ベトナムへの木材輸出の?
日本の木材輸出に関して、私が注目しているのは、ベトナムだ。
貿易統計上は目立った数字にはなっていないが、実は中国、フィリピン、韓国、台湾の次ぐらいに来ているはず。フィリピンは合板輸出だろうから、丸太輸出としてはいい線いっている。ベトナムは、内需ではなく木材加工国として、世界の舞台に立っているのだ。家具、建具、内装材などを世界中に輸出している。今や素材はベトナムや近隣の国だけでは集まらず、アメリカ・カナダから輸入しているが、そこに日本も割り込んだわけだ。
そんな中、今や農林中金が中国四国地方の木材を集めてベトナム輸出していることを知った。扱うのは、主にヒノキ丸太。
その陰には愛媛県森連があるのだが、愛媛だけでは対応できないほど輸出量が増えて、広島、山口、島根、大分、熊本、長崎の6県森連から愛媛県森連が木材を購入していた。そして四国・九州地方の木材は愛媛松山港から、中国地方の木材は島根県の浜田港に集めてから送り出しているそうだ。そして5年で扱い量を10倍にしたという(約3000立方メートル)……しれているか。
ま、ここまでは県森連としては(珍しく)よくやっている、頑張っているなと思うのだが、気になるのは、なぜかベトナムに日本式の木造家屋を普及させようとしていることだ。構造材として利用してほしい、ようするに日本的なヒノキ柱を売りたいらしい。そのために日本の木材加工技術も伝えるという。だからベトナム人の研修生を受け入れているのだが……。今年中にモデル住宅建設を考えているとか。
なんかオカシイ。日本がベトナムの木材の使い道を誘導しようとするのは無理でしょ。ベトナムに日本式住宅なんか建ててどうするのか。結局、構造材の方が量を出せるという発想ではないのか。あちらは世界の市場を見ているのだから。世界は柱じゃなくて板だ。
丸太を送り込んで、お好きにどうぞ、というのは商売としては下手。むしろベトナムの木材加工(内装材)に適した木材を輸出するよう努力して、単価を上げることを考えないと。ベトナムでも森林認証取得業者は増えてきたみたいだ。そのうち「日本の木材も認証つけないと買わないよ」なんて言われるんじゃないか。独りよがりにならないよう望みたい。
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