民有林を保有する企業向けを意識しているようだが、もちろん個人の林業家でも参考になるだろう。

ふと気づいたのだが、これを担当するのは国有林野部なのだな。林野系の研究機関と言えば森林総合研究所を始めとする国立研究開発法人森林研究・整備機構を連想するが、それとは別に国有林内(森林管理局・署内)にも研究する部門があったのだった。

だから最後に「国有林野事業において実施した技術開発の成果です。これらは、開発した時期・場所・気候等の諸条件に基づく結果であり、必ずしも普遍的なものではありません。」という一文も付いている(^^;)。

こちらは意外と穴場? 私もネタ探しに森林研究現場のネットサーフィンをすることがあるが、各森林管理局・署は外れていた。一応、林野庁の報道発表されているのだが、おそらくマスコミはおろか林業専門誌の記事にもなっていないし、気づいた人は少ないのではないか。奥ゆかしいというか、相変わらす広報が下手? せめて森林総研などのサイトとリンクしておくべきだろう。

だから、私が細々とお知らせのお手伝いをして上げているのだよ(⌒ー⌒)。

今のところアップされている情報は大した数ではないが、今後増やしていく予定だそうだ。なおサイトは、PDF化したときに2ページに収まるようになっている。

 

 

2019/07/16

新建材MPPって何?

日本の林業界では、木材の生産量を上げることを至上課題とする政策が続いているが、実は従来の木材用途はいずれも供給がだぶついている。板も角材も建材としては減少が続くし、コンパネのような合板も頭打ち。そこで新たな木材需要を生み出さねば……と叫ばれ、あげくにバイオマス燃料だ、と燃やしてしまう有り様。だから新たな木材加工品が求められるわけだが……こんな商品はどうだろう?

超厚板合板のMPP(Mass Plywood Panel)マスティンバー。なんだか戦隊ヒーローものの名前みたいだが、アメリカで開発された新たな木質建材だそうだ。

超厚板とは、ざっと3インチというから……簡単な計算では7,6センチを超えるから、8センチほどの厚さのある合板である。通常の合板が、厚くても2,4センチまで。構造用合板は3,5センチが最大のようだ。つまりそれらの2倍以上の厚さだ。ちなみに幅12フィート(約366センチ)、長さ42フィート(1280センチ)に及ぶものが標準サイズとか。これぐらいの厚さがあると耐火性能も高いし、耐力壁にもなるだろう。ビルディングの建築に使える。製造は合板工場か。

 

このように紹介したら思い出す建材がありますね?

そう、CLTだ。MPPは丸太をかつらむきしたベニヤ板を直交させて張り合わせるが、CLTはラミナ(木材をスライスした板)を直交させて張り合わせる。CLTの厚さは最大で9層27センチのものもあるが、3層なら6センチぐらい。分厚いラミナを使っても12センチ。

もちろん両者は木質構造も違うのだから特性も違う。しかし使い方を考えると、重なるところもありそうだ。木造ビルの材料になりそうだ。部分的な壁材や床板なら、CLTだってMPPだってどちらでも間に合いそう。

MPPが日本の建築基準法に適合するのかどうかは知らないが、CLTのライバルになりそうな予感。

次々と新製品が出てきて、右往左往して、需要を食い合うのだろうな。

 

2019/07/15

莢ごとの「芽吹き」?

みなかみ町の里山で拾ったマメの莢。

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どうやらフジの実のようだが、莢からもしゃもしゃと出ているのは……?

