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森と林業と田舎の本

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2019年9月

2019/09/30

「超学際的研究」の時代……のツボ

森林に関することは何でも扱う……森林生態学から樹木葬まで……と私は公言しているが、何もすべての分野に詳しいわけではなく、苦手な科学的分野もある。その一つが水文学だ。
幸いというか、縁あって人間環境大学の谷誠先生(特任教授)と知り合って(メールだけだが)、森林と水に関する記事を書くときにお世話になってきた。

その谷先生から、「水文・水資源学会」で発表した資料を送っていただいた。

学際・超学際からみた洪水流量の研究の方向性」である。超難しいタイトルだ(笑)。それでも幾つか抜き出して紹介する。

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極めて大雑把に私が説明すると、これまでいくつもの学問分野をカバーする「学際」という考え方があったが、今後は学問分野だけでなく社会分野も含めて考えていかねばならない「超学際」的な研究が必要だ、ということだろうと思う。そして、それを水文学に当てはめると……どうなるか。現在のような地球規模の問題となる気象変動の時代になると、大雨時の河川の洪水流量をどのように考えるか、というテーマである。

激烈化の進む気象に対応しようと、現在の政府は「国土の強靱化」を打ち出している。ようするに土木工事によって、堤防の嵩上げ、治水ダムの建設、河川流量を増加させて速やかに排水……などで対抗しようとしているわけだ。

しかし、それが可能なのか? 自然界の動きはわからないことだらけのうえ、莫大な資金が必要なだけでなく技術的にも限界がある。生物多様性や人間社会への影響も考えると、強靱化だけで完全に洪水を防ぐのは現実的ではない……というか無理。そこで、「超学際的」に考えてみる。

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ダムや河川改修に加えて、森林・林業の再生、農山村の生活、弱点の自覚と住み方の分散・変更……など社会的な課題を加味して研究すべき、というのである。

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これは学問分野だけではなく法律の壁を越える必要もあり、縦割り行政をも超越しなければならない。その点では、極めて政治的な研究となる。そもそも地球環境問題とは、科学を包含した政治的なものであるのだけど。

当然ながら、これは洪水など水文学分野に限ったことでなく、今後はすべての自然科学でも超学際が求められるだろう。研究から一歩踏み出した、政策づくりと言えるかもしれない。

なお、この説明の1ページに、このような内容もある。なんと! 拙著『絶望の林業』が登場する。……これが今日のエントリーのツボだ。書きたかったのはこれか(⌒ー⌒)。

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なお、スライド全ページは、こちら

水と森林 谷誠ホームページはこちら。

 

2019/09/29

日経新聞9・30

明日は9月30日。日経新聞を見てほしい。

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こんな広告が入っているはずだから。いや、私は確認していないけどね。。。

前回とわずかに文面が違う。何か。一つは、3刷になったこと。そして9・9千葉災害を受けて……。

ちなみに東京新聞にも記事(千葉停電を引き起こした倒木に関して)になったよう。こちらはまた改めて。

 

2019/09/28

奈良シングル

取材帰りに生駒で行きつけのバーに入る。

「何か新しいスコッチ、ある?」

珍しくウイスキーを飲みたくなったのだ。(いつもはジン、もしくはスピリッツ系)

そこで出されたのがTOMATIN、トマーティチン・ク・ボカン。アイラではなくハイランドウイスキー。トマーティンは、スコットランドの古語で「ネズの木の茂る丘」を意味する村だとか。ロンドンの北西約900km、人口およそ500人の何もない村だそうだが、いい水があった。そしてピートもあった。この二つがウイスキーを生み出す。またク・ボカンは魔犬を意味する。

私はロックで頼んだ。

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一口、二口飲む。わりとあっさりの口当たりの中に穏やかなピート臭。ふむ。こんなモルトもあったか。

が、気がついた。写真のグラスを見て、気づかないか?まだ二口、おそらくグラス5ミリ分しか飲んでいないぞ。
それにしてはたっぷりすぎないか?

「これ、水割りじゃない?」

「いえ、ロックですよ。この量は『奈良シングル』です」

マスターの説明によると、奈良のバーは、シングルと言っても通常の店より1・5倍ぐらいなみなみと接ぐそうだ。それを奈良シングルと呼ぶ。ここでは生駒シングル。さらに増量しているような……。

で、度数を聞いた。なんと46度! 通常のウイスキー(約40度)よりずっと強い。これを、奈良シングルで飲むと……。

しかし度数に比して意外なほど口当たりは優しく、全然抵抗ないのである。すいすい飲んでしまう。

奈良シングル。奈良の独り者ではなく、奈良のシングルグラス。これ、奈良のスタイルとして売り物にできないだろうか。飲んべえが集まらないか。ただし、1杯でへべれけになる可能性高し。

それで思い出した。

先日、近鉄駅前の土産物店を覗いたのだが。

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買い物カゴにこれかよ。。。うむ。これも奈良スタイルだろうか。古都の情緒を求めて来る観光客は喜ぶに違いない。いっそ、スーパーマーケットもみんな、こんな買い物カゴにして奈良を盛り上げてくれ。

 

2019/09/27

アスペルガー症候群の人類史

国連の気候変動サミットにおけるグレタ・ショックは世界中に広がっているようだが、それとともに彼女に対する誹謗中傷も後を絶たない。世界中のメディアや、サイトにも、そして私の記事につくコメントにも読むに堪えない言葉が並ぶ。怒るだけでなく、否定し、あざ笑い、裏に陰謀があるとうそぶき、あげくは地球温暖化現象まで嘘だと言い出す。

