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森と林業と動物の本

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2019/10/21

イノシシのための二期作

生駒山麓は田園……というより棚田地帯だが、どこも柵か網で囲まれたところばかり。いうまでもなく、イノシシを中心とした銃がいい対策だ。
生駒山系にシカはいないが、イノシシは激増しているし、ほかにアライグマなども増えている。

ところが、そんな中を散歩していて見かけた一角。

1_20191021134501

ここは柵がない。まあ、稲刈りを終えて必要なくなり外したのかもしれない。が、よく見てほしい。この棚田は二期作だった。。。。

2_20191021134501

しっかり刈り取った後の株からヒコバエが伸びて、すでに出穂している。もうすぐ稔って米が採れる。

このヒコバエの米の量は想像以上に多い。10アールで47キロになった、という実験結果もある。自家用のためはヒコバエを刈り取るだけで得られる、しかもこの米が美味い、という農家もいる。(過多気味の窒素が抜けるため。)

二期作というのは、かつて米不足の時代に、1枚の水田から年に2回米を栽培する方法として考えられた栽培法だ。早稲なら8月には刈り取れるから、それからもう一度田植えをして11月に収穫する……というようなことが行われた。労力とコスト増の割には収穫量の増加分はしれているうえ、米余りとなり減反が進む今では行われることはないと思っていたら、しっかりやっている。ただし、2回目の収穫はイノシシ用(笑)。

これでは、獣害防除になりませぬ。いくら駆除してもイノシシは美味しい餌を提供されるのだからやってくるだろう。餌をバラマキながら防護柵もないのだから餌付けに近い。まず田畑に寄せつけないようにしなければ。

 

改めて記す、獣害対策とは「予防」と「防除」を合わせて「駆除」を行わねば成り立たない。

ちなみに、近くの畑は、こんな状態だった。

Dsc03352 Dsc03354

赤いのは伏見トウガラシか。それにナス。それにトウガン? 色はインスタ映えするけど(^^;)、たっぷりイノシシ用の餌を栽培しているのであった。

 

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