なぜ?伸びる売れ行き
今週頭より、また『絶望の林業』が売れだした。とくにAmazonで動いている。
今日(午前)は、なんと全書籍で418位。これは発売以来、最高位だ。ノンフィクション部門でも69位と二桁台をキープしている。
売れて喜ばしいのだが、発売後2か月が経って、この動きはよくわからない。3刷になって、ようやく各地の本屋に並びだしたのかもしれないが、Amazonと直接関係はなかろう。SNSでも、目立ってバズッた様子はないし。
とりあえず週刊エコノミストに書評は載ったが、専門誌だし、さほど大きい扱いではないのだが……。
これはネット版だが、紙版とだいたい同じ(だろうと思う)。あと、朝日新聞の「次回の読書欄-好書好日」でも取り上げられている。これは今週土曜日に書評が載るよ、という背禁じた告知であるが、まだ本文がないまま、そんなに影響を発揮できるとは思えない。日経の広告は、さほと効果がなかった、とは版元の言葉(^^;)。
では、どこでどんな情報が広がって、売れているのか。わからん。正直、そんなに売れる本だと思っていなかった(^^;)。かなりマニアックでしょ、林業なんて。これまでタイトルの多くが「森林」とか「森」であり、「林業」と付いていなかったのも、森林の方が一般向きという意図からだった。自然よりも産業を扱う方が興味湧くのか。
いや、いいんですけどね。売れれば。ただ理由がわからんと、パタンと売れ行きが止まる恐れでってあるのですよ。
私としては、こつこつ口コミで広がってくれるのが一番。テーマは流行りものじゃないしね。9月は千葉の停電問題でYahoo!ニュースのほか新聞や雑誌に露出したから、このコメント出したのはどんな奴だ? と思って調べてたどり着いたのかもしれない。
ちなみに農水省地下の三省堂書店での8月の売上ランキングでは、以下の通り。
「森林未来会議」の後塵を拝しております(^^;)。
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本日愛媛新聞の文化の欄に🎵またのびますね!
投稿: 大五木材木のもの屋森羅 | 2019/10/10 21:17
愛媛新聞ですか? 多分、共同通信が配信した記事だと思いますが、楽しみにします!
投稿: 田中淳夫 | 2019/10/10 22:31
真面目に林業に取り組む者。今のままではいけないと考える者達の中では口コミで広がっています。そうでない輩は、興味も持ちません。日本の林業界も少しは希望があると言う事です。ちなみに、森林未来会議の内容は現場から離れていて興味薄です。
投稿: 山のオヤジ | 2019/10/11 07:48
口コミが一番有り難いです。本物の売れ方という気がする。林業界だけでなく私にとっても、かすかな希望になる(^^;)。
投稿: 田中淳夫 | 2019/10/11 21:59