彼女の演説内容は、実はシンプルだ。科学者が地球温暖化を指摘しているのだから、早く対策をとれ、と言っているだけだ。
なぜ16歳の少女が語ったことに、ムキになって貶めようとするのか。仮に意見が合わなければ無視すればいいだけなのに。しかも理屈で対応するのではなく感情的になるのか。そこには一種の怯えや歪んだ対抗心が見られ、深層心理からの自己防衛反応が見られる……と脳科学的に分析してみるのも面白いのだが、私は彼女が自身をアスペルガー症候群だと述べたことに興味がわいた。そして彼女個人の症状としてではなく、アスペルガー症候群の人の存在意義について考えてしまったのである。

以下は、そんな考察というか論考、いや私の思いつきの妄想である。

アスペルガー症候群は発達障害の一つで、一般に対人関係やコミュニケーション、そして想像力に障害があるとされる。いわゆる空気を読んで臨機応変に動くのが下手で、一つの事象に強いこだわりを持つ。それは、巨大で複雑で、多くの人と交わらねばならない現代社会の生活には不利に働くだろう。

地球史から考えると、生物は適者生存であり自然淘汰がなされることによって進化を遂げてきた。生存に不利な遺伝子は篩にかけられて消滅に向かうはずである。発達障害を持つ個体は、コミュニケーションが重視される人間界では生存しづらく減っていくはずなのだ。

それを説明するのに、一昔前には、これは遺伝子の転写ミスによって生じるという説があった。いくら自然淘汰されても性細胞が分裂する際のDNAの転写ミスによって生まれてくる、と考えられたのだ。しかし近年の研究では、むしろ積極的な役割があるのではないか、と考えられ始めている。つまり一見生存に不利に見える遺伝子も、何らかの点で人類に有利に働いている可能性があるというのだ。

たとえばアフリカには鎌状赤血球症と呼ぶ遺伝病があるが、貧血ばかり起こして生存には非常に不利なのに残り続けている。やがて鎌状赤血球は、アフリカに蔓延するマラリア病に対する耐性を持つという特性があったからとわかってきた。

話は変わるが、同性愛者は原理的には子孫を残せない。だったら、その遺伝子は次世代に引き継がれず消えていくはずである。しかし、いつの時代にも同性愛者は一定の割合存在するとされる(約1割という説も)。実は同性愛者も子孫を残すケースが多いのだが、それにしても生活に不利をもたらすはずの遺伝子保有者がなぜ減少もせず一定数存在するのか。……そんな研究もされており、同性愛にはそれなりの役割があるという結論が導かれている。

同じことが、アスペルガー症候群などの障害にも当てはまるのかもしれない……と思いついたのだ。

いや別にアスペルガーを持ち出さなくても、人同士の関係に漂う言葉にしない空気を読めない、一つのことに集中すると周りが見えない、常に他人と同じことはしたくない、という人は一定割合存在する。通常は疎まれる(時に社会を混乱させる)そうした性格の人も、自然淘汰にかからず人間集団の中にはいなくてはいけない、いることで集団の生存可能性を広げるのではないだろうか。

それは、集団全員が同じ方向に歩いている際、そちらは滅びの道だ、と叫びストップをかける役割かもしれない。あるいは誰もしないことに挑戦することで、新たな生存領域を発見することでもある。

歴史を振り返ると、多くの優れた発明家、技術者、探検家、芸術家、そして戦いの指導者などが、これらの役割を持っていた。そして彼らの多くは奇矯な性格の持ち主だったと伝記などに記されている。他者と同じ行動をとっては上手く行かないときに、突破口を開く役割を人類史の中で与えられていたのだ。ただし、それは日常の破壊でもある。日常に生きる人にとっては脅威だ。

……そう考えると、今の時代にグレタ・トゥーンベリさんが登場したことがわかるような気がする。彼女の意志そのものより、時代の意志、人類史の意志と言えるかもしれない。そして、多くの人が必死になって彼女を否定したがるのも「今の時代」「今の生活」を守りたいという旧人の防衛本能であると読み取れる。

ただ、彼女はそんな誹謗の声にまったく興味をもたないであろうことも想像できる。他者の反発なんて小さなことより、はるかに大きな(地球の)問題に「こだわり」を持っているからだ。


この考察が的中するかどうかの答は、そんなに長く待つ必要はないかもしれない。グレタさんのいうような気候変動のティッピングポイント(後戻り不可能の時期)を迎えるのが約10年後だとしたら、もう「今の生活」が守れなくなるまでさして時間は残っていない。その時に「あのときのグレタの演説はこのことを指摘していたのか」と語られるだろうから。

 

 

 

 

2019/09/26

ホームセンターのビーバーの餌

セミリタイヤして、楽しいことをのんびりやる余生を送ると言いながら、相変わらず世間に追われているんだが、そんなときは気分転換にホームセンターに行く。

ホームセンターは、いつも新しい発見がある(^o^)。

今回は“ビーバー”の餌を発見した。

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こんな板を並べている。端材の投げ売りか……と思いきや、その板の種類は千差万別。

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拡大してもらえば、読めるかな。

写っていないものもあるが、ざっと並べると、柳、タモ、ドロヤナギ、メジロカバ、ケヤキ、谷地ハン、栓、ミズキ、一位、イタヤカエデ、栗……ほかにハンノキもあるが、これは谷地ハンと別だろうか。よく、これだけ集めた。

しかし……こんな樹種の板を並べて、誰が買うんだ? これらの樹種の違いを楽しめる人なんて……どこぞの“ビーバー人間”だろう。。。ああ、わりといるんだな、そんな人が(^^;)。おそらく出荷した製材所も、なんらかのビーバー人間だろうし。ようするに、ここはビーバーの餌場(⌒ー⌒)。こんな木を眺めてニヤニヤする人がいるんだろう。そのうち罠にかかるかも。

ほかにも、いろいろあるよ。

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何に使うのかわからない木っ端の商品が。

2019/09/25

3刷決定!『絶望の林業』

私ももういい年であり、今後は仕事を減らそうとたくらんでいる。食うに困らない程度に、楽しい記事、書きたい記事だけに絞っていこうかと思っている。穏やかな余生を送りたいのだ……と言う割には、尖った記事ばかり書いてしまっているが。

やはり楽しく。嬉しく。わくわくドキドキを。人生、暗く悩んで、絶望ばかりしていてはダメだ。

というわけで、楽しいニュース。

『絶望の林業』、3刷決定!v(^0^)

多分、3刷本は、10月初旬から店頭に並び始めるだろう。なお9月30日に日経新聞に広告を打つことになった。日経というところがミソか(笑)。業界ものとはビジネス書なのか……?

