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森と林業と田舎の本

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2019/11/11

大台ヶ原の森林鉄道と土倉道

先週金曜日、8日のBS1の番組「大台ヶ原山 幻の森林鉄道跡を探せ」を見た。

これ、なかなか凄い番組だった。紀伊半島に広がる森林鉄道跡を追いかけたのだ。なんと大台ヶ原の山頂近くまで鉄道は伸びていたという。もちろん森林伐採と木材搬出のためである。

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なんと総延長は150キロにも及び、その標高差は1000mを越える。もしかしたら日本一かもしれない。私も各地の森林鉄道は見たり資料で読んできたが,これほどの規模は聞いたことがない。なんと途中にインクラインで傾斜30度以上の谷を登り下りし、さらに索道をかけて山と山の間をつないでいる。大正年間につくられて、戦後の一時期まで使われたようだ。

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これほどまでに山を切り開いたのか、と別の意味でも感心する。そして、現在歩く人の背景に、チラリと皆伐跡が映るのだが、それは現在も伐採していることを示している。

ところで気になるのは、こんな鉄路跡。

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なんか、記憶のある……そう、これは土倉道そっくりではないか。

実は吉野から大台ヶ原と大杉谷を抜けて三重の船津まで続く道を開いたのは土倉庄三郎だ。そして牛を使って木材を運んだ。つまり、大台ヶ原周辺の森林開発を始めたのは庄三郎であって、それを船津街道と呼び、完成後は国に寄付している。番組で紹介した大杉谷森林鉄道も船津から大台ヶ原への道だった。おそらく大部分は土倉道を利用して作られたのだろう。番組では触れていなかったが、まったくゼロから鉄路を開いたのではなく、先人の木馬道などを改築したのだ。

土倉道研究、やりたいと思いつつ手つかずだが、三重県側も含めて誰か挑戦しないか。

 

なお番組は明日12日午前10時と17日午前11時から再放送があるようだ。気になる人は要録画。(この「奇跡の絶景ストーリー」シリーズは、どれも身体張って作っていて面白い。)

 

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