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莢の中で芽生えが始まっていたようだ。上手く種子の拡散はできなかったのだろうが、たくましく育っている。果たして根付けるかどうかはわからないが……。

魚類でも、卵を胎内で孵化させてから出産する卵胎生のサカナがいるが、植物も種子を散布しないで莢の中で芽吹かせる種類があるのか? もっとも利点が思いつかない。どうしても不利にしかならないように思う。

2019/07/14

宮崎県の盗伐業者、ついに逮捕

宮崎県の盗伐業者が逮捕された。これはWedge7月号の記事冒頭で取り上げた宮崎県国富町の事例の当時者である。私は、新幹線に乗り換えるホームで聞いた。思わず小躍りしたよ(笑)。

ここでは一報を伝えたNHKの記事を紹介しておく。

逮捕されると、会社名や社長名をようやく書ける。日向市の素材生産業者「黒木林産」社長、黒木達也容疑者である。実は、私は以前から合法・違法にかかわらず素行の悪い会社として聞いていた。南九州に広がる100ヘクタールを超える皆伐を行ったり、各地に広がる荒っぽい作業を行った業者としておそらく10年以上前から知られていたはずである。

もっとも今回の容疑で立件されたのは7本の無断伐採にすぎない(立件するのは面倒なんだなあ、と改めて思う)。しかも容疑は森林窃盗であるが、本当は有印私文書偽造とか、詐欺罪にも相当するはずだ。今回の現場だって実際に伐られたのは何百本にも及ぶし、さらに多くの盗伐事案を合わせたら何千本、ほかの業者の行った盗伐を含めたら何万本にもなる。まさか7本分だけで済まされたら、たいした罪にならないだろう。あっさり執行猶予がついて釈放されるのではないか。そんな程度で幕引きをさせてはならない。


もう一つ重要なのは、この黒木林産が宮崎県造林素材生産事業協同組合連合会(県素連)の「合法木材供給事業者」に認定されていることだ。しかも国からも県からも助成金も受けていた。この金で林業機械を購入しているのである。早くから問題のある企業とされていたにも関わらず、しっかり「合法木材供給事業者」に指定したのは結局のところ宮崎県であり国であるのだから話にならない。宮崎県は「本県の伐採業者のイメージダウンにつながりかねない」とコメントしているが、何をか言わん、すでに昔からイメージは地に落ちているよ。もちろん林野庁も。「意欲と能力のある林業事業体」(森林経営管理法や改正・国有林管理経営法に対応できる事業体)の中にも、盗伐を疑われている業者がたくさん入っている。これを精査して追放しないと、やり得にしかならない。

もしかしたら、盗伐ができなくなったら宮崎の木材生産量はガクンと落ちるのではないか。。。

 



「盗伐か誤伐かわからない」という言い訳は通用しない。だから「境界線が明確でない問題」「所有者が不明問題」とは基本的に関係ない。

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なお宮崎県の盗伐業者は「我々は逮捕されない」と豪語していたと言う。なぜ、そう口にできたかも興味深いが、同時に「逮捕されたら、全部しゃべる」と(警察側に)脅しをかけているとも聞く。つまり、裏でつながっていたことを話されたら困るから逮捕できるまいと思っていたのではないか。ま、警察も甘くない。逮捕しても全部しゃべらせない(笑)。都合の悪いことはカットするだろう。

この1件だけで収束を図ることのないよう監視を続けたい。

 

2019/07/13

クマと出会えるまち

群馬県のみなかみ町を訪れていたのだが……小雨が降り、そこで案内された森は、ガスに覆われて白く染まっていた。ちょっと幻想的な風景の森を歩く。ところが……。

「いかん、クマだ」

先導してくれていた人がきびすを返す。

えっ? 

思わず前進してしまう私。手にしていたカメラを構えて……いや、それはマズいだろうと気づいて、(しぶしぶ)私も引き返したのだが……。ああ、見られなかった。クマ(ツキノワグマ)、見たかった。

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体長1メートルくらいのクマが道を横断していたそうだ。「こちらに気づいていないから、むしろ危険」とのことだった。

少しもどって足元を見ると、あら、足跡があるじゃないか。

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ただ、別に珍しいことではないという。クマはしょっちゅう、町の中にも出没するらしい。「最近では横断歩道を渡っているよ」。