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なんか、久しぶりだなあ(泣)。こう見えても、以前の出版物では2刷、3刷……は幾度も行ってきたのだが、このところトンと縁遠くなっていた。出版不況とともに、自分の書きたいものと世間の興味とのズレを感じたのだが。

しかし、「絶望」が世間の琴線に触れたというのもミョーな気分。楽しい路線ではないような……。

 

ちなみに近鉄奈良駅前の啓文堂書店では、『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』がずらりと並んでいた。下段に4冊、上段に1冊。もう尽きていたのに、改めて並ぶのは追加発注してくれたのか。(^人^)。こちらは楽しい路線の本。

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2019/09/24

グレタの言葉と『絶望の林業』

国連の温暖化対策サミットスウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんが各国の代表を前に演説した。その幾つかをネットで聞いて戦慄する。苦手な英語の言葉なのに、その迫力たるや、身体が震える。

ちなみに演説にも翻訳にも幾通りかあるが、私へはクーリエの[緊急全訳]が一番、しっくり来るかな。日本語の言い回しが自然で、内容をよく伝えるだと感じた。

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【緊急全訳】グレタ・トゥンベリ、国連気候行動サミットでの怒りのスピーチ

グレタさん演説全文 「裏切るなら絶対に許さない」涙の訴え

グレタ・トゥーンベリさん、国連で怒りのスピーチ。「あなたたちの裏切りに気づき始めています」(スピーチ全文)

グレタ・トゥーンベリさんによるCOP24でのスピーチ 

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地球温暖化の進行については、よほどの懐疑論者・陰謀論者でないかぎり認めざるを得ない(懐疑論は、すでに論破されている)はずだが、それでも政治家も経済人も、そして庶民も含めて本気で取り組もうとしない。そして言い訳を繰り返す。私自身は、温暖化はもう止まらないだろう、そして対策も、今後、対症療法に終始するに違いない……という諦めの境地というか“絶望”している。

卑小化するようだが、それは今の日本の林業問題への絶望感と限りなく似ている。私が今夏上辞した『絶望の林業』には、日本の森林の危機的状況とそれを招いた林業現場~林業政策のおかしな事例をたんまりと紹介したが、問題の根幹は事例ではなく林業関係者に対する絶望にあるからだ。

今の林業に問題があるのはみんなわかっている。だが問題は、単に政策や行動が間違っているというレベルではなく、担当者はそれが間違っていると知っていても実行していることにある。それに反対するどころかなしくずしに推進する……そして傷口を広げ続ける人に絶望する。

そもそも改革意欲からしてない。私が「絶望」の事例を上げたら怒るでもなく嘆くでもなく、ましてや正そうとすることもなく、面白がる。絶望ネタを漫談のように聞く。一方で改革案の内容も吟味せず、提案や目標そのものを否定する。「どうせ、できないよ」と。「できない」ではなく、したくないのだろう。

今のあり方がオカシイと指摘する人も、世間が変わらないとしてもせめて自分だけは間違った政策に抵抗する……かと言えば、そうでもない。流されるように「間違った行動」をとり続ける。その理由としては、断ったら目先の仕事がなくなる。反対すると世話になった上司が困る。同僚と上手くやっていけない。職場の居心地が悪くなる……。だがそれは、反対したら出世できない、飛ばされる、収入が減る……それがイヤというのが本音だ。
ようするに、自分の収入と日本の森林の運命を天秤にかけて、待遇・収入を守るためには、森林が破壊されても構わない、と言っているだけだ。目先の仕事や人間関係を持ち出して、自分のやるべき仕事をしないでさぼる理由にしているだけ。そして愚痴を言うだけ。結果には目をつぶる。

自分のやるべき仕事のためなら身の回りの人でも切る。。。というのが私の信条だ。だが、世間は“心優しき森の破壊者”ばかりらしい。きっと彼らは、地球が破壊されるときも同じように振る舞うのだろう。そして、嘆く。自分も加担してきたくせに。

だからグレタさんの言葉が刺さる。「How dare you!

 

 

2019/09/23

「倒木処理」は灯台もと暗し

昨日からの体調不良は続いている。身体がだるい、夜中に目が覚める、わずかな酒が残る……これは老化の症状だろうか?

今日は台風だし、1日寝て過ごそう……しかし、朝から雨は降っていない。風も生暖かいが、快適なほどでさして強くない。これでは台風のせいにして寝て過ごせないではないか。

そこで、まずタナカ山林を訪れる。夏の間、ほとんど放置していたが、どうなっているのか?

そこで見かけたのは、電線・電話線にかかる木々(-_-;)。

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千葉を他人事にしておられないぞ。もし、木が倒れたら電線もしくは電話線にのしかかる可能性大。今のところ、接触しているのは細目の枝だったり、電線が非常に太いことから断線の心配はないが、幹が倒れてのしかかるような事態になるとヤバイ。

とはいっても、私にこれを処理する能力はないなあ。そもそものしかかっている木がナラ枯れ対象木だったりする。枝に葉はついて樹勢はあるようだが、梢が落ちているところをみると、ナラ枯れ病からのサバイバル木だろうか。下手にいじると、逆に折れる。

千葉の倒木処理問題についてコメントしていたのに、灯台もと暗しの事態はどうすればいい? 

