FLASHに宮崎盗伐記事……だけど
写真週刊誌FLASHに、宮崎県の盗伐に関する記事が掲載された。(それをYahoo!ニュースが転載)
中国が悲鳴「日本よ、『盗伐木材』を送りつけるな!」
「『日本から輸入している木材は、盗伐された違法品ではないか』と、中国の環境NGOが日本に弁護士を派遣し、調査しています。ここまで事態を放置した日本政府の責任は、非常に重いですよ」
2017年から衆議院・農林水産委員会で、森林の盗伐問題を追及している、共産党の田村貴昭代議士(58)は、こう憤る。
よしよし。私的には、狙い通りの展開だ。今後は、海外メディアからも発信される予定だ。日本で盗伐が横行していることを。いろいろなメディアが動きだしたのは、私の耳に入っている。「外圧に弱い」日本だから、拡散すべし。遠慮はいらない。たたけ。
ただ、内容を子細に見ると、ちょっとなあ……という点が散見される。なかでもジャーナリストの横田一氏のコメントとして書かれていることには、間違いが多い。
度重なる違法伐採で環境破壊を経験した中国は、2017年から中国国内での天然林の伐採を禁止しました。これにより、日本からの輸出高は、前年比で36%も増加。
私の記憶では、天然林の伐採を禁止したのは2000年ごろ。これを期に日本は木材輸出を始めたのだが、その最初に私は立ち会っている。輸出額の増加理由も、これだとするには無理がある。これはライターの勘違いだろうか。
「業界内では、『宮崎県産の木材の8割は違法品』といわれてい る。中国から『盗品はやめてくれ』と、悲鳴に近い訴えが増えています。国辱もいいところです」(林業組合関係者)
これも森林組合の間違いだろうなあ。8割というのも言い過ぎだと思うが、これは噂としてだからしょうがない。しかし、本当にこのコメントを取れたのだろうか。森林組合が直接輸出しているケースは多分、ない。これもライターの思い込み?
まあ、揚げ足取りをするつもりはない。とにかく、メディアはバンバン盗伐のことを報道してくれ。中国に馬鹿にされていると聞けば、頭が沸騰する輩もいるだろうが、それだけ効果がある証拠。なかには報道を恨む連中もいるだろうが、そんな輩こそ盗伐の共犯者だろう。最近は、木材だけでなく、薪やシイタケ原木用の盗伐もよく耳にするし、事実私の山でも伐られたことがある。それが悪いことだと思っていない人間が多いということだ。林業家を名乗るのなら、盗伐を恥と思うことが原点だ。
報道されるのがいやなら襟を正せ。自助能力がないと感じるから、外圧なのだ。
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