正倉院展あきらめて、正倉院へ
ならどっとFMのライブ出演を終えて、せっかく奈良に来たんだから、現在開催中の正倉院展に行こうかと思った。
が、悪い予感はしていたのだ。なんたって町中がごった返している。そりゃ3連休の最終日だし、イマドキは外国人観光客が激増しているし。
しかし、この人の波の一部は、奈良国立博物館に向かっているのは間違いない。令和初の正倉院展は大人気、という評判だったからだ。アサイチで入場まで30分待ちの行列とか。。。
そこで、あっさり正倉院展を諦めることにした。そして奈良博横を通りすぎて向かったのは……正倉院である。
意外と知られていないが、正倉院展の開催中は、正倉院そのものも開放されている。と言っても中には入れないよ。あくまで外観を眺めるだけだけど、門戸を開放して敷地内に無料で入れるのだ。これまで塀の隙間から覗くぐらいしかできなかった正倉院を、目にするのもよいだろう。
正倉院(正確には正倉。正倉があるところが正倉院)、思っていた以上にデカいよ。カメラのファインダーに入らない。そこでパノラマ撮影したので、少し歪んでしまった。
床下は高さ3メートルぐらいあって、直径60センチ級の丸柱が40本ある。そして上部は言わずと知れた校倉造り。三角形に製材された建材による、いわばログハウスだ。木を立てて使わず横に寝かし積み上げる発想とどこから生まれたのだろうか。
この正倉院は奈良時代から残っているのだから、奈良時代の木材だろう。正倉院そのものが巨大木造建築物であることを感じる。今、これと同じものを建設しようとしても、なかなか難しいだろう。
やはり見る価値はあった。ただし、午後に行くと日射しが逆光になることを知る。まぶしくて十分に眺められないし、写真も撮りにくい。また広角レンズでないと入らない。どうせなら午前中がオススメだ。
さて、正倉院展は11月14日まで。やっぱり行こうかな。並ぶ覚悟で。館内に入れても、人だかりで宝物をゆっくり見られるかどうかはわからないけれど。でも平日だったら、もう少し行列は減るだろう。地元なりの強みで時間はなんとでもなる。
誰か、つきあおうという奇特な方、いる?
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