それにタナカ山林そのものが草ぼうぼうである。せっかく数年前に皆伐したのに、ブッシュにもどってしまう。まずは、草刈り・除伐から始めるか。運動することで体調不全も解消するかもしれない。老化だったら逆効果だが。。。

 

 

2019/09/22

毎日新聞一面の「はげ山拡大」記事

昨日は風邪を引いていたのに話しすぎたのか、今朝から喉がひりつく。もう一日声を出さないと誓って安静。。。

そんなときにツイッターで谷山浩子も喉を傷めてコンサートを中止したと知る。一週間安静だとか……なんか親近感を感じる(^^;)。いや、私は当分話す仕事はないのでのんびりしたものだが、歌えないのは本職としてオオゴトなのだろうが。

 

とまあ、閑話はさておき。

ちょうど一週間前の毎日新聞一面と三面に大きく扱われた記事の一部を紹介したい。

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全国で再造林が進んでいないことが示されている。皆伐後の山で約1万1604ヘクタールとあるが、このうち北海道が7985ヘクタールと大半を占める。北海道を除いてもっとも多いのは、やはり宮崎県の896ヘクタール。

これは林野庁が各都道府県のデータを集積したものを情報公開請求で入手したもので、「造林未済地」の定義が林野庁と各県によってマチマチなので、数字の信頼性はイマイチかもしれない。ただ、大雑把に言って、これより少ないことはないと思う。

実は記事の中にも、苗木が根付かなくても一度植えたところは未済地に入れないし、天然林の伐採地も集計していない。そのうえ県の数字と林野庁の数字が合わないところがあることを記している。たとえば秋田県は17年度末で569ヘクタールとしているのに、林野庁の基準では24ヘクタールとなっているそうだ。鹿児島県は638ヘクタールのところがゼロ。いやはや(-_-;)。ブッシュでも草木が生えたらよしとしているらしい。

ちなみに皆伐(主伐)面積の累計がわからないのだが、大雑把に再造林率を3割としたら、4万ヘクタールぐらいになるのではないか。

 

もっとも私が驚いたのは、記事内の数字よりも、この手の記事が全国紙の一面を飾ったこと。このこと自体がニュースだ\(^o^)/。

 

 

2019/09/21

『絶望の林業』と一緒に買われる本

久しぶりに『絶望の林業』のAmazon 売れ筋ランキングを見てみると:本日は1570位だった。ノンフィクション部門で191位。

重版になったから、多少上がっているか。ちなみに三版になることが内定。まだ部数などは未定だが、重版した分が底をつきそうなのである。ありがたや。

ところでAmazonの項目を見ていると、「よく一緒に購入されている本」というコーナーがある。読者傾向がわかるし、似た分野の本が多いだろうから、新たな購入意欲を刺激しようというわけだな…。

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しかし、一緒に買われるのが『森林未来会議』と、『森と人間と林業』(いずれも築地書館)とは……。いずれも今年6月から8月に発行された林業関係の書物。

なかなか奇遇なのである。なぜなら、『森と人間と林業』の著者は、村尾行一氏。そして『森林未来会議』は熊崎実氏になっているが、複数の筆者がいて、そのうちの一人が森林総研の石崎涼子氏だから。

この二人に私を加えた3人は、実は奈良県の森林新条例の検討委員会のメンバーなのだ。約2か月に1回奈良に集まって議論している仲間。外部の委員は全部で6人ほどだから、そのうちの3人が時を同じくして林業系の本を出版したことになる。2冊の本の内容については、このブログで適時紹介しているからリンク先を読んでいただければと思うが、3冊とも現在の日本の林業事情を描いていて,ある意味似通った指摘をしているのだが、結論としてはちがう方向に向いているというのが面白い。

そして、各本に興味を持つ人は共通していることがわかるので、いっそ3冊セットで購入すると特典をあるようにできないかね(^^;)。

 

 

2019/09/20

反応は「森林ジャーナリストって、いるんだ」

今日は、TBS系の「ひるおび!」に出演。て、電話でコメントしただけだけど。

溝腐れ病の木の写真も送れというから、テレビ局なんだからビデオはたっぷりあるだろうに、と思ったら、最近はスタジオでフリップを使った説明が主流なんだね。

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内容的には、わりとていねいに使ってくれたように感じる。山武杉をケシカランとけなすのではなく、材質がいいことや花粉が少ないことにも触れてくれた。そのうえで単なる倒木ではなく中折れした木の処理の難しさも指摘している。

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ちなみにこれは、昨夜のブログを読んで、急遽追加になった。森林経営管理法とは出なかったけど、「災害等防止措置命令」が随分有名になったのではないか。林野庁よ、喜んでくれ(笑)。

なお今日の東京新聞にも出たようだ。こちらは取材を現地の人に振ったのに、コメントは掲載された。

 

それでツイッターの反応を見たら「森林ジャーナリストという職業があるんだ」というのが多かった……\(^o^)/。

いやあ、本当にこんな職業はあるんだろうか。でも世間の認知度が少しは上がったのなら幸いである。

 

さて、明日の講演会。なんだか雨模様の予報だが、私が行くとき帰るときは降りません。晴れ男ですから。霊感です。。。

しかし、ぐずついた空模様で本を担いで持っていくつもりなので、なるべく売り切りたい。重いものを再び担いで帰りたくない。そこで、大安売りすることにした。『絶望の林業』を特価2000円、税なし!!!(定価2376円)利益なしの出血サービス。ほ他に鹿の本も持っていこう。

本を買うためだけに来てください。入場料はかかるけど。

2019/09/19

『絶望の林業』講演会のタイトルを決定!

