合板のお値段
ホームセンターを覗くと、合板が売っていた。ここは、プロの業者も仕入れに使っているらしいので、わりと工事現場で見かけるような建材も並んでいる。
ふと気になったのはお値段。
違いはわかるだろうか。1枚1180円なのは、針葉樹合板。ま、スギなど国産材で作られた合板だ。
そして1350円なのは、ラワン合板。熱帯木材を原料とする合板だ。多くは違法木材使ってンじゃねえかと言われている。
この際、合法か違法(グレー)かは別として、値段では国産材合板の方が安いんだねえ。
かつて南洋材は安い、というのが評判だった。そして国産材は高い、外材は安い、というイメージがあった。今でもそう思っている人は多いだろう。だが、原木価格で逆転が始まり、さらに製材品でもすでに国産材の方が安くなってきている。そして、合板でもはっきり示された。
もちろん、合板の値段は原木だけでなく製造をどこで行うか、そして市場での引き合い、流通、仕入れ量……など複数の要因が絡んでいるのだから、価格差もその度にどう動くのかわからないが。
ちなみに合板はラワン製の方が優れているのは間違いない。節も年輪もないから樹脂も出ないから。表面もきれいだ。
でも、国産材合板が安いのはよいことだ。それによって需要が国産材に流れるなら、南洋材合板は売れなくなる。グレーな木材の需要を減らすことになるのだから。
« 紅葉とススキ野 | トップページ | Y!ニュース「けものフレンズは絶滅動物を救う~」を書いた裏事情 »
「木製品・木造建築」カテゴリの記事
- 「チェキ」が売れているとな(2024.12.02)
- 古代の木材カスケード利用(2024.12.01)
- 道の駅「なら歴史芸術文化村」(2024.11.30)
- 11代目の腕時計は……(2024.11.24)
- 4時間で建てたCLT住宅(2024.11.22)
コメント