それではナラシカ(奈良のシカ)状態ではないか。人をこわがらず、でも手出しもしない状況か。近年は本当に増えたそうだ。実際、アチコチの山に「クマ注意」の看板などがある。幸いなことに人的被害は出ていない。ただ農作物などは荒らすようだし、山に入れなくなるのも困る。
いっそ、「クマに出会えるまち」を宣伝文句にしたら……と口走ってしまったが、さすがにそれはマズいな。ただクマが増えているのは間違いなさそうだ。住民はクマとのつきあい方を覚えて、なんとか棲み分けているようだ。もっとも温泉があり、登山やラフティングなどのアクティビティが豊富で訪問客も多い町だけに対策は難しいだろう。

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2019/07/12

乙事主がいた

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群馬県みなかみ町に行った。

巨大イノシシ、乙事主(もののけ姫を思い出して)がいた。

以上

2019/07/11

ヨコワとスギ~若年層を浪費する日本

スーパーマーケットの鮮魚売り場に並ぶ刺身の舟。たまに見かけるのがヨコワだ。

ヨコワとは、クロマグロの幼魚のこと。これは関西の言い方で、関東ではメジというらしい。明確な定義はないが、重さ30キロ未満、3歳魚までのマグロの別名だ。マグロも出世魚であったか。30キロ未満というが、実際に出回っているのは見たところ数キロだろう。そんなに大きくない。ただ30キロ未満のマグロは未成熟な個体だから幼魚であり、卵も生んでいないはず。

味は、マグロ(成魚)と比べて脂が少なめで、さっぱりしている。それを好む人もいるが、値段はぐっとお安い。マグロとは肉質が違うことに加え、漁場が近くてわりと獲りやすいうえに、一度に獲る量が多いので水揚げ量としてはだぶつきやすい。それに扱いは雑になって質が下がるから……という。悪循環だ。

以前はそんな幼魚を獲ることはなかった。ヨコワ、メジが一般消費者の手元に届くようになったのは、わりと近年のことだ。

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なぜなら大型の成魚が減って獲れなくなってきたから幼魚まで獲るようになったのだから。しかし幼魚を獲れば獲るほど、成魚になる魚は減ってしまう。だから止める、のではなく、さらに幼魚を獲る……。
それは最近ではサンマでもやってくる。脂がのって大きく育ったサンマが秋に獲れなくなってきたら、なんと漁期を決めずに周年獲っていいよ、と水産庁が言い出したのだ。結果として小さな脂も少ないサンマを春先から獲っている。秋のサンマはいよいよ獲れなくなるだろう。

ちなみに太平洋クロマグロの場合、1980年代に60年代に比べて1/10近くにまで資源量が減ってしまった。その後も低位安定というかじりじり減っているのだろう。国際機関でも資源量が問題になり、2014年からは30キロ以下の小型魚(ヨコワ)の捕獲制限を始めている。日本は本気で守っているのか知らんけど。

……というような記事を読んだ。なるほど、漁業と林業は相似形だな、と思えた。


日本の林業も、同じことをやっているのだ。樹齢数百年、成熟するのに少なくても150年はかかるとされるスギを、50年60年で大量伐採しているのだから。だが、それでは大径木材は得られない。また材質も落ちる木材を出回らせる。ただ量だけを出すから市場でだぶついて価格は下落……。そこで利益を確保するためにより大量に伐る、という悪循環。

森林資源はたっぷりあると言いつつも、実は大径木・長大材はすっかり減ってしまった。材質のよい木材も減少している。大トロ材質のスギは少なくなった。

日本人は、未成熟な資源を無駄に消費するのが好きらしい。そういや国民だって、若年層を痛めつけているな……。

2019/07/10

MMTは将来への先送りか、先食いか。

学生時代の記憶だから何年前だろうか。林学の授業で戦後の林政を学んでいたら、「将来の蓄積」を先食いする理論が登場したことがある。うろ覚えだけど、紹介しよう。

戦後は、戦災復興と高度経済成長による木材不足が顕著で、しかも日本の山ははげ山だらけ。一方で、そのはげ山に大造林が繰り広げられたか人工林面積は激増しており、それらが育つ将来は森林蓄積が非常に増えることが予想?期待?されていた。