千葉から帰って、いよいよ9月21日の「第11回明日の奈良の森を考える学習会」の資料づくりに勤しむつもりだったのだが……合間にちょろちょろと書いたYahoo!ニュースの記事がえらくヒットしてしまった。ヾ(- -;)

おかげで朝からテレビのワイドショーに出演してしまうわ、その後も移動中にメールに電話で何かと問い合わせや依頼が来る。結局、また明日も出ることになる。あ、あくまで電話出演ね。奈良からスタジオに出演するわけない。ほか新聞にもコメントを出す。なんかヘトヘト。

失礼ながら、そんなに千葉の被害が国民の関心事なのか。。。。おそらく首都圏にあり、キー局に近いからだろう。それに長引きすぎて、ワイドショーでも「大変だあ」というネタだけではもたなくて、深掘りしないと番組をつくれなくなったからではないか。とひねくれた考え方をしてしまう私。

とはいえ、講演の資料づくりもすっぽかすわけには行かない。

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パワーポイントの資料を鋭意作成中だが、ここで改めてタイトルを考えた。決めた。

奈良でシカ語らない 絶望の林業と希望の林業 

どうだ。奈良のシカの話をいっぱいしよう。ちがう。奈良の林業の話をいっぱいしよう。現在進行中の新たな政策に関してもネタばらしする。(いいのか?)

表紙はこんなのはどうだ。

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 やっぱりシカだ。。。

なんでも会場の奈良女子大のG201教室は100人ぐらい入るそうだ。少ないと寂しい(-_-;)。遠慮せずお越しください。ただ二次会、じゃない懇親会、いや交流会は会場の都合もあるので、事前に申し込んでくださいませ。

2019/09/18

千葉大停電記事の余波と森林経営管理法

驚いたことに、昨日執筆した「千葉大停電の遠因か。倒木処理の難しさと山武杉の悲劇を振り返る」の記事のアクセス数が100万を越えたようだ。

えっ、この記事が……?と筆者の私がいうのもナンだが、意外な反響ぶり。100万を超すのは、昨年の「バカマツタケ」以来だ。

おかげで昨日・今日は、さまざまなメディアから問い合わせが相次いだよ。それなりに対応しておいたが。。。

どうも私が一義的に伝えたかった「倒木処理は簡単じゃないよ」ということより、山武杉の悲劇、つまり溝腐れ病に興味があるようだ。こちらは専門ではないのだが、知っていることを伝える。ついでに日本の林業の衰退の原因だとかも聞かれる。つい「安い外材に押され」たわけではないことを力説し、さらに国産材の質が外材よりはるかに悪いことを説明する。国産材は乾燥がなっとらん、反る、曲がる、縮むと使うとひどい目にあうんだ、と……。こちらの方に驚いてくれたら、多少とも世間の思い込みを破壊できるだろう。

 

今回の千葉の停電は、電線に引っかかった樹木を処理するのが大変なわけだが、その理由には倒木処理の技術的大変さとともに、電力会社の立ち会いがいることや所有者の了解を取り付けることの困難さの問題がある。

しかし、電力会社の立ち会いはともかく、昨年成立した森林経営管理法があるではないか? これで所有者の了解はかなりクリアできる。

森林経営管理法の中には、災害等防止措置命令」もあって、危険と判断された森林は所有者の同意がなくても、市町村が伐採などの命令を出し業者に委託できるのだ。もともと、この法律は「経営する気がない」森林所有者の山を、自治体が所有者の管理権を取り上げて他者に委託できる条文がある。地元自治体が「勧告」し、さらに知事が「裁定」して、それを決定できる。これを「見なし同意」と呼ぶが、所有権をないがしろにするという点で非常に危険度も高い。その気になれば、他人の山を勝手に伐ったり道を入れたりできるのだから。

しかし、もう一つ、緊急事態こそ使える条文もあるのだ。それが「災害等防止措置命令」だ。こちらは知事の裁定さえ抜きで市町村の首長が決められる。このままでは災害を引き起こしかねない森林の伐採や斜面の保全工事を行えるのだ。もちろん専門家の意見を聞くことなどの縛りはあるが、基本的に独断専行が可能だ。これを使えば、道路際で電柱や電線に絡みかけている樹木を伐採する「伝家の宝刀」になるのではないか。今のような緊急事態には対処しやすくなるだろう。

もちろん、危険性はより高い。他者の森林を防災の名の元に伐る乱用に陥らないように慎重になるべきだ。しかし、今のような緊急事態にはフレキシブルに使えないだろうか。

……おそらく森林経営管理法の内容を十分に理解している自治体は非常に少ない。こうした点を伝えるのもプラスではないだろうか。

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千葉で見かけた電柱の設置し直し工事。

 

 

2019/09/17

Y!ニュース「千葉大停電の遠因か……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「千葉大停電の遠因か。倒木処理の難しさと山武杉の悲劇を振り返る」を書きました。

このタイトルはマズかったかな。この記事を「え、千葉大学が停電?」と読んだ人が少なくなかったから(笑)。千葉大学の先生まで……。あくまで、千葉の大停電です!

