「スズメバチサラバ」&『絶望の林業』5刷
ミツバチの次は、スズメバチの話題。
スズメハチを殺さずに短時間おとなしくさせるスプレーが開発されたそうだ。
高知大教授らのベンチャー企業「KINP」(高知県南国市)が開発した忌避剤スプレー「スズメバチサラバ」である。開発したのは、高知大農林海洋科学部の教授であり、この会社の社長を務める金哲史氏。
スズメバチが嫌うクヌギの樹液には「2-フェニルエタノール」という物質が含まれることを発見して、それの類似物の「ベンジルアルコール」をスプレーにしてスズメバチに噴射すると5~20分ほど飛べなくなったという。
スズメバチは農業に害虫を殺すから益虫でもあるのだから、なるべく殺さずに、おとなしくさせられたらその方がよいという発想のようだ。
実によい発想だ。スズメバチだって殺さない方が生態系を乱さないはず……でも、早ければ5分後にまた飛び始めるというのは恐い(^^;)。とりあえず人間の居住地近くに現れたスズメバチはやはり完全に駆除してほしいんじゃないだろうか……と、私は思いました(笑)。完全にいなくなってもらわないと困る。
とはいえ、記事には消防局の救急や学校が購入しているという。でも使い方としては、スズメバチが飛び交っているところから逃げ出す際に利用するべきだろう。となると、林業現場なんかでは重宝するんじゃないか。
さて、突然話題を変えるが、私の手元に届きました。
『絶望の林業』5刷目。そう、とうとう増刷もここまで行きました。
ホント、久しぶりである。感謝。感謝。ちなみに発行は12月3日とあるが、もう配本されているはず。もし5刷を書店で見かけたら教えてください。
« 北の国の養蜂異変を考える | トップページ | 漆採取は林業か農業か »
「森林学・モノローグ」カテゴリの記事
- トランプ米大統領と、緑の植民地主義(2025.01.21)
- 阪神大震災、改めて思い出す(2025.01.17)
- 雪化粧。そして、うぴ子(2025.01.12)
- ジビエ嫌いのジビエ・ビジネス(2025.01.11)
- 森の奥で根っこを張る(2025.01.05)
子供のころカブトムシを取りに行って、よくクヌギの木の蜜を吸っているスズメ蜂と遭遇しましたが、あれは種類が違う蜂だったのでしょうか。
(キイロスズメバチかなんかだったと思います)
投稿: 少年時代 | 2019/11/28 07:05
クヌギの樹液にはスズメバチが好む樹液と嫌う樹液があると考え、調査を進めると、ボクトウガの幼虫が放出する忌避成分が2-phenylethanol(2-フェニルエタノール)であることを探り出した。
投稿: 少年時代さんへ | 2019/11/28 08:38
詳しいことはわかりませんが、クヌギの樹液にも種類があるんですかね?
下手したら、スズメバチを集めるスプレーになってしまう(^^;)。
投稿: 田中淳夫 | 2019/11/28 23:16
少年時代さんへさん(笑)
コメントありがとうございました。
クヌギの木に違いがあるとは全く考えも及びませんでした。
思い起こしてみれば蜂が来る木は決まっていたように思います。
でも、何でその様な違いが生じたのでしょうか?
自然は私の考えなと遠く及ばない所で成り立っているのだと改めて感じました。
投稿: 少年時代 | 2019/11/30 19:55