木材不足対策として外材輸入が解禁されたが、やはり国産材業者にとっては日本の木がなければ利益を得られない。そこでもっと山の木を伐りたがっていた。そんなときに登場したのだ。将来は非常に多くの蓄積が生まれるのだから、その分を先に伐って木材を得ても、日本の国土の森林は減らないというわけだ。私は首をかしげつつも、十分に理論を消化できなかった。

果たして、こんな理論で政策が実行に移されたのかどうか知らない。ただ、今からすると森林蓄積は増えすぎたと嘆いていてるのであるが……。もっとも、この理論もおかしい。当時伐ろうとしたのも残された太い木であり、植林したての細い稚樹ではないのだから。生態系も生物多様性も無視しているし、森林資源は単なる足し算引き算では計れないものである。
素人的に考えても、将来育つ分を先に収穫してしまうことがよいこととは思えない。若いサラリーマンが、(将来得られるであろう)退職金分の金を先に使ってしまったら、どうなるのか。

 

なんだか同じような理論が経済界に登場している。「MMT」だ。アメリカ発の経済理論Modern  Monetaey  Theory=現代金融理論、現代貨幣理論である。

政府が自国通貨建ての借金をいくら増やしても財政破綻せず、インフレはコントロールできる。もっと借金して財政出動すべきだ

ようは赤字国債をどんどん発行して金回りをよくしろ、という理論である。デフレと財政赤字が経済回復の足を引っ張っている中で、もっと金を出させるために考え出されたように見える。
国債という借金がいくら増えても財政は大丈夫、借金は永遠に先送りできる、というわけだ。国は永遠に続くから、借金は永遠に先送り。あるいは(将来の)自国民なら踏み倒しても構わない?という発想か。とにかく、今の自分を豊かにしてくれという欲望が考え出すのだろう。

そんな過激な主張が、日本でも広がりつつあるようだ。いや、そもそもMMT自体が日本の財政事情をモデルにしているように感じる。「日本はあんなに赤字国債を発行しているのに財政破綻しないではないか。インフレどころかデフレではないか」と。

耳障りはよい。借金し放題を理論的に認めてくれるのだから。1000兆円を超える借金なんて返せるわけないから、永遠に先送りして、今の豊かさを享受しようよ、という悪魔のささやきのように思える。

なんか、リーマンショックにもつながったデリバティブ金融商品にも似ている気がした。債権を分解してリスクを取り除いたりリスクだけを集めた商品を作り上げそれなりのメリットをつくって販売すれば、どんな低所得者でも家を建てられる……というサブプライムローンみたい。今の所得が少なくても借金をし続ければ金回りをよくできるよ……。

日本の林業という小さな舞台で考え出された理屈は、世界経済まで応用できる優れたものであったのか? でも森林を先食いしたら、回復するまで数十年数百年かかる。一方で経済が破綻しても、その被害は人間社会だけで終わるか。さて、どうなるやら。

 

2019/07/09

麦わらストローが商品化!

ストローと言えばプラスチック製で、それがマイクロプラスチックになって環境汚染となると騒がれると、木のストローだ竹のストローだ、やっぱ紙か……とかまびすしい。ま、私もその一人だが(^^;)。

ただストローというのは、本来は麦わらのこと。

実は、日本でもかつては麦わらストローがつくられて販売されていた。 1901年頃に岡山県で川崎三一が麦わらを使って始めたという。そして1950年代後半頃までは喫茶店やカフェで使われていたという。思えば、この頃まで身の回りのグッズは、木質など自然素材が多かった。というか、代替品はまだなかったのだ。ところが木材不足もあって、金属製品や合成樹脂に置き換わり始める。アランウド1960年というのは、身の回りのマテリアル転換期なのかもしれない。

