倒木の森遭難
この秋は、ずっと風邪がぐずついていてトレーニングというか体力づくりができなかった。
さすがにヤバイと思って少しずつ復活しようと思う(でも風邪は完全に治っていない)。それで生駒山を歩きに出た。だが、快晴の日よりに土曜日となると、どこも人を見かける。人のいないところ……と思って選んだマイナールートは、過去歩くのに難儀した道。それを逆にたどるつもりだったのだが……当初は草ぼうぼうで体中に草の実がついて難儀した(^^;)。
が、いきなり陥ったのが沼。かつても湿地はあったのだが、そこが巨大化している。数メートルのぬかるみさえ突破すればよかったのに、数十メートルの泥沼を歩く羽目になった。足元に枯れ木などを投げ込んでその上に足を置くと、今度はまた別の枯れ木を持ち上げて次の足元に置く。それを繰り返して進む。
やっと抜けたかと思ってホッとしたら、なんと次の谷が抜けていた。大雨で削られて道は流されたらしい。そこに倒木が重なっている。
もどれん。もう一度沼を渡るのはイヤだ。仕方ないので、倒木一本一本の下をくぐったり上を乗り越えたり。しかも急斜面。いつまで続くのよ(泣)。ほとんど遭難状態。
……と思ったら、すぐ道は消える。えぐれている。ここ数年、毎年台風などが来ていたが、その度に大雨と大風で被害を受けたのだろう。しかしマイナーな山道を修復することなく,放置が進んでいる模様。
日の高いうちに脱出できるだろうか……と心配になったところで、送電線の鉄塔が見えた。その下に行くと、やはり道があった。しばらく行くと、いきなり視界が広がる。
なぜか皆伐現場。なぜ、ここだけ木を伐ったのかわからない。雑木林だろうに。しかも作業道はない……。でも歩きやすくてよかった。皆伐現場に出くわして喜んだのは初めてである。
そこを抜けて再び崩れた道をたどって行くと、行きたい方向に伸びていない。完全に草木で封鎖されている。かつてたどった道は消えたか。ブッシュをかき分けて進むのは危険なので、仕方なしに道跡のある方をたどると、自動車専用道(阪奈道路)に出てしまった。なんと、車の走る道を歩くことになる。
自動車とすれ違いながら歩くのは消耗する。少々めげながら、なんとか元の位置にたどり着いた。
今年イチバンの紅葉が見られたことが慰めか……。
こんな1日があってもいい。風邪が治ったような気がした。
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僕も似たようなことをしてますが、生駒や矢田丘陵には結構湿地が多いですね。最近、逢坂から大阪電気通信大学四條畷キャンパスの東に踏み込みました。路は倒木や焼けた竹があり気持ち悪い廃棄物で覆われていました。別のときはやはり生駒の北の方で切り立つ100mはあるかというような人工の崖の上に出たこともあります。暗かったのでゾッとしました。大阪寄りでは猪の罠も仕掛けられています。やはり明るいうちでないと生駒周辺でも危険ですね。
投稿: 北村虻曳 | 2020/01/19 00:33
生駒山に高さ100メートルもありそうな壁は知らなかったですね。どこでしょう。
まあ、まだまだ謎の多い山です(笑)。
投稿: 田中淳夫 | 2020/01/20 16:40