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森と林業の本

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2019/07/23

半分、なつぞら

今日の天候は、青空が広かってギラギラ照りつけるかと思えば、急に暗くなっていつ降るか……と思わせる空模様になったり……。

こーゆーのを「半分、なつぞら」というかなあ(^^;)。

そこで、昨夏に見た半夏生(ハンゲショウ)の景色を見たくなって、生駒山の湿原へ向かう。気のせいかもしれないが、最近はハンゲショウを売り物にする花園が増えたように感じる。これまで注目されなかった植物が、急に注目を集めだしたような……。

Dsc02838_20190724094301

 

よく咲いていた……て、これ、花とちゃう。葉の一部が白くなるのであった。

ハンゲショウは、不思議な植物だ。葉の半分ぐらいが白くなるのはなぜなのか。いや、正確に言えば1枚の葉の半分が白いのではなく、ほとんどが白い葉と完全に緑の葉が混じっている生え方をしている。白い部分は葉緑体がなくて光合成できないとしたら、植物としては非常に不利だ。それとも白い葉緑素があるのか? 
もしかして白い葉は、華麗な花びらと同じ役割を果たしているのかもしれない。派手な花ぽく見せて昆虫を呼び寄せ、その葉の下の地味な花の花粉を媒介させようという深慮遠謀……。

Dsc02834

それに葉をアップで見ると、実はさしてきれいではない。ただパッとしない葉でも集まると、不思議な景色となって映えるのだ。葉の中にもさまざまな性質があって、それが集まることで特異な効果を発揮できるのかもしれない。

余談だが、朝ドラの「なつぞら」。アニメ創成期を描いた話と思っていたら、戦災孤児や北海道開拓の逸話まで交えつつ、戦後日本の夢を見ることのできた時代を上手く描いている。実際にこの時代を生きた人にとっては、辛くて酷いことも多かったのだろうけど、いつか必ず抜け出すぞという「希望」があったのではないか。「絶望」流行りの昨今、ちょっと羨ましいぞ。

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