そこで出ました、大麦のワラでつくられたストロー。今の世に本当に麦わらでストローつくっちゃった人が現れたよ。

福井大麦倶楽部

福井県は六条大麦の生産量全国第1位だそうだ。そこで福井大麦倶楽部の重久弘美さんは、六条大麦を栽培して六条大麦を使った製品の製造・販売を行いながら、六条大麦についての情報発信にも取り組んできた。そして昨今のプラスチック製ストロー問題を受けて、ならばとつくってしまったという。最初は麦茶の購入者にノベルティとして配布していたが、とうとう市販を始めることに。

麦ストローの作り方は、まず麦の穂が立っているうちに手刈りをして、1週間から10日ほど天日で干す。生乾きではカビが発生するのだ。十分に乾燥させると、茎の節と節の間をハサミでカット。茎の外側の皮がむけてくるので取り除く。これで完成。簡単のように見えて、食具だけに衛生面など気をつかう点が多い。だから全工程が手作業だ。大量生産は不可能だと思われたが、希望が多いことから7月から販売することにしたという。

今年6月に収穫した大麦の茎を使って、10万本を製造した。製造は地元農業女性の協力を得て行い、検査機関での残留農薬のチェックや消毒も実施している。

Straw102 上記HPより借用。

10本300円と250本7500円(いずれも税別)の2種類。

1本30円。イマドキのカフェなら、これを使うことで客の評判を呼ぶ(インスタ映えするし)と睨んで導入することも可能かもしれない。

木のストローよりは自然ぽいかな。

2019/07/08

日本の林業は、ESG投資かダイベストメントか

ESG投資というのが、ようやく日本で注目され始めた。これは環境、社会(責任)、ガバナンス(統治)を重視した投資である。

環境や社会に与える影響や、法律などのルールに従った事業であることを投資の基準とするもので、投資も、そうした分野に目を配りながら案件を選ぶことで社会をよくしていく原動力にする……という意味がある。

欧米では森林(林業)に対する投資も、このESGに適合しているという。つまり林業は環境をよくし、社会責任を果たし、企業内統治もしっかりされているものと見られているのだろう。森づくりは地球環境(生物多様性、地球温暖化防止など)に寄与する産業と認められている。

日本では、森林への投資などゼロに近い。投資してもリターンがほとんど見込めないからだ。莫大な税金(補助金)を投入しても、ブラックホールのように吸い込んで外に何も出さないからだ。注ぎ込んだ税金以上に稼いだ例があるのなら教えてほしい。
だが、ESG投資の理念からすれば、日本でも森林が投資対象にならないか……と思っていた。長期的に見れば社会貢献や排出権などの面からプラスになる要素がある。チャンスだ! と思っていた。


そう期待していたのだが……世界はさらに進んでいる。

今や「ダイベストメント」だそうである。これは、ESG投資の裏返しで、「投資撤退」を意味する。環境や社会に悪影響を与え、ルールを守らないところには投資しないという方向性だ。地球環境や社会、健康を脅かしかねない企業への資金供給を止め、持続可能なビジネスへの転換を促す。規制強化などで業績が将来悪化する恐れがある企業のリスクを指摘するという意味もある。

世界でダイベストメントを表明した機関数は900を超えるとされ、その運用資産総額は7兆ドル(約800兆円)にも上るそうだ。しかも、これは急速に膨らんでいる。なんたって1年前は6兆3000億ドル(約700兆円)足らずだったのだ。ぐいぐい伸びていることを感じる。

今のところ、ターゲットは石炭火力発電やタバコだそうである。結構な力を持っていて、ダイベストメントの対象に選ばれると、企業は事業を展開するのが不可能になる。かなりの数の石炭火力が撤退に追い込まれた。また古くは、アパルトヘイトを行う南アフリカにダイベストメントを仕掛けられて、南ア政府はギブアップしている。

この理念からすると、日本の林業はダイベストメントに相当しそうだ。だって、明らかに森林環境を破壊し、地域社会を破壊し、違法伐採が横行しているからである。もともと投資はなかったけど、今後も投資してはダメな案件というわけだ。