ともあれ、これで私が千葉で視察した災害のことを書かなかったかわかったでしょう。こちらを準備していたのです……と書いて、後でバレたら恥ずかしいから、正直に書こう。今回の千葉行は、何も台風災害の視察ではなく、以前から決まっていた仕事。
ただ、この時期に千葉に行くのに災害現場を見ないわけにはいかないでしょ、と現地でもなんとか見て歩いた。まあ、行き来だけで目にするのだが。駅に私を迎えに来た人に聞いたら「うちの家の屋根も飛びました」。。。。その上で感じた点を記したのである。

 

ちなみに,千葉の停電ニュースは、少々食傷するほど流れているから深堀りした記事を書いたわけだが、その分マニアックでウケるとは思わなかった。それなのに、意外や反響が大きい。とくにマスコミからコメント依頼が次々と来る。

さて、どう応えようかなあ……。とりあえず、くだらない質問はたたく。「スギの根は浅かったから倒れたのか」と私の記事を読んだのか?否定したいのか? という噴飯ものの質問もあった。あとは、現地の詳しい人に振ったり、どうしても私のコメントを……という場合は、ギャラを要求する。あるいは『絶望の林業』の紹介とバーターに挑む。

これぐらいの体制で臨むか。

 

 

2019/09/16

味な小屋

この時期に千葉を訪れたと書きながら、災害とは縁遠い天然ガスや花の名前なんぞと何を記しておるんじゃい、と思われる皆さん。はい。今夜もそうです(^o^)。

私が泊まったのはいすみ市なのだが、田舎を訪れたつもりが、意外なほど垢抜けしていた。アチコチにオシャレなカフェだレストランだ、ペンションだ。結構豪華なホテルもある。

どうやらサーフィンのメッカとしてサーファーが多く訪れる土地だかららしい。いや、訪れるというよりは移り住んだ人が多いのだ。移住者的な文化が漂っている。この日も海には,多くのサーファーが波に乗っていた。
そして田舎道を歩いていると、ふと目に留まるのは、こんな小屋。

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四畳半ぐらいの小屋。一種の別荘だろうか。いや、別荘に付属したビジターハウスかもしれない。

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ここまで行くと、遊びの小屋だろうか。カフェもやっている雰囲気。楽しんでつくっている。
だいたい、こうした小屋は移住者が好きなんだ(笑)。これが田舎の雰囲気を変える可知らになる。

簡単に自作できるキットもあるらしい。一時期、小屋ブームと言われて、小部屋に籠もる人も多かったのだが、私も建てたくなったのであった。自宅の庭に建ててやろうか。。。

 

2019/09/15

これもヒガンバナ?

千葉で泊まって朝散歩した。

おや、ヒガンバナが咲いている…が、なんか、違和感。なんか、違う。

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よく見た。

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これ、ヒガンバナだろうか。たしかににているのだが。

なんか、違う。単なる変種?ヒガンバナの中の亜種か。いや形態の変異か。それとも別種?

どことなく違うんだよなあ。

誰かわかる人いる?



2019/09/14

千葉の天然ガス

千葉に来ている。もちろん台風被害地の視察……。木は倒れてる、屋根は飛んでいる、まあ、荒れてます。

が、一番驚いたのは、天然ガスが湧いていることだった!

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風呂が入れず、ホテルの風呂にいれてもらう。被災者はただです、と言われたが、よそ者なんで、ちゃんと払いました。

2019/09/13

ネット書店順位とリアル書店平積み

Amazonの『絶望の林業』価格が、一時期、3480円になっていた。

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これは在庫が切れて、中古本価格が表示されたということだが、中古がすぐに出回るのも気分悪いが、価格を吊り上げるのもなあ。

ま、今は増刷りされて在庫ができたので新刊本の2376円が表示されている(^^;)。なんかヘンな気分。

せっかくだからネット書店の順位を調べると……。

Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 1,696位 (本の売れ筋ランキングを見る)
176位 ─ ノンフィクション (本)

楽天ブックスランキング情報
週間ランキング(2019年09月02日 - 2019年09月08日)
第1695位(↑) > ビジネス・経済・就職:第156位(↑) > 産業:第24位(↑) > 林業・水産業:第1位(↑)
日別ランキング(2019年09月11日)
第464位(↑) > ビジネス・経済・就職:第38位(↑) > 産業:第6位(↑) > 林業・水産業:第1位(→)

楽天は、ちと古い(更新されていない)が、Amazonはここしばらく2000番台だったのが1000番台に返り咲いている。これも重版効果だろう。楽天の週間順位とほとんど同じなのは笑えるが。

ちょうど次の写真が送られてきた。

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大坂のジュンク堂書店難波店という。私、まだ書店で平積み(表紙が見えるように積む置き方)されているのを見たことがない。それだけの冊数がなかったからだろう。実は、前日に紀伊國屋書店梅田店に行ったら、1冊もなかった。

ようやく配本が進んだらしい。ありがたやありがたや。

2019/09/12

「スタジアムに森」はアート?

乱高下する気温と天候のせいか、風邪を引いたよう。体調悪い。寝込むほどではないけれど、寝ていた。。。

 

そんなわけで、こんなのを紹介しておこう。

オーストリアのクラーゲンフルトにあるサッカースタジアムが、木々のインスタレーション作品で埋めつくされた。簡単に言えば、スタジアムのピッチが森になったのだ。

サッカー場が森に オーストリアで期間限定アート


クラウス・リットマン氏の作品「For Forest」。「これまでにない状況に置かれた森林」というイメージだそうである。約300本の樹木が植え付けられた。ポプラ、ブナ、カバノキ、カラマツなどで、会期終了後には撤去されるとか。

日本ではできないだろうなあ。。。。

 

 

2019/09/11

また盗伐が不起訴

このところ、『絶望の林業』がらみの話題を続けたが、またもや盗伐案件に……いや、フツーの森林や林業の話題も取り上げたいのだけどね。

なかなか被害届を受理しないし、受理しても不起訴にしてしまう状況の中で、検察審査会でようやく「不起訴不当」の決定がされて検察に差し戻された件。なんと、再び不起訴の決定がされたというのだ。

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実は、この件は、Wedgeの記事「横行する盗伐、崩れる山林 林業県・宮崎の闇でも取り上げた。盗伐されたのに、その被害届を警察が受理しないので70回も通ったというのだが、ようやく受理されたのに、すく不起訴。そこで検察審査会にかけて、ようやく今年4月に「不起訴不当」を勝ち取ったというもの。これで裁判か……と思われたのに、なんと検察はもう一度不起訴にしてしまった。

