『絶望の林業』重版、出来!
たまたま見かけた新聞広告。「エコノミスト」である。
絶望の日韓……。。。流行りか、「絶望」は?
本日、『絶望の林業』の版元から連絡があって、重版が決まった。
重版と言っても部数はしれているが、発売から実質3週間であり、ほとんど書評などマスコミにもネットにも紹介記事が出ていない時期の重版は珍しいし有り難い。あえて言えば、『「森を守れ」は森を殺す』の出版時と同じ状況。あの時代はまだインターネットではなくパソコン通信の時代だったし、ネット書店もなかった。店頭で目にして購入する人が多かったようだ。何より本がよく売れていた前世紀だからね……(遠い目)。
思わず編集者と電話で話したのは、「なぜ売れるんだろうね?」(^o^)オイオイ
正直、さして売れるとは思っていなかった。いや、今も半信半疑。そのうち売れ行きがピタリと止まるに違いない、というミョーな自信があるヾ(- -;)。そもそも林業人は人口は少ないし山村に住んでいて簡単に本屋で買えないし、そもそも林業を論じることが好きな人は少ないから。
これまでの本のタイトルに「森林」「森」を多用してきたのは、「林業」と付けたら売れないと言われていたから。それをストレートに入れてしまった。さらに価格も高め。売れる要素がない。
が、最初に言われたのは、タイトルが強いこと。「絶望」という言葉にインパクトがあったようだ。このタイトルは、「前書き」で触れた通り、当時の私の口癖だったのだが。しかし、林業に「絶望」をくっつけると意外な結果。この先、絶望シリーズが始まるかもしれない。
だが、それだけでは無理だ。
ならば、なんだ。
なんにでも「絶望」したいのか。「日本スゴイ」の裏返しの「ダメな日本」を読みたくなった。
一般人が「業界の裏側」に興味を持ったのか。他業種の不幸は蜜の味……を覗きたい気分。
1年以上前から続けたネットの前宣伝が効いたか。なんしろ、まったく書いていない時期からタイトルだけはブログで紹介していたからね。
実は、世の人の一時の気の迷い? 真夏の夜の夢だった。 (゚o゚;)
ともあれ感謝。こうした本が売れるのは、逆にとれば林業に興味を持っている人が多いということだ。絶望を知って、オレが、私がなんとかしようと思う人が出るかもしれない。。。。やめとけ。絶対に無理だから(笑)。
« インスタとカッティングボード | トップページ | マクロン大統領の3つの提案 »
「書評・番組評・反響」カテゴリの記事
- 盗伐問題の記事に思う(2025.02.03)
- 『敵』と『モリのいる場所』から描く晩年(2025.01.25)
- 「関口宏のこの先どうなる?」で林業特集(2025.01.19)
- ブックファースト新宿の「名著百選」(2024.11.12)
- 朝ドラで気づく土倉家の物語(2024.10.23)
最近のコメント