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日本の林業は、世界の潮流であるESG投資が回ってくる前にダイベストメントの波に飲み込まれてしまうのだろうなあ。

 

 

2019/07/07

カルピスの日に思う台湾総統選

7月7日は、カルピスの日だそうである。とくに今年は、カルピス発売100周年。1919年7月7日に発売が始まったのである。

そして、カルピス誕生には土倉龍治郎が大きく関わっている。

その点については、2年前のYahoo!ニュースに『カルピスの日に思い出す、二人の「カルピスの父」という記事を書いたので、ここでは触れない。ただ、台湾のコンビニでもカルピス飲料が販売されていたなあ、と思い出された。買わなかったけど(笑)。

土倉龍治郎は、台湾に大きな足跡を残している。というと、また誤解があるかもしれない。今の台湾では日本以上に忘れられているからだ。ただ確実に(見えない)足跡はある。私も、その足跡の痕跡を探して歩いた。その成果については、そのうち改めて紹介したい。

龍治郎は、台湾で林業に樟脳生産に電力開発に……と大きな事業をいくつも展開していたが、結果的にそれらを売り払って帰国せざるを得なくなった。その事情については、まだ不明確な点が多々あって、単に本家の経済的危機を救うためだけなのか疑問もあるのだが、とにかく日本の(土倉家の)莫大な資金が領有間もない台湾に投入されたことは間違いない。

そして龍治郎が、それらをすべて放棄して帰国したことが、実は三島海雲のカルピス開発・販売に手を貸すことにつながっている。妙な縁である。

 

台湾で留まっていたホテルの近くに、こんな車が停まっていた。

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選挙カーである。日本だけでなく、台湾も選挙戦の真っ盛りだった。総統選が始まっているのだ(投票は来年だけど)。テレビを見ていると、各候補者の討論会ばかり開かれていた。この車の写真の人物は、鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘元会長だ。日本的には、シャープを買収したというか、経営危機を救った人物。彼も国民党の予備選に出ている。

せっかくだから私も見てみようと思ってしばらく待ってみたが、登場するのはまだ先のようで諦めた。別に郭氏に特別な関心があるわけではないのだが、実は私のかつての住まいの大家さんがシャープ最後の社長だったのだよ(^o^)。言い換えれば、シャープを経営危機に陥れて、鴻海に資金援助を頼む元をつくった人(⌒ー⌒)。そうした妙な縁があるから肉眼で見てみたいと思ったのだ。

そういや、富士通の半導体部門も台湾の聯華電子に売却された。日本の税金を注ぎ込んで建て直そうとしたジャパンディスプレイも台湾・中国資本に投げ売りされている。

時代は移り変わって、台湾資本が日本を買い支える……買い漁る時代になったのは、皮肉である。

2019/07/06

木材?木材風?

ホームセンターで見かけた薄板(ベニヤ)。

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こんなエイジング加工したような吸う汚れた板も売り物か……と思いかけるが、

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なんのことはない、ポリエチレン製のマットであった。しかし、かなり騙されるほどの出来。見た目はすっかり本物ぽい。いや、触感もかなり木肌ぽい。ま、触るとグニョッと曲がるのだが。

このような品が出てくると、木材なんか必要なくなる。木材風で十分ではないか。。。

木材研究が進むにつれて、木材的な見かけだけでなく、触り心地まで似せることができるようになった。

それでも、本物の木材を使ってください、と言うには何が必要だろうか。

 

2019/07/05

台湾の飲料パックはFSC印

台湾のコンビニにはイートインが多い。たいていの店にあって、1品買ったらそこで座っていられる。当然涼める。

実はコンビニ嫌いの私(笑)が、台湾ではしょっちゅうコンビニに入っていた。多分、日本で年間に入るコンビニ回数(せいぜい10回)を、この5日間で超えたんじゃないか。

そこで飲んだのが、こんな紙パックの飲料であった。「蜜茶」とあるが、甘いお茶である。値段忘れたけど、そんなに安くなかった。日本と物価は変わらないだろう。

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で、気づいたのだ。側面のロゴマークに。

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そう、FSCである。しかし、「源自負責任的 森林資源的紙板」と漢字で記されると、なかなか味があるね(^o^)。