こうなると、打つ手なしである。不起訴の理由説明もない。最初は電話一本で終わらせようとしたそうだが、粘って文書で告知させたという。地検が不起訴の決定を文書でなく、電話で伝えるだけのつもりというのも、法治国家的にどうよ? と思う。いかに記録に残したくないか、表沙汰にしたくないのか。

宮崎県の林業界というよりは、司法も巻き込んだ闇は深いのお。。。折から、台風など大雨が続くが、盗伐跡地はどうなるだろうか。

 

追伸・農林水産大臣に、江藤拓議員が選ばれた。宮崎2区選出。(親が)盗伐の親玉じゃねえのか、という噂も飛び交う男である。

2019/09/10

「週刊東洋経済」に『絶望の林業』書評

ついに全国誌に書評が掲載された。

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週刊東洋経済である。感謝。

第2部「失望の林業」が多くて第3部「希望の林業」が少ないという指摘は……想像通り、失望は多すぎるほどあるが、希望は一筋だから。
さすがと思うのは、私が数少ない希望の道のりとして上げているファンドによる長期資産運用に生保が乗り出さないかという指摘。経済誌ならではなのかなあ。

多少、裏話をすると、最初は著者インタビューにしたいという申し出だったのだが、アチラは東京、コチラは奈良。ちょうどよい時期に私が東京行ったり、アチラが関西に来ることができなかったなのである。ちょっと惜しい気はするが、ともあれ書評として掲載されたのだから文句は言うまい。

ちなみに森林ジャーナリストではなく、森林ライターという新たな肩書もついた(笑)。

2019/09/09

奈良シカ話さない講演

そろそろ告知しておこう。

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9月21日に「明日の奈良の森を考える学習会」に招かれて語ることになった。場所は奈良女子大学。かつての奈良奉行所。
この会は、奈良県森林総合監理士会の主催。意外なようだが、日本で最初にできた森林総合監理士の組織である。これまで10回開いており、どちらかというと私は聴講する側だったのだが、今回話す側を務めることになった。

もちろんテーマは『絶望の林業』。出版記念でもあり、本には書けなかったことを曝露する会である。なお、即売会でもある(^^;)。多分、定価より安く売れると思いますが……重版になったばかりで、多少の誤字・誤記の訂正がなされた最新版。

もう2週間を切ったので、そろそろ準備をしなくては……と思い出したのだが、本の内容をなぞってはつまらないなあ、と考えて思いついたのが、「奈良で開くのだから、奈良でしか語れない、奈良ならではの情報」。奈良しか話さない、ナラシカ放さない、ナラシカの話。

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え? 奈良のシカの話ではダメ? まあ、そうだろうな。。。ナラシカ話さないよ。

それなりに、奈良の森・奈良の林業の話を入れます。明日の奈良の森の話を。さて、絶望が広がるか。希望を持てるか。

2019/09/08

フォレストジャーナルWeb版

以前、お知らせしたフォレストジャーナル。次世代林業マガジンと銘打って発行されるフリーマガジンで、当ブログでも紹介した。そして8月1日~に長野市で開かれた次世代森林産業展で拙著『絶望の林業』と抱き合わせ販売? した(^o^)。

実は、8月に出されたのは創刊準備号だったので、本格的な創刊はこれから。だから林業系の記事を書けるライターも募集している。我と思わんものは挑戦したし。

ところでフォレストジャーナルは、紙媒体だけでなく、ウェブ版もある。それが正式にスタートした。

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そこにも、私が記事を書くことになった。紙媒体で始めた「希望の林業」連載の一環である。最初は、林業用?「着るロボット」だ。この連載が長く続いて、分量が溜まったら『絶望の林業』の続編『希望の林業』が出版できるかもしれない。ただし、中身がなければ「気泡の林業」になるかもしれないが……。

 

 

2019/09/07

暑い街、暑い薪

暑い。また暑さがぶり返した。

もっとも近畿はよく雨が降ったので、多少和らぐこともあったのだが、実は昨日まで岡山に行っていた。あちらは「晴れの国」がキャッチフレーズ。かんかん照り。暑い……。

ま、その中でも烏城こと、真っ黒な岡山城を見てきたよ。

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真っ黒に塗られた外観は有名だが、熱を吸収して暑いだろう……という想像しか働かん。

 

ところで、7月から8月にかけて訪問した長野市のホテルを思い出した。

ホテルの玄関に薪が積んであったのだ。

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ロビーには薪ストーブがあったから、本気の薪である。オブジェではない(^^;)。その証拠に、薪の山の前面に積んであるのは、割ってないし半分腐ったような材……。見映えを気にしたら積まないだろう。赤いコーンやブルーシートも見映えという点からは失格。本気で夏の暑さを利用して薪を乾燥させているのか。

あえて暑い日に暑いシーンを紹介しました(⌒ー⌒)。

 

 

2019/09/06

雑誌「選択」の記事の眼目

順番から言えば、また「盗伐」だね!

 

実は、先に紹介した会員制雑誌「選択」に掲載された盗伐の記事を見せていただいた。宮崎県の盗伐事情を網羅した記事になっているが、特徴的なのは、冒頭の話題。

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会員制の記事を勝手に公開するわけにはいかないが、関わってきた人間としてここぐらい容赦してくれ(^^;)。

ようは、林野庁長官の更迭?人事を取り上げているのだ。検証しているとおり、たった1年で交代なのも珍しければ、農水省局長という横滑りか降格か微妙な地位も通常はありえない。

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そこで疑われるのが、宮崎県副知事として結果的に盗伐を推進?目こぼし?してきた問題だ。政界事情通の間では、やはり噂になっているらしい。林野庁内は、認めないだろうけど。

さらに宮崎県警本部長の交代も注目したいところ。

付け加えると、次はBBCの取材が入ったらしい。いよいよ国際的事件に“格上げ”だね! これで宮崎県は有名になれるか?

