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森と林業と田舎の本

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2019/10/28

世界最古の植林は、いつ、どこか。

「森と文明」(ジョン・パーリン著・晶文社)という本が手元にある。とりあえず買ってしまったが、分厚いのでなかなか読む気がしない。

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とはいえ、パラパラめくって気になる箇所があった。挿絵だ。

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これは現イギリス王立教会のジョン・イーヴリンが著した林政報告書にあったらしい。「森-林木論と国王陛下の領土における木の増産」である。提出は、1662年、出版は1664年だそうだ。

その挿絵に「この図は、植林の様子を描いた、おそらくはじめてのものと思われる」とある。この「はじめて」なのはイギリス領土という意味だろうか。いずれにしろ、ここに図になるわけだから、実際の植林はそれより少し前だろう。

これまで日本では、林業的に植林を始めたのは吉野で1500年ということになっているから、それより古いと自慢?できるのだが……気になって、少し調べてみた。

すると、神聖ローマ帝国時代のニュルンベルクの「帝国の森」で1368年に種子を蒔いてマツとモミ、それにシラカバを育てた記録がある。だが、これより前にはドレスナーハイデで種子蒔き植林をしたことが報じられていた。(こちらの年代はわからない。)

いずれにしろ1300年の初めごろには植林が試みられたのだ。

残念ながら、日本が世界最古と言い張るのは難しくなったようだ。ともあれ植林は育成林業、つまり近代林業の出発点。ある程度、年代を割り出しておく必要がある。もっとも萌芽更新による森づくりや、種子も苗も植えずに生えてくるのを待つ天然更新に期待する動きも強まっているので、どこからが育成林業とするかという問題も控えているけれど。

 

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コメント

興味深い記事ありがとうございます。
ご紹介のイーブリンの本、
PDFで持っているんですが、
当時の本って、本題に入るまでが異様に長くて、どこからが本文なのか辿り着くまでに嫌気がさして、結局読まず放り出していたことを思い出しました(笑)。

イギリスは「森を失いし国」なんだと勝手に思っていますが、日本はなんなんでしょう。「森 蘇りし国」なら良いんですけどね。

駄文すいません。無視してください。

私も読む勇気が湧きません(^^;)。パラパラ拾い読みするだけで。
イギリスも、昔は森林に覆われていた(ロビンフッドの時代)けど、産業革命で数パーセントまで減らしてしまい、それを今復活させようとしている状態ですかね。

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