 

 

 

 

 

2019/07/04

タピオカミルクティとストロー

台湾では、タピオカミルクティーを飲んできた。日本で流行っているが、やはり原産地で味わわねば。ただし、私の頼んだのはチーズ味(^^;)。ちょいと変則か。

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タピオカを吸うには、この太いストローが必要だ。ただ、それでも詰まるから勢いよく吸引すると、ポコッとタピオカが口の中に飛び込んで喉に激突して痛かった(-_-;)。やはりタピオカはスプーンですくう方がよいと思う。

と、台湾グルメの感想を書きたいのではない。気になるのはストローだ。

このところ、ストローに対する風当たりが強い。マイクロプラスチック問題が世界的課題として取り上げられたかと思うと、なぜか矛先はストローに向いたのだ。これ、いかにもおかしい。世に出回るプラスチックのうちストローなんて、何千万分の1だろうが。あえて世間の目をそらそうとしたとしか思えない。

それに飛びついたのが、環境ジャーナリストの竹 田有里さんだ。水害被災地を取材して、間伐遅れが危険と聞き、間伐推進のために間伐材を使う商品をと考え、飛びついたのがストロー。木造注文住宅を手掛ける「アキュラホーム」に話を持ちかけ、間伐材を使用した「ウッドストロー」を開発させてしまった。
製法は、スギ材をかんな屑のように0.15ミリまで削り斜めに筒状に巻いたもの。手作業でつくっており、なんと1本50円。

本気か? 誰が使い捨てのストローに50円出すんだ。だが、いたよ。

東京・永田町の「ザ・キャピトルホテル東急」と共同で「ウッドストロープロジェクト」 として事業を立ち上げ、レストランで木のストローの使用を始めたというのだ。しかも木のストローを発表したら中央官庁や有名ホテルなどから問い合わせが殺到したという。世の中、50円のストローを使っても平気な顧客を抱える店がたくさんあったのか。官庁は税金だから痛みはもともと感じないのかもしれないが。

それにしても、一体ストロー何本分で1立米の木になるのか考えたことはあるのか。本気で間伐材の新たな使い道がストローと思っているのか。これで間伐が進むと考えているのか。いや、そもそも間伐材が売れないと誰が言った? いまや引っ張りだこではないか。バイオマス燃料として足りずに困っている。

ようするに、単に流行のストローに乗っかっただけとしか思えない。(その流行も恣意的につくられたものだろうが。)

ストローゴミをなんとかしたいのなら、回収システムを確立する方がよいだろう。多くが店で出すのだから、しっかり回収するだけで、巷に捨てられるストローは激減させられる。あるいはタピオカ、つまりキャッサバ澱粉から、生分解性プラスチックをつくり、それでストローにした方が意味あるんじゃないか。タピオカストローで、タピオカを吸い上げるのは話題にもなるし。

 

ちなみに本気で木材用途を考えるなら、国産材割り箸に力を入れるべきだ。国産材の高級箸でも原価は6円ぐらい。箸袋をオシャレにつけても20円程度だろう。そして機械化もできている。木材消費量も、ストローなどよりよっぽど多い。50円のストローをつくるぐらいなら国産割り箸をもっと増やすことこそ、新たな使い道となるだろう。新しくないのだけど。

マイクロプラスチック問題を真面目に考えるなら、ストローではなく、まともな実効性のあるものから取り組むべきだろう。

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こちらは台北のスーパーで買い物したときに購入したレジ袋。高いのだよ。6元した。20円を超える。今や台湾は全面的にレジ袋有料化を行っている。

