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森と林業と田舎の本

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2019/07/29

世界一高い木造ビルの建材

ノルウェーの首都オスロの北にある小都市ブルムンダルに世界一高い木造の複合ビル「ミョーストーネット(Mjostarnet)」が建てられたそうである。建物の高さは約85.4メートル、18階建て。2017年3月から工事が始まり、総工費5000万ユーロ(約61億円)をかけて今年3月に完成したそうだ。ちなみに建築中の動画もある。日本をはじめ世界中から数千人もの人々が視察に訪れているとか。

動画に映る景色を見ても、のどかな田園都市ぽいのだが、ここに18階建てビルを建てたのは何だろう。施主のオーナーのArthur Buchardt氏は、地元の素材や地元の生産者、地元の企業を使って、世界一高い木造ビルをつくりたいと願ったというのだが……。
建物に使われた主な木材は、近隣の森から持ち込んでいる。逆に言えば、田舎町にこれだけの資力のある会社が成立している点でも興味深い。ホテルやオフィス開発の不動産会社のようだ。

ただ建材が木材と言っても、約1400立方メートルの構造用集成材にエレベーターや階段のシャフト、バルコニーなどはCLT、床の一部に単板積層材(LVL)を使用した。すぐに想像されるCLT一辺倒のビルではない。

ちなみにこれまでの世界一高い木造建築は、ブリティッシュコロンビア大学の18階建ての学生寮で、高さ53メートル。こちらは木材、鋼鉄、コンクリートの複合建築だし、主に使われたのは超厚物合板「マスティンバー」だそう。意外や世界の木造ビルは、CLTに頼っていないのだ。
  

それよりも、写真を見たところ、外壁はケボニー化木材ではないだろうか。

私が同じノルウェーのトロンハイムで見てきた9階建て木造ビルと酷似している。こちらはCLTの構造材に外壁がケボニー化木材を使ったと聞いている。

2_20190729161401

ちなみに、最近はケボニー化木材と呼んでよいのか若干迷う。ケボニーというのが会社名であって固有名詞になっていないからだ。より普遍的には、フラン樹脂化木材とでも呼ぶべきかもしれない。実際、日本で進むケボニー化木材技術の研究では、ケボニーとは呼ばず「フラン樹脂化」は名付けている。

もしこの加工木材に興味のある方、そして肉眼で見たい方触りたい方。明々後日に長野市で開かれる次世代森林産業展2019へどうぞ。私のセミナー(1日午前10時30分~12時)では、実物を持って行き紹介する。触らせてあげようv(^0^)。

同時に8月5日に発行予定の『絶望の林業』の先行発売も実施。なんと定価2200円プラス税(2376円)のところ、2000円!ポッキリ
破格値であるぞよ。部数に限りがあるのでお早めに。

 

 

 

 

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