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森と林業と田舎の本

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2019/07/16

新建材MPPって何?

日本の林業界では、木材の生産量を上げることを至上課題とする政策が続いているが、実は従来の木材用途はいずれも供給がだぶついている。板も角材も建材としては減少が続くし、コンパネのような合板も頭打ち。そこで新たな木材需要を生み出さねば……と叫ばれ、あげくにバイオマス燃料だ、と燃やしてしまう有り様。だから新たな木材加工品が求められるわけだが……こんな商品はどうだろう?

超厚板合板のMPP(Mass Plywood Panel)マスティンバー。なんだか戦隊ヒーローものの名前みたいだが、アメリカで開発された新たな木質建材だそうだ。

超厚板とは、ざっと3インチというから……簡単な計算では7,6センチを超えるから、8センチほどの厚さのある合板である。通常の合板が、厚くても2,4センチまで。構造用合板は3,5センチが最大のようだ。つまりそれらの2倍以上の厚さだ。ちなみに幅12フィート(約366センチ)、長さ42フィート(1280センチ)に及ぶものが標準サイズとか。これぐらいの厚さがあると耐火性能も高いし、耐力壁にもなるだろう。ビルディングの建築に使える。製造は合板工場か。

 

このように紹介したら思い出す建材がありますね?

そう、CLTだ。MPPは丸太をかつらむきしたベニヤ板を直交させて張り合わせるが、CLTはラミナ(木材をスライスした板)を直交させて張り合わせる。CLTの厚さは最大で9層27センチのものもあるが、3層なら6センチぐらい。分厚いラミナを使っても12センチ。

もちろん両者は木質構造も違うのだから特性も違う。しかし使い方を考えると、重なるところもありそうだ。木造ビルの材料になりそうだ。部分的な壁材や床板なら、CLTだってMPPだってどちらでも間に合いそう。

MPPが日本の建築基準法に適合するのかどうかは知らないが、CLTのライバルになりそうな予感。

次々と新製品が出てきて、右往左往して、需要を食い合うのだろうな。

 

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コメント

木材の加工品の価格を高くすることができなければ、原料の原木価格を下げてより多くの利益を生み出すこと。現在行われている国の政策はこの一点です。つまり、林業ではなく木材を原料とする木材加工業を守るための政策です。
この国の政策に従っていれば、いずれ林業はこの国からなくなります。最も重要な基幹産業が無能な国により壊滅されるのです。木を原料とする加工業など資金さえあればいつでも短期間で構築することができます。しかし、その原料となる木材は一度壊したら容易に回復することはできません。林業と林産業とどちらが重要かと問われれば、林業に決まっています。国に逆らう林業を目指さなければならないと考えます。

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