2019/07/03

Wedge記事のネット公開と林野庁長官交代

Wedge7月号に私が執筆した「横行する盗伐、崩れる山林 林業県・宮崎の」がネットにアップされた。

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ぜひ、目を通していただきたい。こちらが、本筋の記事である。ちゃんと裏事情まで触れている。盗伐問題は、単に例外的な悪質業者の仕業ではないことを納得してもらえるだろう。さすがに記事には書かなかったが、宮崎県の木材生産のうちの何割かは違法状態だという指摘もあった。そして業界の重鎮まで…。

 

ところで、折しも林野庁長官の交代人事が発表された。

牧元幸司長官が農水省の農村振興局長に移り、本郷浩二次長が7月8日付けで長官に昇格、後任次長に農村振興局の太田豊彦次長という布陣になるらしい。
しかし、牧元氏が長官になったのは、昨年7月。つまりたった1年しか経っていない。任期の短い官僚組織の中でも、さすがに1年は珍しいのではないか。とくに長官である。それも上がりではなく、長官経験者が農水省の局長に移るというのは、更迭人事ぽい。

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これは国会筋から流れてきた噂だが、どうも宮崎県の盗伐問題がひっかかったらしい。そもそも牧元氏は、2011年3月から宮崎県の副知事に就任しており、盗伐が頻発するようになった木材増産策を進めた張本人である。
14年には林政部長になっているが、これも増産政策の要。16年に内閣官房内閣審議官、そして17年に次長、18年に長官。

まあ噂にすぎないが、多少とも盗伐問題が人事に響いているとしたら、私としては喜ばしい。国会答弁で盗伐を擁護(「誤伐と区別がつかない」など)した長官として私は記憶している。だいたい誤伐だって違法木材だよ。

先の沖長官があまりに期待外れだったので、牧元氏には多少期待した。東大法学部出身の事務官として違法行為にはもう少し敏感かと思っていた。だが、2倍3倍の期待外れだった。今後はどうなるかね。。。。もう期待はしないが。

 



2019/07/02

台湾で後悔したこと~クロガキ?

台湾より帰国しました。昨夜、というより今日の未明になったのだけど……。

で、今日は午後からメチャ忙しくなりそうなので(´_`)、先に書いておきます。

台湾は面白かった。日本と違って雨が降ったのは初日だけで、あとはほぼ晴れ。暑かったが、毎日約3万歩歩いていた(ざっと15キロぐらい?)。疲れたけど。日本では1日で1000歩いかない日もあるのだから。

散歩だけでなく、山も登り、博物館やら植物園、そのほか町の歴史探訪的なことも行い、非常にためになった。取材という点では、ほぼ99点、満点に近い満足度である。疲れたけど。

それでも後悔したことがある。

この写真は、某町を歩いて、木工の店があったので覗いた際に見つけたもの。

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ん? これは……なんかクロガキのような。。。クロガキとは黒柿、つまり変色した柿の木の木材だが、一本何十万円もするものがある。1立米単価なら100万円を軽く越すだろう。いや1000万円かな? まあ、クロガキを1立米集めるのは至難の業ではあるが。しかし、クロガキの木工品はさらに値が張る。

台湾にクロガキがあるのかどうかわからない。別種かもしれない。しかし、同じような価値があるのではないか。この輪切り。直径はざっと10~15センチで厚さは2センチくらい。

「特価200元」とある。大雑把に800円ぐらいか。

買うか? 800円でクロガキなら……もしかしたら掘り出し物かもしれないぞ。しかし、私には何かに加工することもできない。そもそも、こんな端材は価値があるのかどうか。いや、お土産としては意味があるかも……。

結局、買わなかった。正直、歩き疲れていたのだ。早く、駅前まで行って、飯を食おう、冷たい茶を飲もう、と焦っていたのだ。かろうじて写真を撮っただけで後にした。

これが最大の後悔(^^;)。やっぱり買っておけばよかった~。別に本当の価値がいくらでもよかったではないか。偽物でもよいではないか。お土産なんだから。しかも800円ぐらいなら、笑って済ませられるではないか。

次に行くときはきっと……って、もう、どこの店だったかも覚えていない。後悔だなあ。

 

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森と林業と田舎