『絶望の林業』と一緒に買われる本
久しぶりに『絶望の林業』のAmazon 売れ筋ランキングを見てみると:本日は1570位だった。ノンフィクション部門で191位。
重版になったから、多少上がっているか。ちなみに三版になることが内定。まだ部数などは未定だが、重版した分が底をつきそうなのである。ありがたや。
ところでAmazonの項目を見ていると、「よく一緒に購入されている本」というコーナーがある。読者傾向がわかるし、似た分野の本が多いだろうから、新たな購入意欲を刺激しようというわけだな…。
しかし、一緒に買われるのが『森林未来会議』と、『森と人間と林業』(いずれも築地書館)とは……。いずれも今年6月から8月に発行された林業関係の書物。
なかなか奇遇なのである。なぜなら、『森と人間と林業』の著者は、村尾行一氏。そして『森林未来会議』は熊崎実氏になっているが、複数の筆者がいて、そのうちの一人が森林総研の石崎涼子氏だから。
この二人に私を加えた3人は、実は奈良県の森林新条例の検討委員会のメンバーなのだ。約2か月に1回奈良に集まって議論している仲間。外部の委員は全部で6人ほどだから、そのうちの3人が時を同じくして林業系の本を出版したことになる。2冊の本の内容については、このブログで適時紹介しているからリンク先を読んでいただければと思うが、3冊とも現在の日本の林業事情を描いていて,ある意味似通った指摘をしているのだが、結論としてはちがう方向に向いているというのが面白い。
そして、各本に興味を持つ人は共通していることがわかるので、いっそ3冊セットで購入すると特典をあるようにできないかね(^^;)。
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