 

2019/09/05

『絶望の林業』のAmazon順位

ふと思いついて、『絶望の林業』のAmazon内の順位を確認してみた。

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おお! 656位。ノンフィクション部門で95位。発売1か月を越えて、上がっているではないか。1000番代をキープしていたことも健闘していると思ったのに3桁とは。ノンフィクション部門では2桁とは。

3桁ではたいしたことないと思われる方もいるかもしれないけれど、あまたある本の中で、地味な分野としては大健闘です。 

※ちなみに、これは9月4日深夜であって、現在はじりじり落ちています(^^;)。でも、849位。2時間ごとに更新されるようだから、この記事を読んでいる人も確認してみてください。どこまで落ちているか……。

今や書店への配本も、Amazonの動きを参考にして行われる・店側も発注する時代なんで、わりと重要。

またYahoo!ニュースの私のページ横にも、『絶望の林業』が掲示されるようになった。こちらはYahoo!ショッピングとリンクしている。

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なお、現在版元の在庫は尽きたそう。Amazonも在庫が一時的に無くなったらしい。Yahoo!はどうか、ほかのネット書店はどうかわからない。棚にはまだあるリアル書店もあるはず。重版本は9日にはできあがってくるようなんで、すぐ補充されます。よろしく。

 

 

2019/09/04

Yahoo!ニュース「流木も街路樹も資源……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「流木も街路樹も資源。生み出すのは100万円のキャットタワーに20万円の木製イヤホン」を書きました。

そう、この前飛騨高山に行っていたのは、こちらが主要目的だったのだよ。「君の名は。」聖地巡りはオマケだったのだ。まあ、ほかに漬け物ステーキと飛騨牛、赤蕪、ほう葉味噌、高山ラーメン、飛騨蕎麦も食べるという命題もあったが……。これで、ようやくヒダクマの正体もわかったのは大収穫であった(笑)。

ちなみに、以下の写真は、製材所の端材。何かわかるかね。いずれもブナ材。お土産に一つくすねた。これも磨けば宝の山になるかも。写真もインスタ映えするか……と思って撮ったのだが、スマホではなかったのでインスタにアップできないということに気づいた……。(デジカメからスマホに移すことはできるが、結構面倒。)

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こうした取材は、いつか『希望の林業』を執筆する際のネタになるかもしれないよ。

 

2019/09/03

電子農業誌Agrioに「絶望の林業」の記事

このところ、『絶望の林業』と宮崎県の盗伐関連の記事を交互に書いている気がするが……今度は「絶望」の番だね!

ということで紹介するのは、電子農業誌Agrio。時事通信社が発行しているpdfで発行している第1次分野の専門週刊誌だ。通常、20数ページ。中心を占めるのはやはり農業だが、それなりに林業、水産業の記事も載る。その一角に私も執筆している。

今回は、拙著『絶望の林業』のエッセンスを紹介する記事を2ページ分書いた。ほかにもスマート林業の記事もあって、この号は林業記事がわりと豊富。

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こんな紙面で、結構専門的だから業界関係者でないと着いていけないかもしれない。政治(国会)や行政(官庁)の裏側情報なども掲載しているから貴重。一般誌紙では記事にしないネタを拾い上げている。興味のある方は……。

●ご購読に関するお問い合わせ(業務局) customer-s@grp.jiji.co.jp
●誌面内容に関するお問い合わせ(編集部) agrio@grp.jiji.co.jp
●毎週火曜日発行(但し祝日等を除く)
●購読料金:月額税抜き 4,000 円

こんだけ宣伝したからいいだろう(^^;)。

私の書いた記事の出だしを紹介する。

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さあ、Agrioを1か月購入するか、『絶望の林業』を購入するか。。。(比べる対象がオカシイ)

2019/09/02

雑誌『選択』の記事

本日の新聞に『選択』の広告が載っていた。

この9月号広告をよく見てほしい。ちょっと気になるテーマが……。

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字が小さくて読めない? まあ、老眼も進んでいるが……(-_-;)、

後ろの方にありますよ。この記事が。

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そう、ここにも宮崎県の盗伐が取り上げられている。まさに「林業の闇」である。

ただ『選択』は、会員制の総合情報誌と名打っていて、ほとんど一般書店では手に入らないからだ。だから内容は、今のところ会員にならないと読めない。執筆者も匿名というこだわり?だ。その代わり、オモテに出ない、出せない社会や政界、経済界の情報を出すという触れ込み。

実は、執筆者の多くは、新聞や雑誌の記者であるそうだ。つまり本来はそちらに書くべきネタなのだが、扱えない場合(媒体とテーマが合わない、編集長が興味を示さない、親会社のタブーがある、など)に、『選択』に執筆するのだろう。だから匿名。

実はここだけの話、私にも執筆依頼が来たことがある。そのままだと『選択』ライターになったかもしれない(^^;)。まあ、若干引っかかるところがあって、私は結果的に辞退したけどね。

それはともかく、今後も「盗伐」はメディアに取り上げられるようになると思うよ。ようやく、これはネタになると気づきだしたみたいだから。

2019/09/01

『絶望の林業』の新聞広告

昨日の朝日新聞1面広告。

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ついに?ようやく? 広告が打たれました。重版決定時期に合わせたか?

おかげさまで、これまで売れてきたのは、多分、林業家のネットワークだろう。広告や書評はない、書店でもそんなに見かけない、それなのに重版がかかるまでに売れたのは、ネットを通じて林業関係者が興味を示したのだと思っている。

だが、新聞広告は一般人向き。林業界の闇が、日本社会全体に広がっていること、どんな業界にも当てはまるかも、と思えた人が手にとってほしい。

 

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